マーケティング職にまつわる民間資格
(2019年03月01日掲載)
市場調査や顧客のニーズ調査などに基づいて商品を売るための戦略を立案し、販売のための活動を実施・展開するマーケティング職。今回はマーケティングに携わる人に関連した民間資格をご紹介します。
資格を取るメリットとは?
マーケティング職は、そもそも資格が必須とされる職種ではありません。また、業界内でも、基本的には実務の経験が重視されるので、転職活動においては資格を持つことが大幅に有利に働くこともありません。
しかし、現在マーケティング職種についている方のスキルアップやキャリアアップにおいて、資格を取得することは大いに役立ちます。それは、これまで実践していたマーケティング活動を客観的に把握し、学術的に学ぶことができるからです。また、資格を取得するという向上心も評価されるでしょう。
以下にあげる資格は、領域はさまざまですが、マーケティング業界の基準となるような知識を習得させるための資格です。資格を取得するための勉強や研修を通して、実務でどの部分の知識や経験が不足しているかを把握でき、強化できることに役立つのです。
マーケティングにまつわる資格
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング初心者、中級者、上級者を対象に、マーケティングに関する基礎および応用知識を持ち、実務において活用できる実力を有するかを証明する資格試験です。国際実務マーケティング協会が主催しています。難易度が3つに分かれており、実務経験がなくてもチャレンジしやすい資格です。
マーケティング・マスターコース
1957年に設立された公益社団法人日本マーケティング協会が主催しているマーケティングのスペシャリストを養成する講座です。ワークショップ、ゼミ、ディスカッションを組みこみ、マイスターの称号を持つ幅広い知識と実務経験を持つマーケッターが中心となって、実務をベースとしたカリキュラムに取り組みます。
リテールマーケティング(販売士)検定試験
リテールマーケティング(販売士)検定試験は、日本商工会議所が実施している資格で、流通業界では唯一の公的資格です。3級、2級、1級とあり、マーケティングの基本的な考え方から、接客、売場づくり、マーチャンダイジング、経営計画の立案などを学べます。合格率は3級と2級が40%~60%程度、1級で20%前後です。
デジタルマーケティングにまつわる民間資格
デジタルマーケティングにまつわる資格も数多く存在しますので、ご紹介いたします。
Internet Marketing Analyst(IMA)検定
印刷・広告会社70社以上の全国ネットワークである、クラウドマネージメント協会が実施する、デジタルマーケティングに求められるスキルを認定する検定試験です。特徴の一つは、検定合格者は就職サポートを受けられることです。講義内容も自らインターネット集客を行い、アクセス解析し、改善策をレポート作成・実行するという実務的なものです。
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
デジタルマーケティングを実施する上でアクセス解析は欠かせません。Googleアナリティクス個人認定資格は、Webの世界ではスタンダードなアクセス解析サービスの、Googleアナリティクスについての資格です。グーグルが提供するオンライントレーニングプログラムを受け、認定資格が取得できます。
Google広告認定資格
上記のGoogleアナリティクス個人認定資格と同様、グーグルが実施している認定資格です。インターネット上でのプロモーションをする上で外せないGoogle広告に関する基礎知識や応用力、実務能力に優れた個人をグーグルが公式に認定する資格です。
Yahoo!プロモーション広告 プロフェッショナル
Yahoo!プロモーション広告が提供する、スポンサードサーチ、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の運用やコンサルティング、販売等に関わる人を対象とした、ヤフーが実施する試験です。Yahoo!プロモーション広告は、Google広告同様外せない広告手法の1つともいわれています。
ウェブ解析士
一般社団法人ウェブ解析士協会が実施する、Webマーケティング、Web解析に関する基礎知識や実務的な知識を習得し、営業・制作・開発・社内Webマスター業務などの遂行・業務効率化を目指す資格です。累計2万5千人以上が受験しており、Web業界においては取得者を目にする機会も多い資格となっています。上位資格として上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターがあります。
いかがだったでしょうか。マーケティング職に活かせる民間資格をご紹介しました。知識やスキルを身につけ、資格を取得することはスキルアップにつながります。自分のキャリアに合った資格に挑戦してみてください。
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