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パッケージデザイナーの職務経歴書の書き方|項目別の例文付き

パッケージデザイナーの職務経歴書は、担当した商材と工程の範囲、印刷や素材の知識、売り場での成果を具体的に書くと強みが伝わります。作品の仕上がりはポートフォリオで示せても、制作の進め方や関わった工程の範囲は文章でなければ伝えられません。
 
本記事では、採用担当者が確認するポイント、項目別の書き方、職務要約・職務経歴・自己PRの例文、提出前の注意点を紹介します。職務経歴書を書き直す際にお役立てください。

この記事のポイント

  • 採用担当者が確認する内容:パッケージデザイナーの職務経歴書では、担当商材・パッケージの種類、担当工程、印刷・素材の知識、売り場での成果を具体的に示す
  • 職務要約の書き方:経験年数、得意な商材、企画から入稿・量産までの担当範囲を数行でまとめ、経験の全体像を伝える
  • 職務経歴の書き方:案件ごとに商材・役割・制作点数を整理し、印刷方式や加工の経験、販売実績なども具体的に記載する
  • 自己PRの書き方:強みを1~2点に絞り、根拠となる制作実績と応募先企業での貢献につなげる
  • 提出前の確認:守秘義務に配慮し、ポートフォリオとの記載内容をそろえ、応募先の商材に近い実績を優先して掲載する

1. パッケージデザイナーの職務経歴書で採用担当者が確認するポイント

採用担当者は、職務経歴書から応募者に自社の商材を任せられるかを判断します。グラフィックの表現力に加え、量産まで見据えた制作経験があるかも確認の対象です。ここでは、職務経歴書で確認されやすいポイントを4つの観点に分けて解説します。
 

1-1. 担当した商材カテゴリとパッケージの種類

採用担当者がまず確認するのは、どのような商材のパッケージを、どの形態で手がけてきたかです。食品・化粧品・日用品など商材カテゴリによって、求められる表示内容や売り場での見せ方は異なります。パッケージの種類も紙器、軟包装、ラベル、段ボールの外装と幅広く、形態ごとに印刷方法や素材の扱いが変わる点も確認のポイントです。

応募先企業と同じ商材カテゴリやパッケージの種類の経験は、入社後に任せられる業務を想定してもらう材料になります。化粧品の紙器、菓子の軟包装といった形で、商材とパッケージの種類を組み合わせて書いてください。
 

1-2. 企画から入稿・量産までの担当範囲

パッケージデザインの工程のうち、どこからどこまでを担当したかは、職務経歴書で特に確認されやすい項目です。制作は、ラフ案の作成、デザイン案の提案、表示内容の確認、入稿データの作成、色校正、印刷立ち会いなど複数の工程にわかれます。

同じ5年の経験でも、デザイン案の作成が中心のデザイナーと、色校正まで一貫して担当したデザイナーとでは、任せられる業務が異なります。担当範囲は工程名を並べて書き、ディレクターや営業担当との役割分担も添えると、チーム内での立ち位置まで伝わるでしょう。
 

1-3. 印刷・素材・形状に関する知識

パッケージデザイナーには、デザインを量産品として成立させるための印刷・素材・形状の知識が求められます。画面上で完成したデザインも、紙の種類や印刷方式によって色の出方が変わり、箱の形状によっては折り目に図柄がかかることもあります。

職務経歴書には、オフセット印刷やグラビア印刷などの印刷方式、コートボールやクラフト紙などの素材、箔押しやエンボスなどの加工の経験を具体的に記載してください。知識の有無は自己申告では判断しにくいため、加工を採用した案件名とセットで書きます。
 

1-4. 売り場や販売実績に表れた成果

パッケージデザインの成果は、売り場での変化や販売実績など、量的な指標で示すと伝わります。パッケージには商品の保護に加えて、店頭で手に取ってもらうための販促の役割があるためです。

成果の例として、リニューアル後の売り上げの前年比、新規の取り扱い店舗数などが挙げられます。売り上げは営業施策や価格改定など他の要因にも左右されるため、数値を書く際は自分が関わった範囲を明記しましょう。また、パッケージデザインのコンテストでの受賞歴があれば、それも記載しましょう。

2. 【項目別】パッケージデザイナーの職務経歴書の書き方

職務経歴書は、職務要約、職務経歴、スキル・使用ツール、自己PRの4項目で構成すると、採用担当者が必要な情報を探しやすくなります。決まった書式はないため、項目ごとに書く内容を分けて重複を防ぐことがポイントです。ここでは、職務経歴書の書き方を4つの項目に分けて解説します。
 

2-1. 職務要約では経験年数と得意な商材を簡潔にまとめる

職務要約には、パッケージデザイナーとしての経験年数、得意な商材、担当してきた工程を数行でまとめます。職務要約は職務経歴書の冒頭に置かれ、採用担当者が最初に読む部分です。冒頭で経験の全体像がつかめないと、職務経歴の詳細まで読み進めてもらえない可能性があります。

書く順序は、所属企業の業種と経験年数、主な商材と担当範囲、強みの順がおすすめです。個別の案件名や細かな数値は職務経歴の欄で示し、職務要約では経験の全体像を伝える内容に絞ってください。
 

2-2. 職務経歴では案件ごとに商材・役割・制作点数を整理する

職務経歴の欄では、在籍企業ごとに期間と事業内容を書いたうえで、主な案件を商材・役割・制作点数の3点で記載します。案件を時系列に並べても、案件ごとの立場が書かれていなければ担当した仕事の中身は伝わりません。案件ごとに次の3項目をそろえましょう。

・商材とパッケージの種類
菓子ブランドの個包装と外箱のように、商材と形態を組み合わせて書きます。

・役割
メインデザイナー・アシスタント・アートディレクターなど、案件での立場と担当工程です。

・制作点数
年間の制作点数や、シリーズで展開した品目数を記載し、業務量を示します。


制作点数は、新規デザイン、リニューアル、派生品の展開を分けて書くと、業務の中身が正確に伝わります。
 

2-3. スキル・使用ツールでは制作ソフトと入稿データ作成の経験を示す

スキル・使用ツールの欄には、使用できる制作ソフトと使用年数に加えて、入稿データを作成した経験を記載しましょう。パッケージデザインではAdobe IllustratorとPhotoshopを使う場面が多く、展開図の作成にArtiosCADなどのパッケージ設計用CADを使う企業もあります。

入稿データの作成経験は、量産まで責任を持てるかを判断する材料です。特色の指定、トンボや塗り足しの設定、印刷会社の入稿仕様に沿ったデータ作成など、対応できる作業を具体的に挙げます。色校正で色味を調整した経験もあわせて書くと、入社後に任せられる工程の範囲が明確になります。
 

2-4. 自己PRでは強みを実績と応募先企業での貢献につなげる

自己PRに書く内容は、1~2点に絞った強み、その根拠となる実績、応募先企業での活かし方の3つです。「デザイン力があります」といった抽象的な表現では、ほかの応募者との違いが伝わりません。

売り場での視認性を高めるデザインを強みとする場合は、店頭の陳列状況をもとに配色を見直した案件と、その後の販売実績を根拠として示します。応募先企業の公式サイトや店頭の売り場を事前に確認すると、貢献できる内容を応募先の商品に即して書けるでしょう。

3. パッケージデザイナーの職務経歴書の例文

例文の商材名や数値を自分の経験に置き換えると、職務経歴書を効率よく作成できます。例文で想定しているのは、食品メーカーのインハウスデザイナーを経て、デザイン制作会社で化粧品のパッケージを担当してきた経験者です。ここでは、職務要約・職務経歴・自己PRの例文を3つに分けて紹介します。
 

3-1. 職務要約の例文

職務要約の例文では、在籍企業ごとの経験年数、得意な商材、担当工程を簡潔に示しましょう。

食品メーカーのインハウスデザイナーとして5年間、菓子や飲料のパッケージデザインに従事しました。その後、デザイン制作会社へ転職し、化粧品や日用品を中心に4年以上で120点を超えるパッケージを担当しています。ラフ案の作成から入稿データの作成、色校正、印刷立ち会いまで一貫して対応してきました。箔押しや特殊紙を使った高級感のある紙器のデザインが得意です。

応募先企業の商材に近い得意分野を最後の1文に置き、職務経歴へ読み進めてもらうきっかけにしましょう。
 

3-2. 職務経歴の例文

職務経歴の例文では、在籍企業ごとに期間と主な案件を示し、役割と成果を案件単位でまとめます。表形式にすると、複数の案件を担当してきた場合でも経験の幅を短時間で把握してもらえるので便利です。

期間 主な案件 役割・担当工程 制作点数・成果
2022年4月~現在 スキンケアブランドの化粧箱とボトルラベル メインデザイナーとして提案から入稿、色校正までを担当 シリーズ18品目を担当し、リニューアル後に取り扱い店舗が拡大
2017年4月~2022年3月 自社の焼き菓子の個包装とギフト箱 企画会議への参加、デザイン案の作成、表示内容の確認を担当 年間約25点を制作し、季節限定品のギフト箱を3年連続で担当

表の上には、在籍企業ごとに社名・事業内容・従業員数・雇用形態を書き添えます。成果欄には、取り扱い店舗の拡大や連続での担当など、デザインへの評価がわかる事実を書くことがポイントです。
 

3-3. 自己PRの例文

自己PRの例文では、強みを売り場での視認性を高めるデザインに絞り、根拠となる実績と応募先企業での活かし方を順に示します。

私の強みは、売り場での見え方を検証しながらデザインを改善できる点です。現職では、スキンケアブランドのリニューアルを担当した際、ドラッグストアの棚で競合商品と並べた状態を撮影し、離れた位置からでもブランド名が判別できる配色とロゴの配置に見直しました。リニューアル後は取り扱い店舗が拡大しました。貴社でも、店頭での見え方を起点にしたデザインで、主力商品の認知拡大に貢献したいと考えています。

締めの1文には、応募先企業の商材や求人内容に合わせた貢献内容を入れます。

4. パッケージデザイナーの職務経歴書を仕上げるときのポイント

提出前に確認したいのが情報の扱いとポートフォリオとの整合性です。パッケージデザインの仕事では発売前の商品情報を扱うため、職務経歴書の書き方によっては前職や取引先との秘密保持の取り決めに抵触するおそれがあります。ここでは、職務経歴書を仕上げるときのポイントを3つに分けて解説します。
 

4-1. 発売前・非公開の案件は守秘義務に配慮して記載する

発売前の商品や、制作会社の関与を公表していない案件は、企業名や商品名を伏せて記載してください。案件によっては、取引先と秘密保持契約を結んでいる場合や、デザイン会社の関与を公表しない取り決めがある場合もあります。

伏せて書く際は、大手化粧品メーカーのスキンケアシリーズといった形で、業種や規模、商材がわかる表現に置き換えます。ただし、記載内容の組み合わせで企業や商品が特定されないかも確認しましょう。記載してよい範囲を判断できないときは、雇用契約や就業規則を確認し、不明点は問い合わせましょう。
 

4-2. ポートフォリオの掲載作品と案件名や時期をそろえる

職務経歴書に書いた案件名と時期は、ポートフォリオの掲載作品と一致させます。採用担当者は、職務経歴書とポートフォリオを並べて確認することがあります。案件名や担当時期に食い違いがあると、記載内容の正確さに疑問を持たれかねません。

ポートフォリオ側にも職務経歴書と同じ案件名・制作時期・担当範囲を添えると、2つの書類を照らし合わせやすくなります。チームで制作した作品は、職務経歴書とポートフォリオの両方で、自分が担当した工程を同じ表現で明記しましょう。
 

4-3. 応募先企業の商材に近い実績を優先して記載する

応募先企業の商材に近い実績は、職務経歴や自己PRの先頭に近い位置へ配置します。関連性の高い実績が先に目に入ると、採用担当者が自社の商材と応募者の経験に共通点があるかを判断しやすくなります。

食品メーカーへの応募なら菓子や飲料の案件を、化粧品メーカーへの応募なら紙器や特殊加工の案件を、同じ在籍企業のなかで先に書くのが一例です。応募先ごとに並び順を入れ替えやすいよう、案件ごとの商材・役割・制作点数・成果を一覧にした元データを手元に用意します。

まとめ

パッケージデザイナーの職務経歴書では、担当した商材とパッケージの種類、企画から量産までの担当範囲、印刷や素材の知識、売り場での成果を具体的に書くことが求められます。職務要約で経験の全体像を示し、職務経歴では案件ごとに商材・役割・制作点数をそろえ、自己PRでは強みを応募先企業での貢献につなげることがポイントです。

提出前には、守秘義務への配慮とポートフォリオとの整合性も確認しましょう。まずはこれまで担当した案件を一覧に書き出し、応募先企業の商材に近い実績から職務経歴書へ反映してみてください。

執筆・編集

マスメディアン編集部
マーケティング・クリエイティブ領域に特化した転職支援サービス「マスメディアン」の編集チームです。業界・職種に精通したキャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーへの取材、企業の採用情報、公的機関や各種調査データなど、信頼できる情報をもとに記事を制作・監修しています。求職者が正しい情報をもとに納得のいくキャリア選択ができるよう、正確性・客観性・実用性を重視したコンテンツをお届けします。(厚生労働大臣許可番号:人材紹介 13-ユ-040475)

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