転職エージェントとの電話面談の進め方 事前準備・当日の流れ・質問例

(2026年09月03日掲載)
転職エージェントとの電話面談は、挨拶と自己紹介から始まり、経歴の共有、希望条件のすり合わせ、求人の紹介という流れで進みます。声だけのやり取りとなるため、何をどこまで話せばよいのか分からず身構える方もいるでしょう。
当記事では、電話がかかってくるタイミング、面談方法の選び方、事前に準備しておきたい7項目、当日の流れ、面談を有意義にするポイントをまとめました。段取りが分かれば、当日は経歴の説明にかかる時間を抑え、相談により多くの時間を使えます。ぜひ電話面談の準備にお役立てください。
1. 転職エージェントから電話が来るのはなぜ?
転職エージェントから電話が来る主な場面は、
・登録直後の確認と日程調整
・面談当日
・面談後の求人紹介
・選考の日程・結果連絡
の4つです。当記事で取り上げる電話は、いずれも転職活動を前に進めるための連絡です。どの場面の電話なのかを把握できれば、落ち着いて対応できます。 登録直後の電話は、登録内容の確認と面談日程の調整が目的です。見覚えのない番号から着信があった場合は、登録完了メールや公式サイトなどで電話番号を確認してから対応すると安心です。
転職エージェントによっては、サイト上で自分で面談日時を選べます。マスメディアンでは完全予約制で、土日や平日夜の面談にも対応しています。在職中で日中に時間が取りにくい場合は、夜間や休日の枠を選びましょう。
面談当日の電話では、転職支援の入り口となる「登録面談」を行います。マスメディアンの場合、所要時間は60~90分で、電話とオンラインで内容が変わることはありません。経歴や希望条件を共有し、今後の方向性を決める時間です。
面談後も、求人紹介や選考日程の調整、結果連絡などで電話がかかってきます。面接日程の回答を急ぐ場面では、メールより電話が使われる傾向があります。
出られなかった場合は、折り返し先と、電話に出られる時間帯をメールで伝えておきましょう。
2. 電話面談・オンライン面談・対面面談の選び方
面談方法を選ぶ基準は、
・相談する場所と通信環境
・当日に共有したい資料の有無
・対話の雰囲気を重視するか
の3点です。ここでは、電話面談、オンライン面談、対面面談のそれぞれが向いている状況を解説します。
※マスメディアンは電話面談・オンライン面談に対応しており、対面面談は行っていません。
2-1. 場所や通信環境を選ばず相談するなら電話面談
電話面談は、安定して通話できる環境があれば相談でき、会議ツールの準備や背景の調整も不要です。在職中で昼休みしか時間を取れない場合や、遠方に住んでいる場合にも利用しやすい形式です。ただし画面共有ができないため、職務経歴書を見ながら相談したい場合は事前に送付し、双方が同じ書類を開いて話すようにしましょう。
2-2. 職務経歴書やポートフォリオを共有するならオンライン面談
職務経歴書やポートフォリオを画面で共有しながら相談したい場合は、オンライン面談が向いています。作品のどの部分について話しているのかを正確に伝えられる点が大きな強みです。参加するには、事前に送られるURLへアクセスするだけの場合と、指定ツールのインストールが必要な場合があります。
安定した回線・カメラとマイクの動作確認・静かな個室を準備しておきましょう。
2-3. 対話の雰囲気を重視するなら対面面談
対面面談を実施している転職エージェントであれば、表情や雰囲気も含めてコミュニケーションを取りたい方に向いています。紙のポートフォリオや大判の作品を持ち込める点もメリットです。
ただし移動時間や交通費がかかり、面談可能な時間帯も限られます。対面面談を選べるかどうかは事前に確認しておきましょう。
3. 転職エージェントとの電話面談前に準備すること
電話面談の準備は、限られた時間を経歴の説明ではなく「相談」により多く使うために重要です。次の7項目を整えておきましょう。
3-1. 職務経歴と実績を時系列で整理する
電話面談では画面共有ができないため、職務経歴を1枚の年表にまとめ、手元に置いておくとスムーズです。書き出す項目
・在籍した企業・期間
・担当案件
・受け持った工程
・体制の中での役割
・成果
コピーライターであれば担当した媒体と本数、Webディレクターであれば関わった工程と公開後の数値の変化を添えると、経験の幅まで伝わりやすくなります。
成果を数値化しにくい職種の場合は、「同じクライアントの案件を継続して任された」「公開後に追加の発注につながった」といった事実に置き換えましょう。
3-2. 転職理由と実現したいことを整理する
転職理由は、現在感じている課題と、転職によって実現したいことをセットで整理しておきましょう。電話面談では表情や資料が共有できないため、結論だけを言うと背景が伝わらず、意図が誤って解釈される可能性があります。整理しやすい観点は、
・担当領域
・裁量
・扱う商材
・働き方
の4つです。
例えば「制作だけを任されていることが課題」であれば、「企画段階から関わりたい」と言い換えると、希望する方向性が明確になります。
転職するかどうかを迷っている段階でも問題ありません。理由を先に伝えておけば、現職に残る選択肢も含めて相談できます。
3-3. 希望条件に優先順位を付ける
譲れない条件を3つに絞り、そのほかを調整可能な条件として分けておきましょう。電話面談では口頭で条件を伝えるため、優先順位が曖昧だと、担当者はすべてを同じ重みで受け取ってしまいます。整理する観点は次の5つです。
・職種:現職の職種を続けるか、隣接職種へ広げるか
・担当領域:上流の企画に関わりたいのか、現在の業務をより深掘りしたいのか
・業種:希望する業種があるか
・働き方:週の出社日数、在宅勤務の可否など
・待遇:希望年収、評価制度への期待など
3-4. 職務経歴書とポートフォリオを事前に共有する
履歴書・職務経歴書・ポートフォリオは、電話面談の前に送付しておきましょう。担当者が事前に内容を把握できるため、面談当日は経歴説明に時間を取られず、相談に集中できます。送付方法は、会員ページで案内される形式に従いましょう。本文に面談日時と氏名を添えておくと、担当者が照合しやすくなり
ファイル形式は、PDFなど相手の環境で確実に開ける形式にします。容量が大きい場合は、大容量データ送信サービスを利用しましょう。ポートフォリオのページ数や容量の上限を定めている転職エージェントもあります。案内を確認してから作成し、ポートフォリオサイトがあればURLも共有してください。
3-5. キャリアアドバイザーへの質問をまとめる
キャリアアドバイザーに聞きたいことを3~5つ書き出し、面談の冒頭で伝えましょう。電話面談は経歴の聞き取りが中心になりやすく、残り時間も見えにくいため、質問を後回しにすると聞けないまま終わる可能性があります。質問例は以下の通りです。
・求人紹介までの期間の目安
・応募書類・ポートフォリオの添削方法
・担当者が得意とする職種・業界
・希望職種の求人動向
・在職中の面接日程の組み方
回答は、その場でメモしておきましょう。
3-6. 静かな場所と安定した通信環境を確保する
面談当日は、周囲の音が入らない静かな場所と、途切れない通信環境を確保しましょう。雑音が大きいと聞き取りづらく、条件や日程の確認に余計な時間がかかります。事前に確認しておきたいのは、
・電波の状況
・端末の充電残量
・着信設定
の3点です。
イヤホンマイクを使うと両手が空き、メモが取りやすくなります。
在職中で自宅以外の場所を使いたい場合は、時間貸しの個室を利用する方法もあります。通話が途中で切れた場合に備え、どちらがかけ直すかを冒頭で決めておくと安心です。
3-7. 電話番号・面談日時・所要時間を確認する
予約後は、着信する電話番号・面談日時・所要時間を確認しておきましょう。所要時間が分かっていれば、前後の予定を詰めすぎずに済みます。所要時間は転職エージェントによって異なります。予約の完了メールに記載がなければ、問い合わせて確認しておきましょう。あわせて、当日連絡が取れる窓口と受付時間も控えておくと、着信に気づかなかった場合にも慌てずに済みます。
日程変更の方法も事前に確認しておきましょう。会員ページから変更できる場合もあれば、前日・当日の変更は電話やフォームでの連絡が必要な場合もあります。
4. 転職エージェントとの電話面談の流れ
電話面談は、担当者の名乗りから始まり、経歴の共有 → 希望条件の確認 → キャリアの方向性のすり合わせ → 求人紹介 → 今後の進め方の確認という流れで進みます。対面やオンラインと内容は同じですが、資料を共有できない分、段階ごとに認識を合わせながら進めることが大切です。ここでは、当日のやり取りを6つの段階に分けて解説します。
4-1. 挨拶と自己紹介をする
電話面談は、担当者の名乗りとサービスの説明から始まります。呼び出しに出たら、まず氏名を名乗り、音声が問題なく聞こえているかを確認しましょう。自己紹介では、現在の職種と経験年数、相談したいことを1分程度で伝えましょう。面談は選考ではないため、話し方や言葉づかいを過度に整える必要はありません。
4-2. 職務経歴・スキル・実績を共有する
書類を事前に送っていれば、担当者はそれを見ながら質問します。同じ書類を手元で開いておくと、話す位置がずれません。伝えるポイントは次の2点です。
・担当した案件の範囲
・体制の中での役割
主担当・補助を区別して話すと、任せられる業務の幅が正確に伝わりやすくなります。
使用ツールは、工程とセットで伝えましょう。例えばIllustrator・Photoshop・Figmaを、「どの工程のどの作業で使ったか」まで添えると、実務での習熟度がより正確に伝わります。
4-3. 転職理由と希望条件を伝える
転職理由と希望条件は、優先順位を添えて伝えます。譲れない条件を先に挙げると、担当者は紹介できる求人の範囲をその場で判断できます。現職への不満が理由であっても、そのまま話して構いません。面接とは異なり、転職理由や現職で感じている課題も含めて率直に相談できます。また、在職中か離職中か、転職希望時期も共有しましょう。
ほかの転職エージェントを併用している場合は、応募済みの企業と選考状況も伝えておくと、二重応募を避けられます。
4-4. キャリアの方向性をすり合わせる
共有した経歴と希望をもとに、担当者と今後の方向性をすり合わせます。この段階では、想定していなかった職種や業種を提案されることもあります。提案を受けたら、興味の度合いをその場で言葉にしましょう。電話では沈黙が迷っているのか関心がないのか判断しづらいためです。
長期的なキャリアの観点から、現職に残る選択肢を勧められる場合もあります。提案に納得できないときは、理由を率直に尋ねてみてください。
4-5. 求人や転職市場について説明を受ける
方向性が固まると、求人や転職市場の説明に進みます。電話面談では求人票を共有できないため、社名・職種・募集背景をメモしながら聞きましょう。求人の詳細は、面談後にメールや会員ページで共有されることが多いため、通話中にすべてを聞き取る必要はありません。疑問点は次の連絡でまとめて質問する方が効率的です。
希望職種や勤務地によっては、取り扱い求人がない場合もあります。紹介可能な範囲を先に確認しておくと、次の動き方を決めやすくなります。
4-6. 今後の進め方と連絡方法を確認する
最後に、次の対応内容と連絡方法を確認します。電話面談は内容が自動で記録されないため、ここを曖昧にすると「何を待っている期間なのか」が分からなくなります。整理したいのは次の3点です。
・自分が対応すること(書類修正・提出、求人への回答など)
・転職エージェントが対応すること(求人紹介、企業への推薦など)
・連絡手段と連絡可能な時間帯在職中であれば、電話を受けられる時間帯と、メールで送ってほしい内容を共有しておくと行き違いが減ります。
5. 転職エージェントとの電話面談を有意義にするポイント
電話面談を充実させるためのポイントは、声だけのコミュニケーションでも自分の情報を正確に伝え、必要な判断材料をしっかり受け取ることにあります。ここでは、面談をより有意義にする6つのポイントを解説します。
5-1. 結論と背景をセットで伝える
質問には、結論 → 理由(背景) → 補足の順で答えると、担当者が意図を正確に理解できます。例:転勤の可否を聞かれた場合
・結論:転勤は難しい
・背景:家族の介護や家庭の事情により、生活圏を変えられない
・補足:勤務地が固定されていれば問題なく働ける
5-2. 実績は担当範囲・工夫・成果まで具体的に伝える
実績は、以下の流れで話すと経験の中身が伝わりやすくなります。[1]案件の目的
[2]体制・担当範囲
[3]工夫した点
[4]公開後の成果や変化
特にアピールしたい案件(貢献度の高いもの、希望職種に近いもの)を2~3件に絞っておくと、限られた時間でも印象に残ります。
5-3. 希望条件を譲れない条件と柔軟に検討できる条件に分ける
希望条件は、譲れない条件と柔軟に検討できる条件に分けて伝えましょう。優先順位が伝わらないと、担当者はすべての条件を満たす求人を探すことになり、紹介の幅が狭くなります。例
・譲れない条件:扱う商材、担当領域
・柔軟に検討できる条件:勤務地、出社頻度
条件ごとに「なぜその条件が必要なのか」を一言添えると、担当者は代替案を出しやすくなります。
5-4. 紹介された求人の提案理由を確認する
求人を紹介されたら、提案理由を確認しましょう。どの経歴が評価されているのかが分かると、自分の経験の市場価値を把握できます。確認したいポイントは次の3つです。
・募集の背景
・求められる経験
・任される業務範囲
応募を見送る場合も、理由を具体的に返すと、次の提案の精度が上がります。
5-5. 不明点や懸念点を率直に相談する
迷いや不安は、そのまま担当者へ相談して構いません。判断を止めている理由を共有すると、現職に残る選択肢も含めた助言を受けられます。相談しやすいテーマは以下の通りです。
・評価制度への不安納
・担当領域が変わることへの懸念
・転職後に成果を出せるかどうか
話した内容が、どこまで応募先企業に伝わるのか不安な場合は、担当者に確認しておくと安心です。
5-6. 面談中に要点と次の対応を記録する
面談中は、要点と次のアクションをその場でメモしましょう。書き留めたいのは次の4点です。・紹介された求人の社名・職種
・提案理由
・自分が対応する内容・期限
・次の連絡予定日
面談後は、メモをもとに要点をメールで共有しておくと、認識のずれを防げます。
まとめ
転職エージェントとの電話面談は、挨拶・自己紹介 → 経歴の共有 → 希望条件の確認 → キャリアの方向性のすり合わせ → 求人紹介 → 今後の進め方の確認という流れで進みます。事前に職務経歴の年表や希望条件を整理し、書類を共有しておけば、当日は相談により多くの時間を使えます。まずは経歴を1枚にまとめるところから始めましょう。
マスメディアンは、宣伝会議と構成するKAIGIグループの一員として、広告・Web・クリエイティブ領域に特化した転職支援を行っています。登録面談はWeb相談と電話相談から選べる形です。経歴の棚卸しや希望条件の整理、応募書類の作成などに担当者が伴走いたします。ぜひご利用ください。
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