クリエイティブスタジオのグラフィックデザイナーから、急成長IT企業のインハウスデザイナーになるということ―アカツキ

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企業特集

アカツキは設立7年目を迎えるスタートアップ企業です。3月に上場を果たし、6月には大型M&Aで新規事業に参入するなど、ニュースを次々と発信しています。そのアカツキでデザイナーとして働くことの意義や魅力を、クリエイティブチームの村上さんと笠原さんに伺いました。「人を大切にするカルチャー」「チャンスにあふれた環境」「サービスの上流部分からつくる仕事」「幅広いデザイン領域」「さまざまなバックグラウンドをもった社員が、それぞれの強みを活かしながら日々成長している環境」など多数の魅力が見えてきました。
(マスメディアン編集部)

株式会社アカツキ
Creative Director
村上 一帆氏

――まず、村上さんに伺います。御社の事業内容を簡単に教えてください。
村上:アカツキは2010年の創業以来、モバイルゲーム事業を主力事業として成長・拡大してきました。今後はゲームの領域で培ってきた、ワクワクする体験や感動を提供するためのノウハウやテクノロジーをリアルライフ領域にも活用したいと考え、2016年6月にアクティビティ・レジャーの予約サイト「そとあそび」の運営会社を買収し、ライブエクスペリエンス事業を開始しました。ライブエクスペリエンスとは、ライブ(生の、リアルな)・エクスペリエンス(経験)という2語を掛け合わせた造語で、人々に”ワクワク”や”感動するリアルな体験”を提供したいという想いが込められています。現在「そとあそび」のみならず、自社企画のオリジナルサービスを開発しており、今後は国内の体験予約プラットフォームでNo1を目指し、積極投資していきたいと考えています。

――積極的に新規サービスを立ち上げているんですね。
村上:はい。そこに、目的やビジョン、説得性があれば、誰のアイデアでも採用されます。当社はチャレンジに重きを置いていて、失敗をネガティブに捉えません。《失敗を財産とし、挑戦に称賛を贈る》そんな文化が根付いています。そのため、誰もが提案行動できるフラットで活気のある組織となっています。

――御社の強みはなんだと思いますか?
村上:やはり「人」ですね。僕らがいちばん大切にしているのは、人と人の掛け算によって生まれる力です。例えば、僕がマネジメントしているクリエイティブチームでは、広告出身者やゲーム出身者、またエンジニア出身者など、さまざまなバックボーンの人たちが集まっており、職種の枠にとらわれず、お互いに助け合い、知識を共有したりしながら目的に対してアプローチしています。ゲームだろうがサービスだろうが、”ユーザーにどう届けるか”ということに対して真摯に答えを出していくことがデザイナーの本質ですから、そこに対して職種別に「これしかやりません」というような線引きはしていません。

僕らは、事業拡大に伴い新しいメンバーを探していますが、アプリやWebの経験は重要視していません。自分の強みを活かしながら、それぞれが未来のために変化し続けるスタンスを大事にしています。ゆえに他社と比べると業務範囲は広くなりますが、逆にそこが当社の強みです。今後も社員構成をよりカラフルにしていきたいと思っています。

――中途入社の方は、御社のどのようなところに魅力を感じて入社されていますか?
村上:人の感情を大切にする会社なので、そのビジョンに共感して入社するメンバーが多いです。また、自社サービスをつくっているので、自分たちの「想い」を制作物に乗せることができる点にやりがいを感じるケースもあります。デザイナーは誰でも、自分がつくったもので誰かを喜ばせたいという気持ちがあると思いますので、仕事でそれができるのは本当に楽しいです。

株式会社アカツキ
ライブエクスペリエンス事業部
Creative Director
カサハラ トモアツ氏

――笠原さんは、今年の10月でアカツキに入社されて1年が経つと伺いました。まず、笠原さんのこれまでのご経歴を教えていただけますか。
笠原:最初に入社した外食関係の会社では、インハウスデザイナーをしていました。しかし学生時代からデザインが独学だったこともあり、スキル不足を感じて退職し専門学校で学びなおしました。その後ご縁あって、著名アートディレクターの元でデザイナーとして再スタートし、10年間で広告や企業ブランディング・パッケージなどグラフィックデザインに幅広く携わりました。

――アカツキへ転職したきっかけを教えてください。
笠原:グラフィックデザインの領域で10年間積み上げてきたものがあるので、転職をするなら別の領域に挑戦したいという気持ちが自分の中にありました。デジタル技術の発達やメディアの変化など時代の流れも痛感していたので、今までの枠にとらわれず、さらに表現の幅を広げるような仕事がしたいという気持ちが強くなり、せっかくチャレンジするなら、全く違った領域に飛び込もうと考えていました。ちょうどその時、以前からの友人であった村上に声を掛けられ、アカツキのことを知りました。アカツキには多種多様な経歴を持った熱量の高い若いメンバーが集まっており、皆ワクワクできる新しいものづくりに挑戦していました。ここなら自分も今までの経験を活かしつつも、新しいチャレンジをすることができると感じ、入社を決意しました。

――前職のデザイン会社と現在では、仕事に違いを感じますか?
笠原:仕事の進め方や求められるものは全く違うと思います。以前はデザインすべき対象や、それをつくった人の想いがある状況の中で、それを世の中にどう伝えるかという点に重きを置いてデザインをしていました。ですが、今は自分たちの想いを乗せたサービスを、自分たちの手で世に出そうとしています。関わるメンバーも、ビジネスサイドの人間もいればエンジニアリングの人間もいて、コミュニケーションをとるためにはさまざまな知識や前提条件を知っておかなければいけません。ですので、入社した当時はやらなければならないことや知識不足に戸惑うことも多かったです。

――これまでの広告のご経験は活きていますか?
笠原:活きています。仕事で求められる動き方は大きく変わりましたが、デザインの本質は変わらないのでこれまで積み上げてきた力は確実に活きています。グラフィックでの下地があるからこそできることも多いと思っています。ただ、これまでの経験に固執してしまうと危険だということにも気づきました。新しい技術やデバイスは日々進化し続け、そこでできる表現や求められているものも日々変化していきます。そもそもの性質が違うことを理解して、とても早いサイクルでアップデートを繰り替えしていく必要があります。

――デザイナーの方は具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか?
笠原:ゲームやサービスそのもののデザインは勿論ですが、サービスの企画段階からデザイナー視点で意見を出したり、ワイヤーを引いたりと上流から関わりながら制作を進行しています。職種に関係なく幅広くボールを拾いに行くことを求められるので、必要なことは必要に応じて全て行っています。ただその中で、デザイナーの役割としてデザインに対してきちんと責任を持って実行することが大事になってきます。

――チーム全体でモノづくりをしていくというスタイルなのですね。
笠原:そうですね。クリエイティブ系・エンジニア系・企画系など職種をまたぐ縦のコミュニケーションだけでなく、クリエイティブチーム内での横のコミュニケーションも密にとり、ノウハウの蓄積や助け合いなど相乗効果が生まれるようなチームづくりをしています。

また当社では、基本的には各自の強みが活きるようにプロジェクトにアサインしていますが、足りないことや必要なことをその都度学びつつアウトプットすることが求められますので、UXやイラスト、Webなど各自が強みを持ちつつも、クリエイティブに関わることは必要とあれば全てやるというのが当社のデザイナーです。

――やりがいを感じているところを教えてください?
笠原:仲間と一緒にモノづくりができるところです。チーム全体が、自社のサービスに対するこだわりを持っていて、メンバーがそれぞれ自分の意見を出し合います。見た目だけではなくて、サービスへの想いや、仕事の進め方に至るまで意見が飛び交い、自分だけではできないものをつくっているという実感があります。これは非常にやりがいがあります。

――最後に、どのような方と一緒に働きたいですか?
笠原:チャレンジ精神がある人、自分の意思を持っている人、現状に満足しない人、変わることを恐れない人です。培ってきた経験やスキルに自信を持ちつつも、変わることを恐れず楽しめる。そういった人にとっては変化が多くてとてもやりがいのある職場だと思います。きちんと仕事に向き合える人であれば、新しい領域へのコンバートは十分に可能です。グラフィック出身の私も、最初は慣れないこともありましたが、日々刺激を受けることができて、成長を実感しています。グラフィックデザインの力を信じている僕としては、グラフィックデザインの力をもっと世の中に広げるためにも、もっと多くのデザイナーさんに新しい領域へチャレンジしていってほしいという願いがあります。そしてお互いの刺激になり、協力もしあって、よりワクワクする世の中をつくっていけたらとても幸せだなと思います。


――本日は、ありがとうございました!


※2016年11月に取材した内容を掲載しています。