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キャリアの棚卸しとは?進め方やコツ・転職活動への活かし方を解説!

キャリアの棚卸しとは、これまで担当してきた業務や案件、実績、身に付けたスキルなどを振り返り、自分の経験や強みを整理することです。転職活動では、自分に合った求人を選ぶだけでなく、職務経歴書や志望動機、自己PRを作成する際にも役立ちます。

当記事では、キャリアの棚卸しを行うメリットや始めるタイミング、具体的な手順、進めるコツ、転職活動への活かし方を解説します。転職活動の準備を始めたい方や、自分の経験・強みをあらためて整理したい方はぜひ参考にしてください。

1. キャリアの棚卸しとは?

キャリアの棚卸しとは、これまで担当してきた業務や案件、実績、身に付けたスキルなどを振り返り、自分の経験や強みを整理することです。転職活動では、応募先を選ぶ際だけでなく、職務経歴書や自己PRを作成する際にも役立ちます。ここでは、キャリアの棚卸しを行うメリットと、始めるタイミングについて解説します。
 

1-1. キャリアの棚卸しを行うメリット

キャリアの棚卸しを行うと、自分がこれまでどのような仕事を経験し、何を強みとしてきたのかを整理できます。転職活動では、応募先が求める経験やスキルに合わせて、これまでの実績を具体的に伝えることが重要です。あらかじめ経験を整理しておけば、求人ごとにアピールする実績を選びやすくなります。

たとえばWeb広告の運用担当であれば、担当した媒体や予算規模、改善した指標、社内外との調整で担った役割などを書き出してみましょう。求人票の必須要件や歓迎要件と比較すると、自分の経験を活かせる求人を見つけやすくなります。また、今後身に付けたいスキルや経験しておきたい業務も確認できるため、次に担当する案件や今後のキャリアを考える際にも役立ちます。
 

1-2. キャリアの棚卸しを始めるタイミング

キャリアの棚卸しは、転職を考え始めた段階で取り組んでおくとよいでしょう。職務経歴書を作成する段階になってから過去の仕事を振り返ると、担当した案件の詳細や具体的な成果を思い出すのに時間がかかることがあります。応募先を探す前に整理しておけば、自分の経験に合った求人を比較する際にも活用できます。

また、転職を予定していない時期でも、大きな案件が完了したときや異動・昇進があったときなどに記録を残しておくと便利です。新しい業務を担当した、担当範囲が広がった、成果につながった取り組みがあったなど、仕事に変化があったタイミングで内容を追加しておきましょう。定期的に見直しておけば、転職を考えた際にも、これまでの経験や実績を整理した状態から準備を始められます。

2. キャリアの棚卸しを進める手順

キャリアの棚卸しでは、これまでの業務経験を振り返った上で、実績やスキル、仕事で大切にしたい価値観、強みを順番に整理していきます。ここでは、キャリアの棚卸しを進める手順を5つに分けて紹介します。
 

2-1. これまでの業務経験を書き出す

まずは、これまで担当してきた業務や案件を書き出しましょう。この段階では目立った成果があった仕事だけに絞らず、経験した業務を幅広く振り返ることが大切です。過去の仕事を順番にたどることで、普段は意識していなかった経験も見つけやすくなります。

書き出す際は、所属企業や部署、在籍期間、案件名、役割、担当工程、チームの人数、取引先などの項目に分けて整理します。たとえば制作会社のWebデザイナーであれば、要件のヒアリング、ワイヤーフレームの作成、デザイン制作、コーダーへの指示、公開後の修正対応など、担当した業務を具体的に記載しましょう。工程ごとに整理しておくと、求人票に記載された仕事内容と自分の経験を比較しやすくなります。
 

2-2. 実績や成果を整理する

業務経験を書き出したら、それぞれの仕事でどのような実績や成果を残したのかを整理します。転職活動では、担当してきた仕事内容だけでなく、業務を通じてどのような成果につなげたのかも、自分の経験を伝える材料になります。

成果を振り返る際は、担当した業務によって何が変わったのか、周囲からどのような評価を受けたのかなどを思い出してみましょう。また、個人で取り組んだ業務だけでなく、チームで進めた案件も振り返り、自分が担った役割や成果につながった行動を整理しておくことが大切です。
 

2-3. 身に付けたスキルや知識を整理する

次に、これまでの業務を通じて身に付けたスキルや知識を整理します。使用できるツールの名称だけを並べるのではなく、実際にどのような業務で使用し、どこまで担当できるのかまで書き出しておくことが大切です。

整理する際は、以下のような項目に分けるとまとめやすくなります。
 
使用ツール Photoshop、Illustrator、Figmaなど、実務で使用したツール
対応工程 企画立案、要件定義、入稿、公開後の改善など、担当した業務
周辺スキル 進行管理、予算管理、ライティング、チームメンバーの育成
資格 色彩検定、ウェブデザイン技能検定など、業務に関連する資格

また、1人で対応できる業務と、上司やほかのメンバーと連携して担当した業務を分けておくと、自分が対応できる範囲を明確にできます。応募先が求めるスキルと比較する際にも役立つでしょう。
 

2-4. 仕事で大切にしたい価値観を整理する

これまでの経験だけでなく、今後どのような環境で働きたいのかも整理しておきましょう。仕事内容やスキルが希望と合っていても、仕事の進め方や評価制度、チーム体制などが自分の考え方と合わなければ、入社後にギャップを感じる可能性があります。

整理するときは、これまでの仕事でやりがいを感じた場面を振り返ってみましょう。企画段階から携われた仕事、専門性を活かせた案件、後輩の育成を任された経験などを挙げると、自分が仕事で何を重視しているのかが見えやすくなります。その上で、裁量の大きさ、携わりたい業界や商材、チーム体制、評価制度など、転職先に求める条件を整理します。優先順位まで決めておけば、複数の求人を比較するときにも判断しやすくなります。
 

2-5. 強みや得意なことを整理する

最後に、これまで整理した業務経験や実績、スキルを振り返り、自分の強みや得意なことをまとめます。1つの案件だけで発揮できたことではなく、複数の仕事で繰り返し評価されたことや、成果につながった行動に注目すると、自分らしい強みを見つけやすくなります。

たとえば、複数の案件で進行管理を任されてきた場合は、「複数案件を並行して進める際に、工程ごとの優先順位を整理し、関係者と共有することで納期どおりに進行できる」といった形でまとめられます。上司やクライアントから評価されたこと、継続して任されてきた業務なども振り返ってみましょう。強みを3つ程度に整理しておくと、職務経歴書の自己PRや面接で、自分の経験を具体的に伝えやすくなります。

3. キャリアの棚卸しを進めるコツ

キャリアの棚卸しでは、これまでの経験をどのように振り返るかも大切です。ここでは、経験や強みを整理しやすくするために押さえておきたい3つのコツを解説します。
 

3-1. 時系列で経験を振り返る

これまでの経験は、入社した時点から現在まで時系列に沿って振り返ると、担当してきた業務を漏れなく整理しやすくなります。印象に残っている案件だけを振り返ると、長期間担当していた業務や、日常的に行っていた社内調整などを見落としてしまう場合があるためです。

具体的には、年度ごとに所属部署、役割、担当案件などを書き出し、年表のように整理してみましょう。異動や組織変更、担当クライアントの変更なども記載すると、どのタイミングで担当業務や求められる役割が変わったのかを把握できます。当時どのような課題があり、どのように対応したのかまで振り返ると、自分の成長や強みも見つけやすくなります。整理した内容は職務経歴書を作成する際にも活用できるため、在籍期間や部署名などもあわせて確認しておきましょう。
 

3-2. 数字や具体的なエピソードを交えて整理する

実績や強みを整理するときは、数字や具体的なエピソードを交えることがポイントです。「主体的に取り組んだ」「業務改善に貢献した」といった表現だけでは、実際にどのような行動を取ったのかが伝わりにくいためです。

たとえば、バナー制作で初稿の差し戻しが続いていた場合、「訴求軸を3案に整理し、制作前に方向性を確認する工程を追加した結果、修正回数が平均4回から2回に減った」とまとめられます。成果を数値で表すのが難しい場合でも、担当した案件数や期間、関わった人数など、具体的に示せる情報がないか振り返ってみましょう。また、同じ強みを発揮したエピソードを複数用意しておくと、職務経歴書や面接でも状況に応じて使い分けられます。
 

3-3. 第三者からの評価も参考にする

自分だけで経験を振り返っていると、自分では当たり前だと思っていることを強みとして認識できない場合があります。上司や同僚、クライアントなどから受けた評価も振り返ると、自分では気づかなかった得意分野を見つけるきっかけになります。

人事評価のコメントや案件終了後のフィードバック、指名で任された仕事、社内で相談されることが多かった業務などを振り返ってみましょう。「デザインの意図をわかりやすく説明できる」「クライアントの要望を整理して制作へ反映できる」といった評価を繰り返し受けている場合は、自分の強みとして整理できます。また、転職エージェントを利用している場合は、キャリアアドバイザーにこれまでの経歴を伝え、どの経験が評価されやすいのか意見を聞く方法もあります。自分と第三者の両方の視点から振り返ることで、アピールできる経験を見つけやすくなるでしょう。

4. キャリアの棚卸しを転職活動に活かす方法

キャリアの棚卸しで整理した経験や強みは、応募書類の作成や面接の準備に活用できます。ここでは、職務経歴書や志望動機、自己PRの作成、面接対策に活かす方法を、例文とともに紹介します。
 

4-1. 職務経歴書の作成に活かす

職務経歴書を作成するときは、キャリアの棚卸しで整理した経験の中から、応募先で活かせるものを選んで記載します。すべての経験を並べるのではなく、求人票の仕事内容や求めるスキルと関連性の高い経験を優先しましょう。

職務要約にはこれまでの経験や強みを簡潔にまとめ、職務経歴には担当業務や実績を反映します。担当案件が多い場合は、応募先の業務に近いものや成果を上げたものを選び、担当した工程や役割、成果を記載すると経験が伝わりやすくなります。
 

4-2. 志望動機の作成に活かす

志望動機を作成するときは、キャリアの棚卸しで整理した経験や仕事で大切にしたいことと、応募先の事業内容や仕事内容を関連付けて考えます。なぜその企業を選んだのかを、自身の経験をもとに説明することが大切です。

これまでの経験から転職先で実現したいことを整理し、応募先の特徴と照らし合わせましょう。さらに、経験やスキルを入社後にどう活かせるかまで整理すると、自分ならではの志望動機を作成しやすくなります。
 

4-3. 自己PRや面接対策に活かす

自己PRでは、キャリアの棚卸しで見つけた強みを、具体的な実績とともに伝えます。応募先で求められるスキルや人物像と関連する経験を選び、自分の役割や工夫したこと、成果を整理しましょう。

面接では、実績を上げるために工夫したことや、課題への対応などを詳しく聞かれる場合があります。キャリアの棚卸しで整理した経験を振り返り、自分の役割や取った行動、その結果まで説明できるようにしておくと、面接対策に役立ちます。

5. キャリアの棚卸しに関するよくある質問

最後に、キャリアの棚卸しについてよくある質問に回答します。かける時間の目安や、成果を数字で表せない場合の整理方法、転職予定がない場合にも取り組むメリットについて解説します。
 

5-1. キャリアの棚卸しはどのくらい時間をかければよいですか?

キャリアの棚卸しにかける時間に決まりはありません。1回ですべてを整理しようとせず、一度書き出した後に時間を空けて見直すことで、最初は思い出せなかった業務や実績に気づくこともあります。

まずはこれまで担当した業務を書き出し、その後に実績やスキル、強みを整理していきましょう。職務経歴書に記載する内容がそろい、自分の強みを具体的なエピソードとともに説明できるようになれば、転職活動に活用できる状態と考えられます。転職活動を始めた後も、新たに思い出した経験や実績があれば随時追加しましょう。
 

5-2. 成果を数字で表せない場合はどうすればよいですか?

企画職やデザイン職などでは、仕事の成果を売り上げや件数といった数字で示すことが難しい場合もあります。無理に数値化する必要はなく、周囲からの評価や仕事を任された実績など、具体的な事実をもとに整理しましょう。

たとえば、クライアントから指名を受けて継続案件を担当した、翌年も同じシリーズの制作を任された、作成したガイドラインが部署内で継続して使用されたといった実績が挙げられます。また、作業時間が短くなった、担当する範囲が広がったなど、取り組みの前後で変化した点を振り返る方法もあります。数字だけにこだわらず、自分の仕事がどのように評価され、周囲へどのような変化をもたらしたのかを整理することが大切です。
 

5-3. キャリアの棚卸しは転職しなくても必要ですか?

転職の予定がない場合でも、キャリアの棚卸しに取り組むメリットはあります。これまで経験してきた業務や身に付けたスキルを整理することで、現在の職場で今後挑戦したい仕事や、伸ばしたいスキルを考えるきっかけになるためです。

また、社内公募や異動希望、評価面談など、社内でのキャリアチェンジ・キャリアアップを目指すタイミングでは、これまで担当してきた業務や成果を説明するよう求められます。日頃から経験や実績を整理しておけば、必要になったときに具体的な内容を伝えやすくなるでしょう。定期的にキャリアの棚卸しを行うことは、転職だけでなく、現在の職場で今後のキャリアを考える際にも役立ちます。

まとめ

キャリアの棚卸しは、これまで担当してきた業務や実績、身に付けたスキル、仕事で大切にしたい価値観などを振り返り、自分の経験や強みを整理する作業です。過去の仕事を時系列で書き出し、数字や具体的なエピソード、第三者からの評価などを加えることで、自分では気づいていなかった強みを見つけられる場合もあります。

転職活動を始める方は、まずこれまで経験してきた業務を1つずつ振り返り、自分ができることや得意なこと、今後大切にしたいことを整理するところから始めましょう。

執筆・編集

マスメディアン編集部
マーケティング・クリエイティブ領域に特化した転職支援サービス「マスメディアン」の編集チームです。業界・職種に精通したキャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーへの取材、企業の採用情報、公的機関や各種調査データなど、信頼できる情報をもとに記事を制作・監修しています。求職者が正しい情報をもとに納得のいくキャリア選択ができるよう、正確性・客観性・実用性を重視したコンテンツをお届けします。(厚生労働大臣許可番号:人材紹介 13-ユ-040475)

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