Webデザイナーで後悔する理由とは?働く魅力や後悔しないためのポイントを解説

(2026年09月02日掲載)
Webデザイナーは、デザインを通じてWebサイトやサービスの課題解決に関われる魅力的な職種です。一方で、実際に働き始めてから「想像していた仕事と違った」と感じ、後悔する人もいます。担当する業務や求められる役割は企業によって異なるため、仕事内容を理解した上で自分に合った環境を選ぶことが重要です。
当記事では、Webデザイナーとして後悔しやすい理由や、後悔しやすい人の特徴、仕事のやりがい・魅力、後悔しないためのポイント、キャリアパスを紹介します。現在の働き方に悩んでいる方や、Webデザイナーとして転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
1. Webデザイナーとして後悔する人がいるのはなぜ?
Webデザイナーとして働く中で、仕事内容や求められるスキル、評価のされ方などにギャップを感じ、転職を考える人は少なくありません。ここでは、Webデザイナーとして働く人が後悔を感じる主な理由を4つ紹介します。
1-1. 思っていた以上にデザイン以外の業務が多い
Webデザイナーの業務は、デザイン制作だけに集中できるとは限りません。勤務先によっては、要件のヒアリングや情報設計、ワイヤーフレームの作成、コーディング、CMS入稿、公開後の修正対応など、制作に関連するさまざまな工程を担当します。たとえば、ランディングページを制作する場合も、デザイン以外に訴求内容のすり合わせや原稿の差し替え、計測タグの調整、複数のブラウザや端末での表示確認など、デザイン以外の作業が多く発生します。さらに、クライアントとの打ち合わせや社内のディレクター・エンジニアとの調整に時間を使うこともあります。デザイン制作を中心に働きたい人にとっては、こうした非デザイン業務の割合が多い職場では希望する仕事に十分な時間を使えず、不満につながりやすいと言えます。
1-2. 継続的なスキルアップが欠かせない
Webデザイナーは、使用するツールやWeb制作に関する知識を継続的に更新する必要があります。デザインツールの機能追加やWeb技術の変化に加えて、アクセシビリティやスマートフォンでの表示最適化など、制作時に考慮する内容も変化しているためです。たとえば、使用するデザインツールが変われば、新しい機能や操作方法だけでなく、社内でのデータ共有方法やエンジニアへの引き渡しフローなども見直す必要があります。近年は、生成AIを画像制作やアイデア出しに活用する企業も増え、業務プロセスそのものが変化するケースもあります。日々の制作と並行して知識やスキルを身に付ける必要があるため、継続的な学習を負担に感じる人もいるでしょう。
1-3. 成果を求められ改善を繰り返す必要がある
Webデザインでは、見た目の完成度だけでなく、Webサイトの目的を達成できているかが重視されます。特に事業会社やマーケティングに関わる部署では、問い合わせ件数や資料請求数、クリック率などを確認しながら、公開後もデザインの改善を行います。たとえば、フォームからの離脱が多い場合は、入力項目やボタンの位置、エラー表示などを見直し、変更後の数値を検証します。時間をかけて制作したデザインであっても、期待した成果が得られなければ修正することもあるでしょう。また、自分がよいと考えたデザインと実際のユーザーの反応が一致するとは限りません。制作物そのものだけでなく、公開後の成果まで求められる環境に負担を感じ、後悔につながる場合があります。
1-4. 企業によって求められるスキルや役割が異なる
Webデザイナーは、企業によって担当する業務や求められるスキルが異なります。制作会社では複数のクライアント案件を担当することが多い一方、事業会社では自社サイトやサービスの制作・改善を継続して担当するなど、働く環境によって仕事内容が変わります。また、コーディングまでWebデザイナーが担当する職場もあれば、実装はエンジニアが担当し、デザイン制作に集中できる職場もあります。ディレクションやクライアントとの打ち合わせ、アクセス解析などを兼務する場合もあるでしょう。転職前に想定していた仕事内容と実際に任される業務が異なると、これまでの経験を活かしにくかったり、希望する分野の経験を積めなかったりするといったミスマッチが起きやすくなります。転職を考える際は、職種名だけでなく具体的な業務内容まで確認することが大切です。
2. Webデザイナーとして後悔しやすい人の特徴
Webデザイナーとして働く中で感じる不満は、仕事内容や働き方との相性によっても変わります。ここでは、Webデザイナーの仕事で後悔しやすい人に見られる4つの特徴を解説します。
2-1. デザインだけの仕事だと思っている
デザイン制作だけに集中したい人は、Webデザイナーとして働く中で実務とのギャップを感じやすい傾向があります。実際の業務では、デザインを制作するだけでなく、要件の整理や関係者との打ち合わせ、修正対応、公開後の運用などを担当することもあるためです。たとえば、デザイン案を提出する際には、配色やレイアウトを決めた理由について、ターゲットやWebサイトの目的を踏まえて説明することがあります。クライアントやディレクターからの意見を受けて、デザインを修正する場面も少なくありません。デザイン制作にどの程度の時間を使えるかは、企業や担当する案件によって異なります。制作を中心に働きたい場合は、転職先で担当する工程や他の職種との役割分担を事前に確認することが大切です。
2-2. 数字や改善に苦手意識がある
アクセス解析や数値をもとにした改善に苦手意識がある人は、職場によっては仕事に負担を感じる場合があります。Webサイトや広告の制作では、デザインの見た目だけでなく、クリック率やコンバージョン率などの数値を確認しながら改善を求められるためです。たとえば、バナーのクリック率が下がっている場合は、訴求する内容や画像、配色などを見直し、変更後の数値を確認します。Webサイトであれば、アクセス解析やヒートマップなどを使ってユーザーの行動を把握し、デザインの改善につなげることもあります。特にマーケティング部門と連携する職場や事業会社では、改善業務を担当する場合があるため、転職時には公開後の分析や改善まで担当するのかを転職時に確認しておきましょう。
2-3. 新しい知識を学び続けることが苦手
新しいツールやWeb制作に関する知識を学び続けることが苦手な人は、Webデザイナーとして働く中で負担を感じることがあります。デザインツールの機能や制作方法は変化しており、これまで使ってきた知識だけでは対応しにくい業務が出てくることもあるためです。新しいデザインツールの導入によって制作方法が変わったり、アクセシビリティへの対応が必要になったりすることもあります。近年では生成AIを制作業務に取り入れる企業もあり、業務の進め方そのものを見直すケースもあるでしょう。こうした変化に対応するには、必要な知識を業務に合わせて取り入れていく必要があります。転職先を選ぶ際は、使用しているツールだけでなく、勉強会やデザインレビューの有無など、社内でナレッジを共有する仕組みがあるかも確認するとよいでしょう。
2-4. チームで仕事を進めることが苦手
1人で制作を進めたい人は、複数の関係者と連携するWeb制作の仕事に負担を感じる場合があります。Webサイトの制作には、デザイナーだけでなく、ディレクターやエンジニア、ライター、マーケターなどが関わることが多いためです。たとえば、デザインした内容を実装できるかエンジニアと確認したり、クライアントから届いた修正内容についてディレクターと相談したりする場面があります。意見が異なる場合には、自分の考えを伝えた上で、納期や予算、Webサイトの目的などを踏まえて調整することも必要です。チームでの制作に不安がある場合は、転職先を検討する際に、案件の規模や職種ごとの役割、デザインレビューの体制などを確認しておきましょう。
3. Webデザイナーとして働くやりがい・魅力
Webデザイナーは、ユーザーの使いやすさを考えながらデザインを制作し、公開後の反応まで確認できる仕事です。また、さまざまな工程に関わることで、Web制作に関する幅広い経験を積めます。ここでは、Webデザイナーとして働くやりがいや魅力を3つ紹介します。
3-1. ユーザーの課題をデザインで解決できる
Webデザイナーは、見た目を整えるだけでなく、ユーザーが必要な情報を見つけやすくしたり、迷わず操作できるようにしたりする役割も担います。情報の並び順や導線、ボタンの配置などを見直すことで、Webサイトの使いやすさを改善します。たとえば、料金ページからの問い合わせが少ない場合は、ユーザーが比較しやすいように料金プランの見せ方を変更したり、問い合わせまでの導線を見直したりします。公開後は、アクセス解析や問い合わせ件数などを確認し、変更前後の違いを比較することも可能です。自分が考えたデザインによってユーザーの行動が変わり、Webサイトの課題改善につながったことを実感できる点は、Webデザイナーとして働くやりがいの1つです。
3-2. 幅広いWeb制作スキルを身に付けられる
Webデザイナーは、勤務先や担当する案件によって、デザイン以外のさまざまな業務に関わることがあります。要件整理や情報設計、ワイヤーフレームの作成、HTML/CSS実装、公開後のアクセス解析など幅広い工程を経験することで、Web制作に関する知識やスキルを広げられます。たとえば、コーディングの知識があれば、実装を考慮したデザイン制作や、エンジニアと具体的な調整がしやすくなります。アクセス解析の経験があれば、公開後の数値を確認しながら改善案を考える際にも役立つでしょう。デザイン以外の工程について理解が深まることで、ディレクションやUI/UXなど関連する領域へのキャリアの広がりも期待できます。
3-3. 制作した成果が目に見える形で残る
自分が制作に携わったWebサイトやサービスが公開され、実際に利用されている様子を確認できることもWebデザイナーの仕事の魅力です。企業サイトやECサイト、Webサービスなど、担当した制作物が形として残るため、自分が関わった仕事を振り返ることができます。公開可能な制作物であれば、担当した工程やデザインの意図などを整理してポートフォリオに掲載し、転職活動で実績として紹介することも可能です。公開後の改善まで担当した案件では、変更した内容や数値の変化なども説明できるでしょう。ただし、クライアントとの契約や守秘義務によって、制作物をポートフォリオに掲載できない場合もあります。制作物を実績として使用する際は、勤務先やクライアントのルールを確認することが大切です。
4. Webデザイナーとして後悔しないためのポイント
Webデザイナーとして転職する際は、仕事内容や担当する業務、今後のキャリアを踏まえて応募先を選ぶことが大切です。同じ「Webデザイナー」という職種名でも、企業によって働き方や求められる役割は異なります。ここでは、Webデザイナーの仕事で後悔しないために、転職活動で確認したい3つのポイントを解説します。
4-1. 仕事内容を理解して転職先を選ぶ
Webデザイナーとして転職する際は、応募先でどのようなWebサイトやサービスの制作に携われるのかを、具体的に確認しましょう。企業によって、コーポレートサイトやECサイト、Webメディア、アプリなど、制作するものは異なります。自分が今後経験したい領域と一致しているかを確認することが大切です。また、企業の顧客層や得意とする業界によって、担当できる案件の傾向は変わります。幅広い業界の案件を手がけたいのか、特定の分野で専門性を高めたいのかなど、今後のキャリアの方向性を踏まえて選びましょう。求人票だけでは判断しにくい場合は、企業のWebサイトや制作実績、提供しているサービスなどを確認すると、入社後に携わる制作物をより具体的にイメージしやすくなります。
4-2. 企業ごとの担当業務や求められる役割を確認する
Webデザイナーの業務範囲は企業によって異なるため、入社後に自分がどこまでの工程を担当するのかを確認しておくことも重要です。デザインのみを担当する企業もあれば、コーディングやディレクション、クライアントとの打ち合わせなど、デザイン以外の業務を任される企業もあります。面接では、Webデザイナーが担当する具体的な業務範囲や、ディレクター・エンジニアなど他の職種との役割分担を確認してみましょう。あわせて、入社後に期待される役割や将来的に任される可能性がある業務まで確認しておくと、自分のスキルや目指すキャリアとのミスマッチを防ぎやすくなります。転職エージェントを利用している場合は、実際の業務範囲や企業がWebデザイナーに期待している役割について事前に聞いておくのも有効です。
4-3. 自分が目指したいキャリアを明確にする
転職先を選ぶ際は、これまでの経験を踏まえて、「今後どのような仕事を担当したいか」を整理しておきましょう。デザインの専門性をさらに高めたいのか、UI/UXやディレクションなどへ担当領域を広げたいのかによって、適した企業や求人は変わります。たとえば、UI設計の経験をさらに積みたい場合は、Webサービスやアプリなどのプロダクト開発に継続して関われる企業が候補になります。制作全体の進行やチームの管理に関わりたい場合は、ディレクションやマネジメントを担当できる求人も選択肢になるでしょう。これまで担当してきた業務や得意な分野を振り返り、応募先で任される業務と自分のキャリアの方向性が一致しているかを確認することが大切です。
5. Webデザイナーが描けるキャリアパス
Webデザイナーとして経験を積んだ後は、得意分野の専門性を高めるほか、ディレクションやUI/UX、Webマーケティングなどへ担当領域を広げることもできます。ここでは、Webデザイナーが描くことのできる代表的なキャリアパスを3つ紹介します。
5-1. 得意分野を伸ばして専門性を高める
Webデザイナーとして制作を続けながら、これまで経験してきた分野の専門性を高めるキャリアがあります。幅広い案件を担当するだけでなく、得意な業界や制作物、技術などを明確にし、特定の分野を中心に経験を積んでいく方法です。たとえば、ブランドサイトのデザインやECサイトの改善、Webアクセシビリティなど、これまで多く担当してきた領域をさらに深めることです。専門分野を考える際は、これまで担当した中で成果につながった案件や、社内で相談を受けることが多い業務などを振り返ってみると、自分の強みを整理しやすくなります。ポートフォリオでも関連する案件をまとめて掲載すると、専門性を効果的に伝えられます。
5-2. 制作経験を活かしてディレクションに携わる
Webデザイナーとして培った制作経験を活かし、Webディレクションに携わるキャリアもあります。デザインや実装に必要な作業を理解していることで、案件のスケジュールを組んだり、デザイナーやエンジニアと調整したりする際に経験を活かせます。すでにクライアントとの打ち合わせや要件整理、制作スケジュールの管理、ほかのメンバーへの指示などを担当している場合は、ディレクション業務との共通点が多くあります。制作中に仕様変更が発生した際も、デザインや実装への影響を確認しながら関係者と調整することが必要です。これまで担当してきた制作業務に加えて、案件の進行管理やクライアントとの調整にも関わりたい場合は、Webディレクターへの転職や社内でのキャリアチェンジを検討できます。
5-3. UI/UXデザインやWebマーケティングに挑戦する
Webデザイナーとして培った経験を活かし、UI/UXデザインやWebマーケティングへ担当領域を広げるキャリアもあります。Webサイトの改善やアクセス解析などを担当してきた人であれば、これまでの業務と共通する経験も多いでしょう。UI/UX領域では、Webサイトやサービスの画面設計に加えて、ユーザー調査やプロトタイプを使った検証などに関わる場合があります。Webマーケティングでは、アクセス解析の結果をもとにLPを改善したり、広告クリエイティブの制作やコンテンツ企画に携わったりすることもあります。これまで担当してきた業務の中から、UI設計や数値分析、改善提案などの経験を整理し、希望する職種で活かせる強みがあるか確認してみましょう。
6. Webデザイナーのキャリアに関するよくある質問
Webデザイナーとして働き続けるべきか、転職するなら何を確認すべきかなど、今後のキャリアに悩む人もいるでしょう。ここでは、Webデザイナーのキャリアに関するよくある質問とその回答を3つ紹介します。
6-1. Webデザイナーは本当にやめたほうがよい仕事ですか?
Webデザイナーを一律に「やめたほうがよい仕事」と判断することはできません。デザイン以外の業務が多い、継続的に知識を更新する必要があるなどの大変さはありますが、担当する業務や働き方は企業によって異なります。現在の仕事に不満を感じている場合は、Webデザイナーという職種そのものが合っていないのか、勤務先の業務内容や制作体制が合っていないのかを分けて考えてみましょう。たとえば、デザイン制作に集中したいのであれば分業体制が整った企業、公開後の改善まで担当したいのであれば自社サービスを運営する事業会社など、希望する働き方に合った転職先を探す方法があります。
6-2. Webデザイナーとして後悔しないためには何を確認すればよいですか?
転職前には、担当する工程やデザインと実装の分担、公開後の運用・改善への関わり方などを確認しておきましょう。同じWebデザイナーの求人でも、デザイン制作を中心に担当する企業もあれば、コーディングやディレクションまで任される企業もあります。求人票だけでは具体的な業務内容がわからない場合は、面接で実際の案件におけるWebデザイナーの担当範囲やチーム構成を質問することが大切です。あわせて、企業の制作実績や自社サービスを確認しておけば、担当する案件や制作物についてもイメージしやすくなります。自分が希望する仕事内容と実際に任される業務を比較した上で、転職先を選びましょう。
6-3. Webデザイナーに向いていない人でも活躍できますか?
Webデザイナーに求められるすべての業務を得意とする必要はありません。デザイン制作やUI設計、アクセス解析、コーディング、クライアントとの調整など、企業やポジションによって重視される経験やスキルは異なります。得意分野を活かせる環境を選ぶことで活躍できます。現在苦手に感じている業務がある場合は、これまで担当してきた仕事の中で得意な工程や評価された経験を整理してみましょう。デザインを得意としているのであれば制作に集中できる環境、数値をもとにした改善が得意であれば運用やUI/UXに関われる環境など、強みを活かせる職場を選ぶ方法があります。苦手な業務だけを基準にWebデザイナーを続けるか判断せず、これまでの経験や得意分野を基準に働き方を検討することが大切です。
まとめ
Webデザイナーとして後悔する背景には、デザイン以外の業務が多いことや継続的なスキルアップが必要なこと、公開後も成果を確認しながら改善が求められることなどがあります。一方で、担当する仕事内容や制作体制、求められる役割は企業によって異なるため、現在の職場で感じている不満だけを理由に「Webデザイナーが合わない」と判断する必要はありません。転職を検討する際は、これまでの経験や得意分野を整理し、希望する仕事内容や今後のキャリアを明確にすることが大切です。企業ごとの業務範囲や役割を確認し、自分の強みや経験を生かせる環境を選び、納得のいくキャリアを築いていきましょう。
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