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広告運用の職務経歴書の書き方|成果の数値化のコツと例文を紹介

広告運用の職務経歴書では、担当した広告媒体や予算規模、具体的な成果をわかりやすく伝えることが大切です。しかし、広告運用の経験があっても、日々の業務や改善の取り組みをどのようにまとめればよいか、悩む方もいるでしょう。

本記事では、広告運用の職務経歴書で評価されるポイントや項目別の書き方、成果を数値で示すコツを解説します。職務要約・職務経歴・自己PRの例文も紹介するので、自身の経験や強みが伝わる職務経歴書の作成に役立ててください。

この記事のポイント

  • 広告運用の職務経歴書で評価される点:媒体や商材の専門知識、予算管理の経験、データ分析に基づく改善力、クライアントへの提案力を具体的な経験で示す
  • 職務経歴の書き方:在籍期間ごとに担当媒体・予算規模・業務内容を整理し、直近の広告運用経験を伝えたい場合は逆編年体形式を選ぶ
  • 成果の数値化:CPAやROASなど担当した広告の目的に合ったKPIを選び、改善前後の数値を期間とあわせて比較する
  • 数値の裏づけ:実施した施策と数値が変化した理由をセットで書き、チームで進めた施策と自分の担当範囲を分けて示す
  • 自己PRの組み立て:広告運用で培った強みを1つに絞り、根拠となる経験、応募先企業での貢献の順にまとめる

1. 広告運用の職務経歴書で評価されるポイント

広告運用の職務経歴書では、担当してきた業務や実績に加え、経験を通じて身につけたスキルも評価の対象となります。採用担当者に自身の強みを伝えるには、具体的な経験や成果を示し、応募先企業でどのように活かせるかを明確にすることが大切です。

ここでは、広告運用の職務経歴書で評価される主なポイントを4つ紹介します。
 

1-1. 広告媒体や商材に関する専門知識

広告媒体や商材に関する専門知識は、どの媒体でどの商材を扱ってきたかを明記すると伝わります。Google 広告やYahoo!広告などの検索連動型広告と、Meta広告などのSNS広告では、配信の仕組みやターゲティングの考え方が異なるためです。媒体ごとの特性を理解して運用してきた経験は、担当できる案件の幅を示す材料になります。

商材についても、比較的短期間で購入される化粧品と、比較検討に時間をかける人材サービスでは、適した訴求や追うべき指標が変わります。職務経歴書には、媒体名と商材のジャンルをセットで書き、媒体と商材の特性に合わせて運用してきたことを示しましょう。広告代理店で複数業種を担当してきた場合は、業種名を並べると対応できる範囲が伝わります。
 

1-2. 予算管理や広告運用の実務経験

予算管理の経験は、月額の運用予算と、予算をどのように配分・調整したかを書くと評価につながります。広告運用では、月初の配分計画、日々の消化ペースの確認、成果の良い広告グループへの予算移動など、予算に関わる判断は日常業務の一部です。予算規模は担当できる案件の大きさを示す目安となり、採用担当者が入社後に任せる業務を想定する材料になります。

予算の判断を示す際は、成果の推移を見て配分を変えた根拠を添えることが大切です。月の途中で予算を移した理由や、予算の増額をクライアントへ提案した経緯まで明記すると、予算を任せられる判断力が伝わります。
 

1-3. データ分析に基づく課題発見・改善力

データ分析に基づく課題発見・改善力は、数値から課題を見つけ、施策を実行するまでの流れで示します。広告運用の成果を左右するのは、表示回数・クリック率・コンバージョン率などの指標です。例えば、クリック率は高いのにコンバージョン率が低い場合は、広告文とランディングページの訴求のずれが課題の候補になります。

採用担当者が注目しやすいのは、成果の大きさに加えて、課題を見つけるまでの考え方です。職務経歴書では、どの指標の変化から課題を見つけたかを具体的に書くと、分析の着眼点が伝わります。担当アカウントで定期的に実施していた分析があれば、頻度もあわせて記載しましょう。
 

1-4. クライアントへの提案力・コミュニケーション力

クライアントへの提案力・コミュニケーション力は、提案した内容と、提案が採用された結果で示します。広告代理店の運用担当者にとって、月次の定例会で成果を報告し、次月の施策や予算の増額を提案することは日常的な業務です。事業会社のインハウス運用でも、営業部門や制作担当者と連携して施策を進める力が求められます。

提案力を示す際に書きたいのは、提案の頻度、相手の部署や役職、提案から実施までの流れです。提案によってクライアントの予算が増えた、新しい媒体での配信が始まったなどの結果を添えると、関係者を動かしてきた経験として伝わります。

2. 広告運用の職務経歴書の項目別の書き方

広告運用の職務経歴書では、担当してきた業務や実績、身につけたスキルを項目ごとに整理することが大切です。採用担当者が経歴の全体像や強みを把握しやすいように、各項目の役割を意識して記載しましょう。
 
ここでは、広告運用の職務経歴書を構成する5つの項目について、それぞれの書き方を解説します。
 

2-1. 職務要約|経験年数と担当領域

職務要約は、広告運用の経験年数と担当領域を冒頭の2~3行で簡潔にまとめる項目です。採用担当者が経歴の全体像を把握できるよう、経験の長さだけでなく、どのような広告を運用してきたかも示しましょう。
 
担当領域は検索連動型広告・ディスプレイ広告・SNS広告などの種別で整理するとわかりやすくなります。担当社数や商材、チーム内での役割も添えると、実務経験の幅が伝わります。応募先企業の業務に近い経験を優先して記載しましょう。
 

2-2. 職務経歴|担当媒体・予算規模・業務内容

職務経歴欄には、在籍期間ごとに担当媒体・予算規模・業務内容を整理して記載します。古い順に書く編年体形式と、新しい順に書く逆編年体形式があり、直近の広告運用経験をアピールしたい場合は逆編年体形式が適しています。
 
担当媒体は正式名称を記載し、予算規模は月額などの単位を明確にしましょう。業務内容は運用設計・入札調整・効果測定・改善提案などの工程に分けると、担当範囲が伝わります。また、担当社数や業種、チーム内での役割も添えることで、実務経験の幅や責任範囲を具体的に示せます。
 

2-3. 活かせる経験・スキル|運用・分析・提案の経験

活かせる経験・スキルの欄には、広告運用を通じて身につけた能力を整理して記載します。職務経歴欄が担当した業務や実績を示すのに対し、活かせる経験・スキルの欄では、応募先企業で活用できる能力を伝えることが大切です。
 
主な経験・スキルには、以下のようなものがあります。
 
・運用の経験
検索連動型広告のキーワード設計、入札戦略の設定、広告文のABテスト
 
・分析の経験
アクセス解析データを用いたランディングページの課題分析、媒体横断のレポート設計
 
・提案の経験
月次定例での改善提案、媒体間の予算再配分の提案
 
求人票の必須要件や歓迎要件を確認し、応募先企業が求めるスキルと関連性の高い経験を優先して記載しましょう。自身の担当範囲や習熟度も明確にすると、実務で活かせる能力が伝わりやすくなります。
 

2-4. 使用ツール|広告管理画面・分析ツールの使用経験

使用ツール欄には、広告管理画面・分析ツール・集計ツールを分類して記載し、使用年数や担当した操作を添えましょう。ツール名だけでは、閲覧やデータ確認のみなのか、広告の設定や分析まで対応できるのかが伝わりにくいためです。
 
区分 ツール名の例 添えたい情報
広告管理画面 Google 広告・Yahoo!広告・Meta広告マネージャ 使用年数、入稿や入札設定の担当範囲
分析ツール・BIツール Google アナリティクス 4・Data Studio(旧Looker Studio) 計測設定・レポート自動化の経験
集計ツール Excel・Googleスプレッドシート 関数やピボットテーブルを用いた集計経験

タグの設置やコンバージョン計測の設定経験がある場合は、使用したツールや担当範囲も記載すると効果的です。広告配信だけでなく、計測環境の整備にも対応できることを伝えられます。
 

2-5. 自己PR|自身の強みと応募先への貢献

自己PRでは、広告運用で培った強みを1つに絞り、応募先企業でどのように役立てるかまで書きます。職務経歴やスキルの欄が経験の事実を示すのに対し、自己PRは強みと入社後の貢献をつなげる欄です。強みには、成果につながった具体的なエピソードを1つ添えると説得力が増します。
 
強みの候補として挙げやすいのは、分析力、提案力、複数アカウントを並行して運用する管理力などです。応募先企業の求人票や事業内容を確認し、担当予定の業務と強みが重なる点を結びに置くと、入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。

3. 広告運用の職務経歴書で成果を数値化するコツ

広告運用の職務経歴書では、成果を具体的な数値で示すことで、自身の実績を伝えやすくなります。ただし、数値を並べるだけでは、どのような取り組みによって成果を上げたのかが伝わりません。成果を示す指標や改善前後の変化、実施した施策をあわせて記載することが大切です。
 
ここでは、広告運用の成果を数値化する3つのコツを解説します。
 

3-1. CPA・ROASなど広告の目的に合ったKPIを選ぶ

成果を示すKPI(重要業績評価指標:目標の達成度を測る数値)は、担当した広告の目的に合わせて選びます。獲得件数を伸ばす目的ならCPA、売り上げを伸ばす目的ならROASが判断の基準になります。CPA(コンバージョン単価)は、広告費用をコンバージョン数で割って算出する指標です(※1)。ROAS(広告費用対効果)は売り上げを広告費用で割った値で、広告費用100円で売り上げ500円なら500%になります(※2)。
 
広告の目的 職務経歴書で示したいKPI
問い合わせや会員登録の獲得 CPA・コンバージョン数
ECなどの売り上げ拡大 ROAS・売り上げ
認知の拡大 インプレッション数・インプレッションシェア(表示可能な回数のうち実際に表示された割合)

Google 広告の入札戦略も目標ごとにわかれており、コンバージョン数の最大化を目指す場合は目標コンバージョン単価、コンバージョン値の最大化を目指す場合は目標広告費用対効果を設定できます(※3)。応募先企業が重視する目的と同じKPIで成果を示すと、入社後に担う業務との関連が明確になります。
 

3-2. 改善前後の数値を比較して成果を示す

成果は、改善前と改善後の数値を並べて示すと、自分の施策による変化が伝わります。改善前の数値があると、採用担当者は成果の水準と改善の幅を判断できるためです。
 
比較する期間は同じ月数にそろえ、季節によって成果が変動しやすい商材は前年同月と比べると、数値の信頼性が高まります。予算規模が大きく変わった期間を比べる場合は、予算の条件もあわせて書きましょう。
 
改善前後の数値に期間と改善率を添えると、次のように表せます。
CPAを6カ月で6000円から4200円へ改善(30%減)
 

3-3. 施策の内容と数値が変化した理由を説明する

数値の変化には、実施した施策と、数値が変化した理由をセットで添えます。理由まで書くと、成果が分析に基づく判断の結果だと伝わり、応募先企業でも同じ手順で成果を出せることを示しやすくなります。
 
要因が複数ある場合は、影響が大きかった施策から順に書き、チームで進めた施策と自分の担当範囲を分けて示しましょう。担当範囲が明確な記載は、面接で施策の詳細を聞かれた際の一貫した説明にも役立ちます。
 
施策と数値の変化を組み合わせた記載例は、以下の通りです。
検索語句レポートから成約につながりにくい語句を抽出し、除外キーワードに設定。不要なクリックが減ったことで、CPAが5500円から4300円へ改善しました

4. 広告運用の職務経歴書の例文

広告運用の職務経歴書を作成する際は、例文を参考にすると、担当業務や実績のまとめ方をイメージしやすくなります。ただし、例文をそのまま使うのではなく、自身の経験や成果に合わせて書き換えることが大切です。

ここでは、広告代理店で広告運用を4年間担当してきた人物を想定し、職務要約、職務経歴・実績、自己PRの例文を紹介します。
 

4-1. 職務要約の例文

職務要約では、広告運用の経験を簡潔にまとめながら、自身の強みが伝わる内容にすることが大切です。以下の例文では、広告代理店での経験をもとに、担当領域や予算規模、業務範囲を盛り込んでいます。

広告代理店にて4年間、Google広告・Yahoo!広告・Meta広告を活用し、検索連動型広告・SNS広告の運用に従事してきました。美容・人材・不動産業界など8社の広告アカウントを担当し、月額1500万円の広告予算を管理しています。広告配信の設計、キーワード選定、入札調整、広告文の検証、効果測定、月次レポートの作成、改善提案を担当しています。4人体制の運用チームではメイン担当を務め、配信状況や成果指標を分析しながら、課題の特定から改善施策の立案・実行まで一貫して携わってきました。案件の管理を通じて、データに基づく分析力と提案力を培ってきました。

 

4-2. 職務経歴・実績の例文

職務経歴では、在籍期間や担当業務、実績を時系列で整理します。以下は、広告代理店で複数のクライアントを担当した場合の記載例です。

2022年4月~現在 株式会社〇〇
事業内容:Web広告運用・デジタルマーケティング支援

2022年4月~現在 広告運用部門

【職務内容】
Google広告・Yahoo!広告・Meta広告を活用した広告運用を担当。美容・人材・不動産業界など計8社のクライアントを受け持ち、月額合計1500万円の広告予算を管理。4人体制の運用チームでメイン担当を務める。広告配信設計、キーワード選定、入札調整、広告文・クリエイティブの検証、効果測定、月次レポート作成、改善提案に従事。

【実績】
美容商材を扱うECクライアントにおいて、ROASを3カ月で280%から410%へ改善(約46%増)。商品別の広告成果を分析し、購入単価の高い商品への予算配分を見直すとともに、商品ごとに広告文を出し分け、広告費用対効果の改善につなげた。

 

4-3. 自己PRの例文

自己PRは、強み、根拠となる経験、応募先企業での貢献の順にまとめると、入社後の活躍が伝わります。最後の1文は、応募先企業の事業や募集ポジションの業務に合わせて書き換えましょう。

私の強みは、広告データを分析して課題を見つけ、改善策を提案・実行する力です。現職では人材サービスのSNS広告を担当し、応募率の改善に取り組みました。訴求内容の異なる広告を3パターン配信してクリック率と応募率を比較し、反応のよい訴求を特定しました。その結果をもとに、ランディングページにも訴求を反映するようクライアントへ提案し、実施後にはランディングページの応募率が1.2%から1.8%に向上しました。貴社でも、データに基づく検証と改善提案を重ね、広告成果の向上に貢献します。

まとめ

広告運用の職務経歴書では、担当媒体・予算規模・業務内容を具体的に書き、成果は広告の目的に合ったKPIで改善前後を比較して示すことが大切です。施策と数値が変化した理由まで添えると、応募先企業でも成果を再現できる人材として評価されやすくなります。

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執筆・編集

マスメディアン編集部
マーケティング・クリエイティブ領域に特化した転職支援サービス「マスメディアン」の編集チームです。業界・職種に精通したキャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーへの取材、企業の採用情報、公的機関や各種調査データなど、信頼できる情報をもとに記事を制作・監修しています。求職者が正しい情報をもとに納得のいくキャリア選択ができるよう、正確性・客観性・実用性を重視したコンテンツをお届けします。(厚生労働大臣許可番号:人材紹介 13-ユ-040475)

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