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UIデザイナーの職務経歴書の書き方|記入例と実績の伝え方

UI(ユーザーインターフェース)デザイナーの職務経歴書を作成する際、担当した業務や実績をどのように伝えればよいか迷っていませんか。画面のデザイン経験があっても、設計時の工夫や成果を文章にまとめるのは難しいものです。職務経歴書では、画面遷移やUIコンポーネントの設計経験に加え、課題を解決するために行った判断や改善後の変化を具体的に示すことが大切です。

本記事では、職務経歴書の基本項目や経験・スキルの伝え方、経歴別の記入例を紹介します。応募先に合わせた書き方や、ポートフォリオとの連動方法も解説します。

この記事のポイント

  • 経験・スキルの書き方:UIデザイナーの職務経歴書では、画面遷移や操作状態、UIコンポーネントの設計など自分が担当した範囲と判断を具体的に示す
  • 実績の伝え方:UI改善前の課題と判断根拠を示し、CVRやタスク完了率などの数値は改善前後の値と測定条件を併記する
  • 応募先別の書き方:事業会社ではプロダクトの継続的な改善経験、制作会社・受託開発企業では案件ごとの担当工程を中心に伝える
  • ポートフォリオとの連動:職務経歴書とポートフォリオで担当範囲や成果の数値をそろえ、守秘義務のある案件は許可された範囲だけ掲載する

目次

1. UIデザイナーの職務経歴書の基本項目と書き方

UIデザイナーの職務経歴書では、担当した画面や業務範囲、使用ツール、成果がわかるように経験を整理します。ここでは、基本項目とそれぞれに記載する内容を解説します。
 

職務要約 経験年数、担当したサービスやアプリの種類、主な役割を簡潔にまとめます。UI設計やデザインシステムの運用など、応募先と関係が深い経験を優先します。
職務経歴 在籍企業・期間に続けて、案件の目的、担当工程、チーム体制、自身の役割を示します。画面設計から開発時の仕様調整まで、関わった範囲を具体的に書きます。
活かせるスキル Figmaなどの使用ツール、コンポーネント設計、プロトタイプ制作、アクセシビリティへの配慮などを整理します。
実績・成果 操作手順の見直しや入力画面の改善など、自身の施策と結果を結び付けます。完了率や問い合わせ件数の変化など、数値があれば比較期間も明記します。
自己PR 強みを1つ選び、具体的な業務で発揮した行動と応募先での活かし方を説明します。エンジニアとの調整やユーザーの課題を踏まえた設計経験などが題材になります。
ポートフォリオ 閲覧先のURLを記載し、職務経歴書の案件と制作物を対応させます。公開できる範囲で設計意図や担当箇所を示し、機密情報や第三者の権利に配慮します。

2. UIデザイナーとしての経験・スキルを具体的に伝える方法

UIデザイナーの職務経歴書では、制作物の見た目に加え、設計時の判断や担当範囲を具体的に示すことが重要です。ここでは、4つの業務経験を職務経歴書で伝える方法を解説します。
 

2-1. 画面遷移や操作状態を設計した経験を示す

画面遷移の設計経験では、利用者が目的の操作を完了するまでの流れと、各画面で必要な表示をどう決めたかを示します。正常時に加え、入力エラーや読み込み中などの状態も担当した場合は、その範囲を明記しましょう。
 
改善前 画面遷移を設計した。
改善後 会員登録の入力・確認・完了画面を設計。入力エラー時のメッセージと再入力の動線も定義した。

改善後の記載では、対象画面と設計した操作状態がわかります。職務経歴書には、画面遷移図やプロトタイプの作成、ユーザーテストでの修正など、実際に携わった作業を補足してください。設計意図も一言添えると、利用者の操作を考えて判断した経験が伝わります。
 

2-2. UIコンポーネントの設計やデザインシステムの構築・運用経験を示す

UIコンポーネントは、ボタンや入力欄など、複数の画面で共通して使用する部品です。設計・運用経験を伝える際は、作成した部品の種類に加え、利用ルールや更新方法をどこまで担当したかを整理しましょう。
 
改善前 デザインシステムを整備した。
改善後 Figmaでボタン・入力欄の共通部品を作成し、表示状態と使用ルールを定義。開発担当者と更新手順を共有した。

デザインシステムは、部品やルールを継続的に管理する仕組みです。職務経歴書では、新規構築か既存ルールの改善かを区別し、利用したチームや適用した画面の範囲も示しましょう。複数人による制作でデザインの一貫性を保つための工夫が伝わります。
 

2-3. アクセシビリティに配慮したUI設計の経験を示す

アクセシビリティへの配慮は、さまざまな利用者が画面の情報を理解し、操作できるようにする設計上の工夫です。職務経歴書では、配色や文字の読みやすさ、キーボード操作など、検討した具体的な条件を挙げましょう。
 
改善前 アクセシビリティに配慮した。
改善後 文字と背景のコントラストを確認し、入力欄のラベルやエラー表示を見直した。キーボード操作時のフォーカス表示も設計した。

対応範囲を正確に伝えるため、参照したガイドラインやチェック方法も記載します。実装後の検証まで担当した場合は、その工程も示しましょう。個々の改善を挙げることで、利用者の操作上の困りごとを踏まえた設計経験が伝わります。
 

2-4. エンジニアとの仕様調整や実装確認で担当した業務を示す

UIデザインは、画面を設計した後もエンジニアとの確認や調整を伴います。職務経歴書には、画面の仕様をどう伝え、実装上の制約や表示の違いにどう対応したかを記載しましょう。担当工程を明らかにすると連携の実態が伝わります。
 
改善前 エンジニアと連携した。
改善後 Figmaで画面の操作状態と表示条件を共有。実装時に入力エラーの表示を協議し、完成画面を確認して修正点を整理した。

設計時の意図を伝えた資料や、仕様変更に伴う判断も具体的に示します。開発担当者からの質問への回答、実装後の表示確認など、自分が担った作業を区別することで、設計を実際の画面に反映させる力を伝えられます。

3. UIデザイナーの実績・成果を伝える職務経歴書の書き方

UIデザイナーの実績を伝える際は、完成したデザインに加え、課題を解決するための判断や改善後の変化を示すことが重要です。ここでは、数値や検証結果を用いて成果を具体的に伝える3つの方法を解説します。
 

3-1. UI改善前の課題とデザイン上の判断根拠を示す

UI改善の実績では、変更前に利用者がどこで困っていたかと、その課題を踏まえて何を判断したかをセットで示します。問い合わせ内容や操作ログ、ユーザーテストの観察結果など、課題を把握した根拠も記載しましょう。見た目の変更を挙げるより、設計の意図を説明することで、問題を解決する力が伝わります。

入力途中の離脱が多いことを分析で確認し、会員登録画面の必須項目を整理して入力順序を変更した。

自身が担当した調査や設計の範囲、採用された案を示すことも大切です。複数案を比較した場合は、最終案を選んだ理由まで添えると、判断の過程が明確になります。
 

3-2. CVRやタスク完了率などの成果指標を測定条件とともに示す

CVR(コンバージョン率)やタスク完了率などの数値を示す際は、改善前後の値と測定条件を併記しましょう。対象画面や計測期間、利用者の範囲がわかると、成果を適切に判断できます。特にCVRは購入や登録など、何を完了とした指標なのかを明記することが重要です。

会員登録画面の改修後、登録完了率が42%から55%に改善した(改修前後各4週間、同じ計測条件)。

タスク完了率なら、テスト参加者数や実施した課題も添えましょう。施策と同時に広告配信などが変わった場合は、その条件も記載し、自分の担当施策と全体の成果を区別して示します。
 

3-3. 数値化が難しい成果は検証結果やユーザーの反応をもとに伝える

業務上の成果を数値で示しにくい場合は、検証で見つかった問題と、改善後に確認できた変化を記載します。ユーザーテストでの発言、操作に迷った場面、社内から寄せられた意見などを根拠にすると、改善の内容が具体的になります。利用者の反応を記載する際は、確認した方法と対象を明らかにしましょう。

ユーザーテストで複数の参加者が検索条件の設定に迷ったため、項目名と配置を変更。再テストでは操作手順についての質問が減った。

実装前のレビューで表示ルールの不一致を解消した場合も、どんな問題を確認し、どう修正したかを示しましょう。観察した事実と自身の判断を分けて記すことが大切です。

4. 【経歴別】UIデザイナーの職務経歴書の記入例

UIデザイナーの職務経歴書では、担当した案件によってアピールできる経験や成果が異なります。ここでは、新規アプリの設計や既存サービスの改善、デザインシステムの運用、Webデザイナーからの転職に分けて記入例を紹介します。
 

4-1. 新規アプリのUI設計を担当した場合の記入例

新規アプリの開発経験では、画面の構成や操作の流れをどのように設計したかが重要です。利用者の課題を踏まえた判断や、エンジニアとの連携、操作テストでの改善経験まで示しましょう。

【プロジェクト概要】
家計管理アプリの新規開発(2024年4月~12月)
・チーム体制:PM(プロジェクトマネージャー)1人、デザイナー2人、エンジニア5人
・担当範囲:操作フロー設計、画面遷移図作成、主要15画面のUI設計、実装確認

【主な取り組み・成果】
・支出登録の操作を簡略化するため、入力項目を用途別に整理
・入力エラーや通信エラー時の表示を設計し、開発チームと仕様を調整
・利用者5人による操作テストで発見した課題を修正し、主要画面の仕様を確定
・担当画面の設計を予定通り完了し、初回リリースに貢献

 

4-2. 既存WebサービスのUI改善を担当した場合の記入例

既存サービスの改善経験では、変更前の課題、改善案を選んだ理由、実施後の成果をつなげて示します。利用状況の分析やユーザーテストを通じて課題を把握した経験があれば、その過程も説明しましょう。

【プロジェクト概要】
EC(電子商取引)サイトの購入手続き画面の改善(2024年5月~9月)
・チーム体制:デザイナー2人、エンジニア4人、分析担当1人
・担当範囲:操作ログの確認、入力フォームの再設計、エラー表示の見直し、仕様調整

【主な取り組み・成果】
・配送先入力画面で利用者の離脱が多い課題を確認
・必須項目と任意項目を区別し、入力順序と案内文を変更
・エラー発生箇所に説明文を表示するUIを設計
・改修前後各4週間の同条件で、購入手続きの完了率が61%から68%に改善

 

4-3. デザインシステムの構築・運用を担当した場合の記入例

デザインシステムの経験では、共通部品の設計内容に加え、複数の担当者が継続して利用できるように整えたルールや運用方法が評価の材料になります。適用した画面やチームの範囲も明確にしましょう。

【プロジェクト概要】
法人向け管理画面のデザインシステム整備(2023年10月~2024年6月)
・チーム体制:デザイナー3人、エンジニア6人
・担当範囲:UIコンポーネント設計、使用ルールの文書化、開発担当者との仕様調整

【主な取り組み・成果】
・Figmaでボタンや入力欄などの共通部品を作成
・通常・無効・エラーなどの表示状態と使用条件を定義
・命名規則と仕様変更時の確認手順を統一
・主要20画面に共通部品を適用し、画面間の表示と操作状態の一貫性を向上
・追加画面にも共通仕様を適用できる運用体制を整備

 

4-4. WebデザイナーからUIデザイナーへ転職する場合の記入例

Webデザイナーから転職する場合は、これまでの制作経験のうち、利用者の操作や使いやすさを考えて設計した業務を取り上げましょう。画面遷移や入力フォームの改善など、UI設計に関係する経験が効果的です。

【職務経歴】
株式会社〇〇/Webデザイナー(2021年4月~現在)

【主な担当プロジェクト】
企業の会員向けWebサイト改修
・チーム体制:ディレクター1人、デザイナー2人、エンジニア3人
・担当範囲:画面デザイン、会員登録フォームの改善、スマートフォン向けUI設計

【主な取り組み・成果】
・Figmaで登録画面の構成を見直し、入力項目と案内文を整理
・エラー時の表示位置や操作方法をエンジニアと調整
・改善案が採用され、登録手順を4画面から3画面に短縮
・利用者の操作を踏まえたUI設計経験を活かし、画面遷移や操作状態の設計へ担当領域を拡大したいと考えています。

5. 応募先に合わせたUIデザイナーの職務経歴書の書き方

UIデザイナーに求められる経験やスキルは、応募先の事業形態や担当する職種によって異なります。ここでは、事業会社・制作会社への応募と、UI専任職・UI/UX(ユーザーエクスペリエンス)兼任職の違いに応じた書き方を解説します。
 

5-1. 事業会社への応募ではプロダクトの継続的な改善経験を伝える

事業会社では、自社プロダクトを継続的に改善し、利用者や事業の課題に向き合った経験が評価の材料になります。職務経歴書には、担当した機能や画面に加え、改善前の課題、判断に用いたデータ、実施したUI変更を記載しましょう。企画担当者やエンジニアと優先順位を決めた経験も、事業への理解を伝える手掛かりになります。

会員登録画面の改修なら、操作ログから離脱箇所を特定し、入力手順を見直した過程を示します。公開後に完了率などを確認し、次の改善につなげた経験があれば、その取り組みも添えましょう。継続的な改善を担当できることが伝わります。
 

5-2. 制作会社・受託開発企業への応募では案件ごとの担当工程を伝える

制作会社や受託開発企業では、顧客や案件の条件に合わせてUIを設計し、制作工程を進めた経験が強みになります。職務経歴書では、案件ごとにサイトやアプリの目的、担当期間、チーム体制、担当工程を整理しましょう。特に、要件整理・画面設計・プロトタイプ制作・実装確認のうち、自分が担った範囲を明確にします。

顧客からの要望を画面仕様に落とし込んだ経験や、予算・納期を踏まえて代替案を提案した経験も具体的に記載します。複数案件を担当した場合は、案件ごとに異なる課題と対応方法を挙げると、さまざまな制作条件に対応できる力が伝わります。
 

5-3. UI専任職とUI/UX兼任職では応募要件に応じてアピールする経験を変える

UI専任職では、画面構成、操作状態、UIコンポーネントの設計など、インターフェースを具体化する専門性が重視されます。一方、UI/UX兼任職では、利用者調査や課題整理、プロトタイプの検証まで担当する募集もあります。まず求人票の業務内容を確認し、求められる工程と自分の経験を照らし合わせましょう。

UI専任職に応募する場合は、画面遷移やデザインシステムの設計実績を中心に示します。UI/UX兼任職では、ユーザーテストで課題を発見し、設計変更につなげた経験なども取り上げます。実際に担当した業務と成果を区別すると、応募先が期待する役割との接点が明確になります。

6. UIデザイナーの職務経歴書とポートフォリオを連動させる方法

UIデザイナーの選考では、職務経歴書とポートフォリオを組み合わせることで、担当業務と実際の設計経験を伝えやすくなります。ここでは、情報の整理方法や記載内容の統一、守秘義務への対応を解説します。
 

6-1. 職務経歴書とポートフォリオに載せる情報を整理する

職務経歴書には担当案件の概要、期間、役割、成果を簡潔に記載し、ポートフォリオでは画面の画像や設計の過程を詳しく紹介します。両資料で同じ説明を繰り返すと、経験の全体像と制作の工夫を把握しにくくなります。案件ごとに、どちらに何を掲載するかを整理しましょう。

職務経歴書の案件名に対応する見出しをポートフォリオにも設け、作品を探しやすくします。職務経歴書では「会員登録画面の改善を担当」と概要を示し、ポートフォリオでは変更前の課題、画面遷移図、改善案を選んだ理由を紹介すると効果的です。URLや閲覧方法も明記し、関連する制作物へ進めるようにしましょう。
 

6-2. 両資料に記載する担当範囲と成果を一致させる

担当範囲と成果については、職務経歴書とポートフォリオで同じ事実を記載します。共同制作の案件では、チーム全体の成果と自分が設計した画面や判断した内容を区別することが重要です。数値を載せる場合は、指標の定義、対象期間、比較条件もそろえましょう。

例えば、職務経歴書に「登録完了率が40%から50%に改善」と記載したなら、ポートフォリオでも同じ数値と計測期間を使います。設計を担当したのが入力画面だけなら、ほかの画面も自分が制作したように見える表現は避けます。公開前に案件名・担当工程・参加人数・成果数値を一覧にして照合すると、記載の食い違いを防げます。
 

6-3. 守秘義務のあるプロジェクトは公開できる範囲で記載する

守秘義務のある案件は、契約内容や勤務先の公開ルールを確認し、許可された情報だけを掲載します。画面の画像や顧客名に加え、開発中の機能、利用者データ、売り上げ情報なども公開制限の対象になり得ます。退職後も守秘義務が続く場合があるため、掲載前に確認が必要です。

実際の画面を掲載できない場合は、担当業務を抽象化して説明したり、公開可能な範囲で設計上の工夫をまとめたりする方法があります。ただし、匿名化した画像や再現画面も、契約や権利関係によっては掲載できません。応募先への限定公開も許可の代わりにはならないため、必要に応じて権利者へ掲載可否を確認しましょう。
 

まとめ

UIデザイナーの職務経歴書では、担当した画面や設計工程、使用ツール、改善実績を具体的に示すことが重要です。画面遷移やコンポーネント設計、エンジニアとの仕様調整など、自分が担った業務を整理しましょう。

成果を伝える際は、改善前の課題と設計上の判断を結び付け、CVRやタスク完了率などの数値を測定条件とともに示すと説得力が増します。ポートフォリオとも担当範囲や成果を統一し、応募先が求める経験を伝えることが大切です。UIデザイナーとしての経験やスキルを活かせる転職先を探している方は、マーケティング・クリエイティブ職種に特化した転職支援サービス「マスメディアン」にぜひご相談ください。

執筆・編集

マスメディアン編集部
マーケティング・クリエイティブ領域に特化した転職支援サービス「マスメディアン」の編集チームです。業界・職種に精通したキャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーへの取材、企業の採用情報、公的機関や各種調査データなど、信頼できる情報をもとに記事を制作・監修しています。求職者が正しい情報をもとに納得のいくキャリア選択ができるよう、正確性・客観性・実用性を重視したコンテンツをお届けします。(厚生労働大臣許可番号:人材紹介 13-ユ-040475)

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