UIデザイナーの志望動機の書き方|経歴別の例文とNG例

(2026年10月29日掲載)
UIデザイナーの志望動機は、職種を選ぶ理由、UIの課題を改善した経験、応募先での貢献の3点をつなげて書くのが基本です。担当した画面の説明に終始すると、応募先でUIデザイナーとして働きたい理由が採用担当者に伝わりません。どの画面の課題をどう設計し直したかを書けば、入社後の働き方を想像してもらう手がかりになります。
本記事では、志望動機の書き方、活かせる経験、応募先別の伝え方、経歴別の例文5つ、ポートフォリオでの裏付け方、NG例を解説します。
この記事のポイント
- UIデザイナーの志望動機の基本:職種を選ぶ理由、UIの課題を改善した経験、応募先での貢献の3点をつなげて書く
- 改善経験の書き方:UIの課題、設計判断、結果の順に書き、離脱率や問い合わせ件数など自身で確認できた数値で改善前後の差を示す
- 応募先別の伝え方:自社サービス企業では継続的な改善、制作会社では複数案件への対応力など、応募先の業態が重視する点に合わせて経験を選ぶ
- ポートフォリオでの裏付け:志望動機で挙げたUI設計の強みを制作事例で示し、改善前後の画面と設計判断の根拠をセットで載せる
- 避けたいNG例:「おしゃれなデザインをつくりたい」「Figmaが使える」だけでは、操作性への視点やUI設計の工夫が伝わらない
1. UIデザイナーの志望動機の書き方
UIデザイナーの志望動機は、職種への理解、UIを改善した実績、応募先での貢献の3点で組み立てると、経験から入社後の目標まで一貫した流れになります。ここでは、UIデザイナーの志望動機の書き方を3つのポイントに分けて解説します。
1-1. WebデザインやUX設計との違いを踏まえて志望理由を伝える
UIデザイナーを志望する理由は、WebデザインやUX設計との違いを踏まえ、画面の操作性を設計する仕事を選ぶ理由として書きます。UX設計がサービス全体の利用体験を設計するのに対し、UIデザインは画面のレイアウトやボタンなど、利用者が直接触れる部分を設計する工程です。Webデザインがサイトの見せ方や情報の伝え方を主に扱うのに対し、UIデザインはアプリや管理画面などで利用者が操作を完了するまでの手順を設計します。Webデザイナー出身なら、操作性の改善へ関心が移った経緯を書くと志望理由が明確になります。担当範囲の区分は企業によって異なるため、求人票の業務内容に合わせて説明を調整しましょう。
1-2. UIの課題をどう捉え設計・改善したかを伝える
志望動機の中心には、UIの課題をどう捉え、設計と改善でどう解決したかを書きます。画面がきれいになったという結果だけでは、UIデザイナーとしての判断力を読み取れません。会員登録フォームの入力途中の離脱に対し、入力項目を整理してエラー表示を項目ごとに出したといった形で、課題、設計判断、結果の順に書きます。改善の結果は、離脱率や問い合わせ件数など、自身で確認できた数値で示すと、改善前後の差を採用担当者が確認できます。
1-3. 応募先のプロダクトと自身の経験を結び付けて入社後の貢献を示す
入社後の貢献は、応募先のプロダクトで取り組みたい改善と、自身の経験を結び付けて書きます。「貴社に貢献したい」という表現だけでは、どの画面のどの業務で力を発揮するのかが読み取れません。応募先のサービスを実際に操作し、利用登録や検索などの主要な操作で気づいた点と、その改善に活かせる自身の経験を対応させて整理しましょう。既存のUIを否定する言い方は避け、さらに使いやすくするための提案として伝えます。
2. UIデザイナーの志望動機に活かせる経験・実績
志望動機に書く経験は、どの工程を担当し、何をどう改善したかがわかるものを選びます。ここでは、UIデザイナーの志望動機に活かせる経験・実績を4つに分けて解説します。
2-1. 情報設計や画面遷移を改善した経験
情報設計や画面遷移を改善した経験は、利用者が目的の機能にたどり着くまでの手間を減らした実績として書きます。メニュー構成の見直しや画面の階層の整理は、UIデザイナーの土台となる設計力を示す材料です。例えば、ECサイトの購入手続きを4画面から3画面にまとめた場合は、まとめた理由と、各画面に残した入力項目の判断基準まで書きます。画面遷移図を作成した経験があれば、作成の目的も添えると設計の進め方が伝わります。
2-2. ユーザビリティテストや行動データを活用したUI改善の経験
ユーザビリティテストや行動データを活用した経験は、根拠に基づいてUIを改善できる力として伝えます。ユーザビリティテストは、実際の利用者に操作してもらい、つまずく箇所を観察する調査手法です。離脱の多い画面をアクセス解析で特定し、テストで原因を確かめた経験があれば、仮説から検証までの流れを書きましょう。分析を他部署が担当していた場合も、結果をどうUIに反映したかを書けば、データを設計に活かす姿勢を示せます。
2-3. デザインシステムやUIコンポーネントの設計・運用経験
デザインシステムやUIコンポーネントの設計・運用経験は、複数の画面でUIの一貫性を保つ力として書きます。デザインシステムは、色や文字、ボタンなどの部品と使い方のルールをまとめた共通基盤です。ボタンを共通部品に置き換え、担当者ごとの表現のばらつきを解消した経験は、複数のサービスを持つ企業で活かせます。構築だけでなく、更新ルールの整備や他チームへの展開など、運用面の工夫も書くと経験の幅が伝わります。
2-4. エンジニアやPdMと連携してUIを実装した経験
エンジニアやPdMと連携した経験は、デザインを実装まで責任を持って進められる力として示します。PdMはプロダクトマネージャーの略で、プロダクトの方針や開発の優先順位を決める役割です。実装の制約をエンジニアと早い段階で共有して手戻りを減らした経験は、チーム開発を前提とする企業に協業の進め方を示す具体例になります。デザインデータの受け渡しで工夫した点を書くと、エンジニアと協業しやすい人物であることも伝わります。
3. 応募先の企業・サービスに合わせた志望動機の伝え方
UIデザイナーの志望動機で重点を置くべき経験は、応募先の事業形態によって変わります。自社サービス企業では継続的な改善、制作会社では複数案件への対応力など、重視される点に合わせるのが基本です。ここでは、志望動機の伝え方を応募先の4つの業態に分けて解説します。
3-1. 自社サービス企業
自社サービス企業に応募する場合は、1つのプロダクトを長く改善し続ける意欲と、そのための経験を示します。自社サービスでは、リリース後も利用状況に応じて機能追加や画面の改善を重ねる場合が少なくありません。応募先のサービスを継続して利用し、利用者として感じた課題を1つ挙げると、当事者意識が伝わります。UIの改善がサービスの利用継続や売り上げにどう関わるかにも触れると、事業への関心を示せます。
3-2. 制作会社・受託開発会社
制作会社・受託開発会社に応募する場合は、業界の異なる案件に対応できる柔軟性と、クライアントへの提案力を示します。受託案件では、クライアントの要望と利用者の使いやすさの両方を満たす設計が欠かせません。要望を整理し、ワイヤーフレームで合意を取りながら進めた経験があれば、担当した案件数とともに書きます。デザインの意図を言葉で説明し、クライアントの合意を得た経験も、受託開発の現場で活かせる強みです。
3-3. BtoB SaaS・業務システム企業
BtoB SaaS・業務システム企業に応募する場合は、複雑な業務をわかりやすい画面に整理する力を示します。業務向けのSaaSには、入力項目や設定の多い画面が少なくありません。管理画面の入力手順を見直した経験や、業務の流れを知るために利用者へヒアリングした経験を書くと、業務への理解の深さが伝わります。応募先が扱う業界の業務知識を学んでいる場合は、その学習内容も添えましょう。
3-4. 消費者向けアプリ企業
消費者向けアプリ企業に応募する場合は、幅広い利用者が迷わず操作できるUIを設計する力を示します。消費者向けアプリは年齢やスマートフォンへの慣れが異なる人が使うため、初めて開いた画面で操作がわかる設計が欠かせません。iOSやAndroidのデザインガイドラインに沿った設計や、初回利用時の案内画面を改善した経験は、アプリ開発の現場で活かせます。応募先のアプリを実際に使い、良いと感じた操作体験を具体的に挙げます。
4. 【経歴別】UIデザイナーの志望動機の例文
経歴別の例文を読むと、自分の経験を志望理由と入社後の貢献にどうつなげるかがつかみやすくなります。各例文は、経験、志望理由、応募先を選んだ理由、入社後の貢献の順番で構成しています。企業名やサービス内容は架空の想定です。ここでは、UIデザイナーの志望動機の例文を経歴別に5つ紹介します。
4-1. UIデザイナー経験者が同職種へ転職する場合
同職種へ転職する場合は、担当したプロダクトと改善の実績を示し、応募先で広げたい領域を志望理由にします。以下は、EC企業のUIデザイナーを想定した例文です。実際の志望動機では、購入完了率の変化など、面接で根拠を説明できる数値を添えます。EC企業で4年間、スマートフォンアプリの商品検索と購入手続きのUIデザインを担当してきました。離脱の多い購入画面を分析し、入力項目の整理とエラー表示の改善で購入完了率を高めました。今後はデザインシステムの構築から携わり、複数のプロダクトで一貫した体験をつくりたいと考えています。貴社は複数のサービスでUIの共通基盤づくりを進めており、改善の経験を活かせると感じて志望しました。入社後は導線設計の知見を活かし、サービス全体の使いやすさの向上に貢献します。
4-2. WebデザイナーからUIデザイナーへ転職する場合
WebデザイナーからUIデザイナーへ転職する場合は、サイト制作で培った情報設計の経験と、操作性に関心が移った経緯を書きます。以下は、制作会社のWebデザイナーを想定した例文です。Webサイトの実績は、情報の整理や導線の工夫を中心に書きます。私は制作会社で5年間、企業サイトのデザインを担当してきました。問い合わせフォームの項目順とエラー表示を見直して送信完了数を増やし、操作のわかりやすさが成果を左右すると実感しました。プロダクトの画面設計に専念したいと考え、UIデザイナーを志望しています。現在はFigmaでコンポーネントを使った画面設計を学んでいます。貴社の予約サービスは複雑な条件をわかりやすく整理しており、情報設計の経験を活かせると考えました。入社後は予約手続きの画面改善に貢献します。
4-3. グラフィックデザイナーからUIデザイナーへ転職する場合
グラフィックデザイナーからUIデザイナーへ転職する場合は、視覚表現の技術を、情報をわかりやすく伝える力として位置付けます。以下は、印刷会社のグラフィックデザイナーを想定した例文です。操作性への理解を示すため、学習中の制作物では画面遷移まで設計していることを伝えましょう。印刷会社で6年間、パンフレットや商品パッケージのデザインを担当してきました。情報量の多い紙面で、必要な情報を探しやすいレイアウトをつくることが得意です。印刷物と違い、デジタルの画面は利用者の反応を見ながら改善を重ねられる点に魅力を感じ、UIデザイナーを志望しました。業務後にUIデザインを学び、画面遷移まで設計した既存アプリの改善案を3件制作しました。数字の多い画面を見やすく整理した貴社の家計簿アプリなら、紙面で培った技術を活かせると感じています。入社後は、データをひと目で読み取れる画面づくりに貢献します。
4-4. UXデザイナーからUIデザイナーへ転職する場合
UXデザイナーからUIデザイナーへ転職する場合は、調査や体験設計の経験を画面の細部の設計に活かしたいという意欲を示します。以下は、事業会社のUXデザイナーを想定した例文です。ビジュアル面の設計スキルを示すため、Figmaなどで制作した画面の作例も用意します。事業会社で4年間、UXデザイナーとして金融サービスのユーザー調査と体験設計を担当してきました。調査結果をUIデザイナーに引き継ぐなかで、ボタンの文言や配置で利用者の行動が変わる場面を何度も見てきました。調査の知見を画面の細部まで自分の手で反映したいと考え、UIデザイナーを志望しています。貴社はデザイナーが調査から画面設計まで一貫して担当する体制で、調査の経験を直接活かせると考えました。入社後は調査に基づく画面設計で、手続きの途中で迷う利用者を減らします。
4-5. デザイン未経験で他職種からUIデザイナーを目指す場合
デザイン未経験で他職種から目指す場合は、前職で利用者の不便に向き合った経験と、UIデザインの学習成果を組み合わせて書きます。以下は、カスタマーサポート担当者を想定した例文です。実際の志望動機では、学習期間や制作物の数も具体的に書き、職種を変える準備が進んでいることを示します。SaaS企業のカスタマーサポートとして3年間、管理画面の操作に関する問い合わせに対応してきました。問い合わせを分類して設定画面に起因する質問の多さを突き止め、画面改善を開発部門に提案して採用されました。利用者がつまずく原因を画面の設計から解消したいと考え、UIデザイナーを志望しています。現在はスクールでUIデザインを学び、Figmaで業務アプリの改善案を制作中です。中小企業の利用者が多い貴社の勤怠管理システムなら、利用者目線を活かせると感じました。入社後は利用者の声を画面設計に反映し、問い合わせの少ない画面づくりに貢献します。
5. UIデザイナーの志望動機をポートフォリオで裏付ける方法
5-1. 志望動機で伝えたUI設計の強みを制作事例で示す
5-2. UIの改善前後と設計判断の根拠を示す
| 掲載する要素 | 記載内容の例 |
|---|---|
| 改善前の課題 | 入力途中の離脱が多い、ボタンの位置がわかりにくいなど |
| 検討した案 | 入力項目の統合、進み具合の表示の追加など複数の案 |
| 採用した理由 | テストの結果、実装の工数、ガイドラインとの整合など |
| 改善後の結果 | 完了率の変化、問い合わせ件数の変化など |
数値で示せない場合は、ユーザビリティテストで観察した利用者の行動の変化など、確認できた事実で補います。
6. UIデザイナーの志望動機で避けたいNG例
意欲や好みだけを伝える志望動機では、UI設計への理解や応募先での貢献が採用担当者に伝わりません。ここでは、UIデザイナーの志望動機で避けたいNG例を4つ紹介し、書き換え方を解説します。
6-1. 見た目へのこだわりだけでは操作性への視点が伝わらない
UIデザイナーの志望動機に必要なのは、操作性への視点を伝えることです。UIデザインは見た目の美しさに加えて、利用者が目的の操作を迷わず完了できるかを設計する仕事です。見た目へのこだわりは、配色や余白を調整して主要なボタンを目立たせ、操作をわかりやすくした経験と結び付けて書き換えます。ビジュアル面の技術は、利用者の行動への影響まで書くとUIデザイナーの強みとして伝わります。
6-2. 「Figmaが使える」だけではUI設計のスキルや工夫が伝わらない
Figmaが使えるという記述だけでは、ツールの操作スキルしか伝わらず、UI設計の工夫は伝わりません。Figmaは画面デザインやプロトタイプの作成に使うデザインツールで、求人によっては使用経験が応募条件に含まれます。コンポーネント機能でUI部品を共通化し、画面の修正時間を短縮したなど、ツールで実現したことを書きましょう。使用ツールの一覧は職務経歴書のスキル欄にまとめ、志望動機ではツールを使って出した成果に絞ります。
6-3. 「使いやすいUIをつくりたい」だけでは解決したい課題がわからない
使いやすいUIをつくりたいという志望動機は、誰のどの課題を解決したいのかがわからず、ほかの応募者との違いが出ません。使いやすさの基準は、利用者や利用場面によって変わります。高齢の利用者が多い予約アプリなら文字の大きさとボタンの押しやすさ、業務システムなら入力の手数の少なさなど、対象と課題を特定して書きます。応募先の利用者像を想定し、その利用者にとっての使いやすさを具体的に定義することが、志望動機の焦点を定める近道です。
6-4. 「貴社のサービスが好き」だけでは応募先企業への貢献が伝わらない
貴社のサービスが好きという志望動機だけでは、利用者としての感想にとどまり、応募先企業への貢献が伝わりません。サービスへの愛着は志望度の高さを示す材料になりますが、志望動機では入社後の貢献まで示す必要があります。気づいた改善点と、改善に活かせる自身の経験をセットで書くと、好きという気持ちを貢献の意欲に結び付けられます。改善点を挙げる際は、現状のUIの良い点にも触れ、敬意を持った提案として伝えましょう。
まとめ
UIデザイナーの志望動機は、WebデザインやUX設計との違いを踏まえた志望理由、UIの課題を設計で改善した経験、応募先のプロダクトでの貢献をつなげて書くのが基本です。情報設計やデザインシステム、エンジニアとの連携などの経験から、応募先の業態に合うものを選ぶと、志望動機の焦点が定まります。経歴別の例文を参考に下書きを作成し、NG例に当てはまる表現がないか、ポートフォリオの制作事例と内容がそろっているかを確認してから応募書類を提出しましょう。UIデザイナーとしての経験を活かせる転職先をお探しの方は、マーケティング・クリエイティブ職種に特化した転職支援サービス・マスメディアンにぜひご相談ください。
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