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広告業界のアカウントエグゼクティブを解説|仕事内容や必要スキル、転職ハードルは?

職種解説

「アカウントエグゼクティブ(Account Executive)」は広告会社やPR会社などの営業職種のことです。他にも「アカウント営業」、英語の頭文字から「AE」とも呼ばれます。また、「広告営業」と呼ばれることもありますが、実は広告業界内でのアカウントエグゼクティブと広告営業は別の職種を指しています。

今回はそんなアカウントエグゼクティブの職種について、広告業界について転職エージェント随一の知見を持つマスメディアンが解説します。アカウントエグゼクティブの仕事内容や魅力、求められるスキル、未経験からアカウントエグゼクティブに転職できる可能性などをお教えします。

【広告業界のアカウントエグゼクティブのポイント】

・クライアント(広告主)を一番近くで支えるパートナー
・高いコミュニケーション能力と進行管理スキルが求められる
・広告業界の職種の中でも未経験歓迎の求人が多い

アカウントエグゼクティブ(Account Executive)とは

アカウントエグゼクティブは広告会社(広告代理店)の営業職のことで、「アカウント」は広告主を意味します。クライアントである広告主に対して、広告・プロモーションの企画立案や提案、実施施策の制作進行管理、予算管理、その後のフォローまで幅広い工程を一気通貫で担当するポジションです。
 
もともとは広告会社での呼び名であったアカウントエグゼグティブですが、現在はPR会社、SP会社、制作会社、さらにインターネット広告を扱う会社でも、営業職をアカウントエグゼグティブと呼ぶ場合があります。

 

■広告営業との違いは?

広告業界では、アカウントエグゼクティブと広告営業はそれぞれ異なる職種を指します。

広告営業は、「媒体営業」とも呼ばれ、メディア(新聞社や出版社、テレビ局、ラジオ局、Webメディア)に所属し、自社媒体が保有する広告枠を広告会社や広告主に提案する営業職のことです。広告効果を最大化させるため、効果分析や企画広告の提案なども行います。

つまり、広告営業は自社メディアの広告枠に基づく提案をする営業職であり、広告主の広告施策全体に関与するアカウントエグゼクティブとは役割が大きく異なります。それぞれの職種の特性を理解した上で、求人票を見るとよいでしょう。
 

■アカウントエグゼクティブの仕事内容・流れ

広告制作の幅広い工程に携わるアカウントエグゼクティブ。テレビCM制作を例に、詳しい工程を見てみましょう。なお、大手の広告会社であれば大手クライアント1社を専属で担当することもありますが、一般的には複数の担当企業を持つため、次のような工程を複数案件同時に進行します。
テレビCMの制作を例に広告会社のアカウントエグゼクティブの仕事の流れを示す図

アカウントエグゼクティブに必要なスキル

クライアントの一番近くにいるアカウントエグゼクティブは、クライアントの要望を正確に判断することが必要です。また、業務範囲が幅広く、広告制作の指揮者として広告主や制作スタッフに提案をしていく仕事なので、積極性や行動力も求められます。具体的にどのような場面でどのような動きが求められるのか、代表的なスキルを説明します。
広告業界のアカウントエグゼクティブに必要なスキルを示す図

■クライアントと制作メンバーのハブとなる「コミュニケーション能力」

クライアントから課題や要望を正しく聞き出し、広告に反映させるには、ヒアリングのスキルが必要不可欠です。コミュニケーションが好き、得意な方は活躍しやすいと言えるでしょう。

また、アカウントエグゼクティブがコミュニケーションを取っていかなければならないのは、クライアントだけではありません。クリエイティブディレクターやアートディレクターなど広告会社のメンバーや、制作会社やデジタル系ベンダーなどの外部パートナー、さらにはプラットフォーマーを含むメディア会社など、多種多様な業種や職種の人々の中心となって、案件を率いていかなければなりません。クライアントの要望を正しく伝えるだけでなく、方向性が違っていれば指示を出したり、アドバイスをしたりしながら、チームを束ねていく必要があります。
 

■広告制作の「進行管理スキル」

魅力的な広告が制作できそうだからといって、納期を延ばすことはできません。広告制作には大勢のスタッフが関わりますが、それぞれの仕事内容を管理して、スムーズに進行させるスキルが求められます

また、職種や立場によって、スタッフからは専門的な意見や要望がさまざまに出てくるでしょう。それぞれの意見を尊重しながら、クライアントの課題を解決するという適切な方向性を見失わないように、最適な企画へとハンドリングすることが求められます。
 

■最新の「広告トレンドへの知識」

Web・インターネット広告の技術やプラットフォーム「アドテクノロジー」の進化や、消費者の行動変化は、日々進んでいます。広告制作においても、広告業界や消費者の動向を常にキャッチアップしながら進める必要があります。最近では、SNS広告や動画広告、インフルエンサーマーケティングなどの最新手法に精通していると、クライアントへの提案力が向上すると考えられます。

具体的には、以下のような知識が求められます。
・Google・Facebook・Instagram・TikTokなどの広告プラットフォームの知識
・消費者行動のデータ分析・活用スキル
・生成AIなど新しい技術の理解

アカウントエグゼグティブは未経験からでも転職できる?

実はアカウントエグゼグティブは、広告業界の中でも未経験者向けの募集を狙いやすい職種です。

それは他業界での法人営業や新規開拓、顧客折衝の経験を業務に活かすことが可能だからです。また、前述の経験がない場合でもコミュニケーション力が高い方は活躍の可能性があり、転職活動においても、選考過程でコミュニケーション力を評価され入社するケースがよくあります。そのため未経験者向けの募集が比較的多く、活躍の可能性も高いのがアカウントエグゼグティブです。

一方で、グラフィックデザイナーなどクリエイティブのポジションは、専門的なデザインソフトの実務での使用経験が必要となるため、中途採用では経験者の採用がほとんどとなります。

転職する前に知っておきたい広告業界の基礎知識

各業界にはそれぞれ業界用語が付き物ですが、広告業界も例外ではありません。クライアントの信頼を得るためには、業界理解も欠かせないものと言えるでしょう。

ここでは、転職前に知っておけば役に立つ基礎的な業界知識として、「マス広告を取り扱う広告会社の種類」と「広告業界内の7業種」についてご紹介します。
マス広告を取り扱う広告会社の種類と企業の例を示す図
●総合広告会社(電通・博報堂・ADKホールディングスなど)
クライアントや制作物、媒体の範囲が幅広く、広告活動に必要なあらゆる機能を持つ企業
専門広告会社(マッキャンヘルスケアワールドワイドジャパン、メトロアドエージェンシー、読売ISなど)
医療・ファッション・交通広告など、特定の分野や媒体に特化した広告企画制作を行う企業
デジタルエージェンシー(セプテーニ・ホールディングス、サイバーエージェントなど)
インターネット広告を中心にデジタルマーケティングを行う企業
ハウスエージェンシー(NTTアド、JR東海エージェンシーなど)
広告主のグループ傘下で、専属で広告企画制作を行う企業
外資系広告会社(TBWA HAKUHODO・VML & Ogilvy Japanなど)
海外に本拠地を持つ企業が出資をする広告会社
広告業界内の7業種を示す図
●広告会社
マス広告やオフライン広告など複数媒体での総合的な広告マーケティングによって、クライアントである企業や団体の広告活動を支援する企業
●クリエイティブエージェンシー
クライアントのマーケティングやプロモーションの戦略から制作までを一貫して提案する企業。メディアバイイング機能がない点が広告会社とは異なる
●ブランディングエージェンシー
クライアントである企業や商品のブランド戦略を策定し、ブランディングデザインやコンセプト開発を行う企業
●デジタルエージェンシー
Web広告をはじめとした、クライアントのデジタルマーケティング支援を行う企業。リスティング、アフィリエイト、動画広告や、SNS運用代行、SEO・EC・データマーケティングなどを提案する
●PRエージェンシー
クライアントである企業や団体の広報活動を支援し、ブランドイメージの向上やメディアとの関係構築、危機管理広報を行う企業
●SPエージェンシー
セールスプロモーションを専門とし、クライアントのキャンペーン企画、店頭販促、ノベルティ制作をオンラインオフライン問わず支援する企業
●制作会社
広告会社から依頼を受け、グラフィック、Web、映像、イベントなど広告やプロモーションの実制作を担う企業

アカウントエグゼクティブの魅力・やりがい

広告制作における幅広い業務をこなせる能力や、リーダーシップを求められるアカウントエグゼクティブ。

大変な仕事ではありますが、クライアントに一番近いポジションであるからこそ、広告の成果が出た場合は喜びを分かち合うことができる、やりがいのある職種です。適性やスキルによって活躍の幅は異なりますが、比較的、未経験からでも挑戦しやすい職種のため、「これから広告業界でのキャリアを築きたい」「広告制作に携わってみたい」という方にもおすすめです。

ただ、記載の内容は一例であり、実際の適性や採用基準は企業により異なります。また、同じアカウントエグゼクティブ職でも、携われる案件や業務範囲は業態や企業規模によってさまざまです。

詳しくは、広告業界の転職支援に強いマスメディアンにご相談ください。例えば、大手クライアントやテレビCMの仕事がしたいなら大手広告会社、クライアントと近い距離で裁量を持って仕事がしたいなら中堅~中小広告会社など、あなたの希望や条件に合わせた提案が可能です。宣伝会議グループの独自の人的ネットワークや長年の支援ノウハウで、あなたと企業の出会いをサポートします。

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