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Webデザイナーの未経験求人は怪しい?注意したい求人の特徴や見極め方を解説

Webデザイナーの未経験求人は、任される業務の範囲と育成の進め方が募集ごとに異なるため、求人票をきちんと読み解く必要があります。同じ職種名で並ぶ求人でも、記載されている情報の量はさまざまです。

当記事では、Webデザイナーの未経験求人が怪しいと言われる4つの理由、未経験歓迎と記載される背景、求人票で確認する5つの項目、面接で確認したい質問を順に解説します。応募先を絞り込むときの判断材料としてお役立てください。

この記事のポイント

  • 未経験求人の注意点:Webデザイナーの求人では、仕事内容や研修後の配属、給与条件が想定と異なる場合がある
  • 「未経験歓迎」の意味:実務経験がなくても応募できる一方、求められるスキルや入社後の担当業務は企業によって異なる
  • 求人の見極め方:デザイン業務の割合、研修内容、雇用形態と給与、制作実績、制作体制の5項目を確認する
  • 面接での確認事項:入社直後の仕事内容や研修から実務への流れ、配属先のチーム構成を具体的に質問する

1. Webデザイナーの未経験求人が怪しいと言われる理由

Webデザイナーの未経験求人に対して怪しいと感じてしまう背景にあるのは、求人票に書かれた情報の量と、入社後に任される業務の実態との差です。ここでは、仕事内容の記載、担当業務の構成、研修後の配属、待遇の提示という4つの観点から、そのように受け取られる理由を整理します。
 

1-1. 仕事内容が具体的に書かれていない求人がある

求人票の仕事内容欄は、掲載枠の文字数と募集の目的によって記載の粒度が変わります。Webサイト制作という一言には、要件のヒアリング、構成案の作成、ビジュアルデザイン、コーディング、公開後の改善までの工程が含まれるためです。工程まで書き込んだ求人と、職種名と使用ツールだけを載せた求人が同じ検索結果に並ぶことで、情報量の差が印象の差につながります。

記載が少ない求人でも、募集背景や配属部署が併記されていれば業務範囲を推測できます。制作部門の増員という記載なら既存チームへの配属を読み取れ、新規事業に伴う募集であれば担当範囲の広がりを想定できるでしょう。企業の採用ページや制作実績もあわせて見ると、求人票を補う材料がそろいます。
 

1-2. Webデザイン以外の業務が中心となるケースがある

Webデザイナーの募集であっても、日々の業務の中心は企業の事業内容によって変わります。自社ECを運営する企業であれば、バナー制作と商品ページの更新が中心です。広告運用を手がける企業では、クリエイティブの量産と入稿作業が中心となります。受託制作会社の場合は、ディレクション補助や素材整理、既存サイトの改修などを担当します。

職種名だけでは業務量の内訳まで読み取りにくいものの、仕事内容欄に並ぶ業務の順序と、募集している部署の名称が手がかりになります。制作部門か、マーケティング部門やEC事業部かによって、デザイン業務と運用業務の比率は変わります。
 

1-3. 研修後すぐにWebデザイナーとして働けるとは限らない

研修を終えた後の配属先は、企業の事業形態と人員計画によって決まります。自社に制作部門を持つ企業であれば、研修修了後は制作チームへ配属され、先輩デザイナーのレビューを受けながら案件を担当する流れが中心です。一方、人材サービスを併営する企業では、研修後に取引先へ常駐して業務を担当する形もあります。

常駐先での担当工程は、案件の内容によってコーディング中心の場合もあれば、既存サイトの更新運用が中心の場合もあります。入社後の道筋を具体的に描くために確認したいのは、研修期間の長さ、配属先の決め方、本人の希望をどこまで反映するかの3点です。直近に入社した方がどの部門で何を担当しているかを聞くと、配属の実績まで把握できます。
 

1-4. 未経験でも高待遇をうたう求人がある

提示された月給の内訳を見ると、条件の中身が具体的にわかります。月給に固定残業代を含む場合、対象となる時間数と金額、超過分の扱いによって実際の基本給が変わります。みなし残業を含む月給30万円の提示と、基本給のみで月給30万円の提示では、時間あたりの水準が異なる点を押さえておきましょう。

インセンティブや各種手当を合算したモデル年収も、達成条件によって幅が生まれます。比較するときにそろえたいのは、給与欄の内訳、賞与の支給実績、昇給の判断基準の3点です。求人票の記載だけで判断が難しい場合は、面接や転職エージェントを通じて内訳を確認すると、複数の求人を同じ条件で並べられます。

2. Webデザイナーの求人に「未経験歓迎」と記載される背景

未経験歓迎という記載は、募集する企業が採用の対象を広げる意図で使う表現です。同じ言葉でも、想定している応募者の経験水準と入社後の任せ方は企業ごとに異なります。以下では、未経験という言葉が指す範囲、入社直後に想定している業務、育成を前提とした採用方針という3つの観点から、記載される背景を解説します。
 

2-1. 求人によって「未経験」が指す範囲が異なる

未経験という言葉は、Webデザイナーとしての実務経験を指す場合と、Web業界そのものへの初参入を指す場合に分かれます。制作会社の求人であれば、スクール修了者やコーダー経験者、グラフィックデザイン経験者を想定した表現です。事業会社のインハウス求人では、業界経験よりも自社商材への理解を重視した意味合いになるでしょう。

想定する経験の水準は、応募資格欄と歓迎条件欄から読み取れます。PhotoshopやFigmaの操作経験、HTML/CSSの基礎知識、ポートフォリオの提出可否が並んでいれば、実務に近い経験を求めている求人です。歓迎条件が実質的な選考基準になる場合もあるため、必須要件とあわせて確認しておきましょう。
 

2-2. アシスタント業務から任せることを想定している

未経験歓迎と記載された求人が想定しているのは、既存メンバーの制作を支える業務から段階的に任せる進め方です。入社直後に担当するのは、既存デザインの改修、バナーのサイズ違いの展開、画像素材の書き出し、CMSを使ったページの更新など、完成した設計に沿って手を動かす業務です。デザインカンプの作成やトンマナ(トーン&マナー)の設計は、担当範囲が広がった段階で任されます。

アシスタントとして動く期間は、社内の制作フローと確認体制を覚える期間でもあります。デザインデータの管理ルール、レビューを受けるタイミング、修正指示のやり取りは企業ごとに異なるためです。任される業務が広がる目安として、担当した案件数や在籍期間の基準を確認しておくと、キャリアの見通しを立てやすくなります。
 

2-3. 育成を前提とした採用を行っている

制作体制を維持しながら拡大していく目的で、育成を前提とした採用に踏み切る企業があります。経験者の採用だけで人員計画を満たしにくい領域では、自社の制作フローに合わせて育てる方針を取ります。入社後の伸びしろを評価する採用であるため、選考ではポートフォリオの完成度に加えて、制作意図を言葉で説明できるかどうかも評価の対象です。

育成の仕組みは、求人票の教育制度欄や福利厚生欄に記載されます。OJT、定期的なレビュー会、社内勉強会、スクールや資格取得の費用補助といった内容です。制度の有無に加えて、直近の入社者がどの工程まで担当しているかを聞くと、育成が機能している実績まで確認できます。

3. Webデザイナーの未経験求人を見極めるポイント

求人票の記載項目を順に照らし合わせていくと、入社後の働き方を具体的に描けます。確認する順序は、業務の中身から、それを支える組織の体制へと広げていく流れです。ここでは、仕事内容、研修、雇用形態と給与、事業内容と制作実績、制作体制という5つの確認項目を解説します。
 

3-1. 具体的な仕事内容とWebデザイン業務の割合を確認する

仕事内容欄では、担当する工程と、その中でWebデザイン業務が占める割合を確認します。入社直後の業務と、将来的に担当する可能性のある業務範囲の両方を求人票で確認しましょう。

判断の材料になるのは、業務が工程まで分解して書かれているかどうかです。Webサイトのデザインという記載に加えて、LP(ランディングページ)・バナー制作、既存サイトの更新、コーディングまで並んでいれば、担当する工程の内訳がつかめます。記載だけで割合が読み取りにくい場合は、面接での確認事項として控えておきましょう。
 

3-2. 研修内容と研修後の配属先を確認する

研修は、期間、内容、修了後の配属先の3点をそろえて確認します。ツール操作とコーディングの基礎を学ぶ座学型と、実案件に入りながら先輩デザイナーのレビューを受けるOJT型とでは、実務に移るまでの期間が変わるためです。

配属先についても、自社の制作部門なのか、取引先での常駐なのかによって担当する工程が変わります。あわせて確認しておきたいのが、研修修了の判断基準です。課題の提出やスキルチェックなど、何をもって次の段階へ進むかが決まっていれば、入社後に取り組む内容を具体的に準備できます。
 

3-3. 雇用形態と給与の内訳を確認する

雇用形態と給与欄は、契約期間、試用期間の条件、給与の内訳という3点を確認します。正社員・契約社員・派遣社員では契約期間と更新の考え方が異なり、試用期間中の給与が本採用後と別に設定される場合もあるためです。

給与欄で見ておきたいのは、提示額に固定残業代を含むかどうかです。含む場合は、対象となる時間数と金額、それを除いた基本給の額まで確認します。賞与については、支給月数の実績が記載されていれば、年収の見込みを具体的に計算できます。
 

3-4. 企業の事業内容と制作実績を確認する

事業内容と制作実績を見ると、入社後に担当する案件の規模と分野がわかります。受託制作会社であれば実績ページに並ぶコーポレートサイトやECサイト、LPの内容から、扱う業界と案件の規模を読み取れます。事業会社であれば、自社サービスのサイトやアプリが担当対象です。

制作実績の更新頻度も判断材料になります。直近の実績が定期的に掲載されていれば、現在も継続して案件が動いている状況を確認できます。実績にクレジット表記があれば、社内で担当した工程の範囲まで読み取れるため、応募前に目を通しておきましょう。
 

3-5. デザイナーの人数や制作体制を確認する

在籍するデザイナーの人数と、レビューを担当する役割の有無を見ると、入社後に相談できる相手がいるかどうかがわかります。デザイナーが複数人在籍し、アートディレクターやリードデザイナーがレビューを担当する体制であれば、制作物へのフィードバックを受けながら進められます。

デザイナーが1人の体制では、デザインの方向性から公開までの判断を自分で完結させる場面が増えるでしょう。裁量の大きさを重視するか、レビューを受けながら基準を身につけることを重視するかで、適した体制は変わります。人数と役割の構成は、採用ページの社員紹介やチーム紹介から確認できます。

4. Webデザイナーの未経験求人で面接時に確認したいこと

面接は、求人票の記載を実際の働き方に置き換えて確認する場です。事実を尋ねる形で質問すると、企業側も具体的な回答をしやすくなります。ここでは、入社後の業務、研修から実務への流れ、配属先のチーム構成という3つの質問例を解説します。
 

4-1. 入社後に任される業務を質問する

業務については、時期を区切って質問すると回答が具体的になります。入社直後に担当する業務と、1年後に任される業務を分けて尋ねてみましょう。そうすることで、業務範囲の広がり方をつかめます。1週間の業務配分もあわせて確認すると、デザイン制作・更新運用・コーディングの比重まで見えてきます。
 

4-2. 研修から実務に移るまでの流れを質問する

研修については、形式と期間に加えて、実案件に入るタイミングを質問します。実際の事例をもとに尋ねると回答の精度が上がるため、昨年入社した方がデザインカンプを担当し始めた時期を聞く方法がおすすめです。研修中に取り組む課題の内容まで聞ければ、入社前の準備にも活かせます。
 

4-3. 配属先のチーム構成や働き方を質問する

配属先については、デザイナーの人数、レビューを担当する役割、案件の進め方を質問します。リモート勤務の頻度や勤務時間の運用も、実際の働き方を知る手がかりです。チーム体制に関する質問は、入社後の業務を具体的にイメージしている姿勢として面接官に伝わります。

まとめ

Webデザイナーの未経験求人が怪しいと言われる背景には、仕事内容の記載の粒度、担当業務の構成、研修後の配属、待遇の提示という4つの要素があります。求人票では、仕事内容と業務の割合、研修と配属先、雇用形態と給与の内訳、事業内容と制作実績、制作体制の5項目を順に確認しましょう。面接で時期を区切って質問したり、人数を尋ねたりすれば、入社後の働き方を具体的に描けます。

マスメディアンは、広告・Web・マスコミ・クリエイティブ業界に特化した転職支援サービスです。求人票からは読み取りにくい制作体制や業務範囲の確認、応募書類の作成、ポートフォリオの準備などに、専任の担当者が伴走いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

執筆・編集

マスメディアン編集部
マーケティング・クリエイティブ領域に特化した転職支援サービス「マスメディアン」の編集チームです。業界・職種に精通したキャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーへの取材、企業の採用情報、公的機関や各種調査データなど、信頼できる情報をもとに記事を制作・監修しています。求職者が正しい情報をもとに納得のいくキャリア選択ができるよう、正確性・客観性・実用性を重視したコンテンツをお届けします。(厚生労働大臣許可番号:人材紹介 13-ユ-040475)

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