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Webディレクターの面接対策|実績の伝え方と事前準備のポイント

Webディレクターの面接で評価を左右しやすいのは、担当案件での役割とともに成果を数値で示し、課題から成果までを筋道立てて話せるかどうかです。経験を積んだディレクターほど話せる実績が多く、要点が定まらないまま回答時間を使い切ってしまう場合があるので注意しましょう。

面接官が確認する点は、自社の案件を任せたときの進行力と判断力であることが多いです。本記事では、面接前の準備、実績の伝え方、評価されやすい話し方、自己紹介の例文を経験者向けに解説します。

この記事のポイント

  • Webディレクターの面接前の準備:担当プロジェクトを規模・期間・役割で一覧にし、応募先の事業に近い案件を2~3件選んで話す中心の事例にする
  • 実績の伝え方:課題・施策・成果の順で話し、PVやCVRなどの数値で施策前後の変化を比較できる形で示す
  • チームでの役割:チームの人数と職種を示したうえで、自分が判断して実行した工程を切り分けて説明する
  • 評価されやすい話し方:結論から簡潔に答え、専門用語は面接官に合わせて言い換え、質問の意図に合った事例を選ぶ
  • 経験者の自己紹介:経験年数・担当領域・代表的な実績・活かせる強みの4点を1分程度にまとめる

1. Webディレクターの面接前に準備したいこと

担当案件の詳細や応募先への理解を問われたときに備え。面接前の準備で押さえたいのは、経験の棚卸し、実績資料の作成、応募先の調査の3点です。ここでは、面接前に済ませたい準備を3つの観点に分けて解説します。
 

1-1. 担当プロジェクトを規模・期間・役割で棚卸しする

面接前に、担当したプロジェクトを規模・期間・役割の3項目で一覧にまとめておきましょう。経験年数が長いディレクターほど案件数が多く、記憶だけに頼ると質問に合った事例をすぐに取り出しにくくなります。表計算ソフトに1案件1行で書き出し、規模・期間・役割を列にして埋める方法が手軽です。
 
項目 書き出す内容の例
規模 予算の範囲、ページ数、チームの人数
期間 開始から公開までの月数、公開後の運用期間
役割 要件定義・進行管理・品質管理など自分の担当工程

一覧ができたら、応募先の事業に近い案件を2~3件選び、面接で話す中心の事例に据えます。予算や体制が守秘義務の対象になっている案件は、社名や金額を伏せた表現への置き換えが必要です。
 

1-2. 実績をまとめた資料やポートフォリオを用意する

担当サイトのURLや進行資料をまとめたポートフォリオを用意すると、口頭説明だけの場合より実績の規模と担当範囲を示しやすくなります。Webディレクターの仕事は、デザイナーの制作物と違い、見た目だけでは担当範囲がわかりません。資料に記載したい情報は次の3つです。
 
・案件概要
クライアントの業種、サイトの種類、プロジェクトの目的を記載します。
 
・担当範囲と体制
記載すべきなのは、チームの人数と職種、自分が担当した工程です。
 
・成果
公開後の数値の変化と、納期・予算の達成状況を記載します。
 
資料の分量は1案件あたり1~2ページが目安です。公開できない案件も、契約や社内規定で認められる範囲であれば、クライアント名を業種に置き換え、数値と担当範囲だけを記載して資料に含められる場合があります。
 

1-3. 応募先の事業内容と運営サイトを確認する

応募先の事業内容と運営サイトを事前に確認し、自分の経験を活かせる業務を説明できる状態にします。事業会社のWeb担当部署と制作会社では、ディレクターに求められる役割が異なります。大きな違いは、事業会社では自社サイトの改善や数値管理が中心になりやすく、制作会社では複数クライアントの案件を並行して進める進行管理力が問われやすい点です。
 
確認の際は、会社概要や採用ページに加えて、運営サイトやサービスサイトを実際に操作し、導線や情報設計で気付いた点をメモします。改善点を話す場合は、批判と受け取られないよう、仮説と検証方法をセットで伝えるのが基本です。

2. Webディレクターの面接で実績を伝えるコツ

経験者の面接で確認されるのは、担当案件の数よりも、一つひとつの案件で何を考え、どのような成果を出したかです。同じ実績でも、話す順番や数値の示し方によって伝わる情報量は変わります。ここでは、実績を伝えるコツを3つの観点に分けて解説します。なお、この章の表や例に示す数値は、説明用の仮の値なので、自身の経験に置き換えて使用してください。
 

2-1. 課題・施策・成果の順で話す

実績は課題・施策・成果の順で話すと、案件の流れと自分の貢献を面接官に短時間で伝えられます。施策から話し始めると、なぜその施策を選んだのかが伝わらず、判断力を評価する材料が不足します。
 
順番 話す内容 話し方の例
課題 案件開始時の問題 問い合わせフォームの完了率が低く、月間の問い合わせ数が目標に届いていなかった
施策 原因の仮説と実行した対応 離脱の多い入力項目を特定し、必須項目を減らす改修を提案して実行した
成果 施策後の変化 改修後3カ月で月間の問い合わせ数が目標を上回った

1案件あたりは1~2分で話せる長さにまとめ、面接官が深掘りしたい部分を質問できる余白を残します。施策を選んだ理由として、ほかに検討した案と採用しなかった理由まで準備すると、判断の根拠を問われた場面でも答えられます。
 

2-2. PV・CVRなどの成果を数値で示す

成果はPV・CVR(コンバージョン率)などの数値で示し、施策前後の変化を比較できる形で伝えます。「アクセスが大きく伸びた」といった表現では成果の大きさが判断できず、面接官は再現性を評価できません。
 
伝え方 話し方の例
期間と変化量をそろえる 6カ月で月間PVを3万から5万に増やした
比率と実数を併記する CVRを1.0%から1.5%に改善し、月間の問い合わせが30件増えた

面接で示す数値は、記憶ではなくGoogle アナリティクスなどの解析ツールで確認した値を使います。売り上げや問い合わせ数など社外秘の数値は、開示できる範囲を所属先の規定で確認したうえで、実数を伏せて改善率だけを伝える形にすると成果の大きさを示せます。
 

2-3. チームのなかで自分が担った役割を明確にする

チームで進めた案件は、自分が判断して実行した範囲を切り分けて説明します。チームでサイトをリニューアルしたと話すだけでは、ディレクターとしての担当範囲がわからず、評価の材料になりません。最初にチームの人数と職種を示し、続けて自分が担った工程を伝えます。
 
例えば、「デザイナー2人とエンジニア3人の体制で、要件定義と進行管理、クライアントとの仕様調整を担当した」と示せば簡潔に自身の役割を伝えられます。「週1回の定例会で進捗表を共有し、仕様変更の判断を早めた」など行動単位の工夫を添えると、自分の貢献が具体的になります。他メンバーの成果を自分の成果として話すと深掘りの質問で説明が食い違いやすいため、担当外の工程は担当外と明言します。

3. Webディレクターの面接で評価されやすい話し方

Webディレクターはクライアントや社内メンバーとの調整が業務の中心にあるため、面接での受け答えもコミュニケーション力を判断する材料になります。話の内容が同じでも、面接官の理解度を左右するのは答え方です。ここでは、評価されやすい話し方を3つのポイントに分けて解説します。  

3-1. 結論から簡潔に答える

面接の回答は、最初の一文で質問への結論を述べ、その後に理由と具体例を続けます。前置きの長い回答では、面接官がどこが答えなのかを探しながら聞くことになり、内容が伝わりにくくなります。

例えば最も成果を出した案件を聞かれた場合は、「ECサイトの購入導線の改修です」と最初に案件名から答え、課題と成果を補足する流れが基本です。志望動機や転職理由も同様に、結論となる一文を面接前に決めると、緊張した場面でも回答の主旨がぶれにくくなります。一般的な質問への回答は1分前後を目安にし、面接官が詳しく聞きたい点は追加の質問に答える形にすると、会話のテンポを保てます。
 

3-2. 専門用語は相手に合わせて言い換える

専門用語は、面接官の職種や知識に合わせて言い換えます。一次面接は現場のディレクター、最終面接は経営層や人事担当者が担当するなど、選考の段階で面接官が変わる企業もあります。Web業界の用語が通じない相手に、「LPOを実施しました」と話しても成果の価値は伝わりません。

用語の説明が必要かどうかは、面接官の反応を見て判断します。相手に合わせた言い換えは、Webに詳しくないクライアントへの説明力を示す材料にもなります。
 

3-3. 質問の意図を捉えて的確に回答する

回答の前に、面接官がその質問で何を確かめたいのかを考え、意図に合った経験を選んで答えるようにしましょう。同じ実績でも、質問の意図によって重点を置く部分は変わります。

意図が読み取れない質問は、どの観点で回答すればよいかを確認しても問題ありません。質問の意図から外れた実績を長く話すと、内容が良くても評価につながりにくいため、話す事例は質問ごとに選び直します。

4. Webディレクターの面接で使える自己紹介の例文

自己紹介は面接の冒頭で求められる場面が多く、その後の質問内容にも影響します。重点を置く点は経歴によって異なるため、自分の立場に近い例文を使って準備するのが近道です。ここでは、経歴の違いに応じた自己紹介の例文を2つのパターンに分けて紹介します。
 

4-1. Webディレクター経験者の例文

Webディレクター経験者の自己紹介は、経験年数・担当領域・代表的な実績・活かせる強みの4点を1分程度にまとめましょう。

〇〇と申します。Web制作会社で5年間、WebディレクターとしてコーポレートサイトやECサイトの制作と運用を担当してきました。直近2年間はBtoB企業のサイト改善を中心に、要件定義から公開後の効果測定までを担っています。代表的な実績は製造業向けサイトのリニューアルで、問い合わせフォームと導線を見直し、公開後6カ月で月間の問い合わせ数を約1.5倍に増やしました。

自身の強みは、課題の仮説立てから改修の提案、公開後の効果測定までを一貫して進められる点です。御社では、これまでのサイト改善の経験を活かし、自社サービスサイトの成果向上に貢献したいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。

4点のうち実績は、応募先の事業に最も関係する案件を1つに絞るのが基本です。
 

4-2. Webデザイナー・コーダーからキャリアアップする場合の例文

Webデザイナーやコーダーからディレクターを目指す場合は、制作経験に加えて、進行管理や調整に関わった経験を具体的に示します。ディレクター職の面接で確認されるのは、チームを動かして案件を完了させる力があるかどうかです。

〇〇と申します。Web制作会社でWebデザイナーとして4年間、コーポレートサイトや採用サイトのデザインとコーディングを担当してきました。直近1年間はディレクターの補佐として小規模案件の進行管理も任され、クライアントとの定例会の進行やスケジュール調整を担当しています。クライアントの要望を画面設計に反映し、修正回数を抑えながら納期どおりに公開した案件は3件です。

今後はディレクターとして、制作工程を理解した立場から品質と納期の両立に取り組む考えです。本日はよろしくお願いいたします。

ディレクターとしての肩書きがない場合でも、進行管理や顧客対応に関わった経験を期間や案件数とともに話すと、担当範囲が伝わります。

まとめ

Webディレクターの面接では、担当案件を規模・期間・役割で棚卸しし、課題・施策・成果の順に数値を添えて話す準備が評価の土台になります。当日の受け答えで意識したいのは、結論から簡潔に答えること、専門用語を相手に合わせて言い換えること、質問の意図に沿った事例を選ぶことの3点です。まずは過去の担当案件を一覧に書き出し、面接で話す中心の事例を2~3件選ぶところから始めましょう。

マスメディアンは、マーケティング・クリエイティブ職種に強みを持つ転職エージェントです。Webディレクターとして転職をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

執筆・編集

マスメディアン編集部
マーケティング・クリエイティブ領域に特化した転職支援サービス「マスメディアン」の編集チームです。業界・職種に精通したキャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーへの取材、企業の採用情報、公的機関や各種調査データなど、信頼できる情報をもとに記事を制作・監修しています。求職者が正しい情報をもとに納得のいくキャリア選択ができるよう、正確性・客観性・実用性を重視したコンテンツをお届けします。(厚生労働大臣許可番号:人材紹介 13-ユ-040475)

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