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ストラテジックプランナーの職務経歴書|書き方と例文を解説

ストラテジックプランナーの職務経歴書では、課題設定からリサーチ、戦略立案、効果測定までの担当範囲を示すことが評価につながります。戦略の成果は複数の施策や関係者を経て表れるため、自分が担った判断を言語化する段階で手が止まりやすい職種でもあります。

当記事では、伝えるべき4つのポイント、項目ごとの書き方、実績の示し方、応募先に合わせた実績の選び方、企画書やポートフォリオとの連携、さらに、そのまま使える例文をまとめました。

目次

1. ストラテジックプランナーの職務経歴書で伝えるべき4つのポイント

採用担当が知りたいのは、「入社後にどの領域の戦略を、どの立場で任せられるか」です。そのため、職務経歴書では以下の4点を明確に示しましょう。
 

1-1. 担当した課題と戦略立案の範囲を明確にする

まず、どの事業課題に対して、どこからどこまでの戦略立案を担ったのかを示します。案件によって、課題設定から関わる場合と、設定済みの課題に対して打ち手を組み立てる場合があるためです。

化粧品ブランドの新規顧客獲得
「市場・と競合の分析からブランドの立ち位置を再定義し直した。」
「既存の戦略をもとに年間のコミュニケーション計画を設計した。」

意思決定に関わった範囲を添えると、任せられる業務が具体的に伝わります。
 

1-2. リサーチ・分析から戦略に至るプロセスを示す

リサーチ結果をどのように解釈し、戦略へつなげたのかを書くと、思考の再現性が伝わります。調査データは誰でも入手できますが、どの事実を選び、どう解釈したかは担当者ごとに異なるためです。

定量調査で購入率の推移を確認し、デプスインタビュー10件で判断材料を深掘り。使用シーンの想起が要因と特定した。

手法・件数・示唆を並べ、戦略の方向を一文で言い切れる状態まで整理しましょう。
 

1-3. 施策への落とし込みと自分の担当範囲を示す

立てた戦略が、どの施策として形になり、そのうちどこを担当したのかをセットで書きます。戦略の価値は施策を通じて表れるため、提案までか、実行まで伴走したかで評価が変わります。

テレビCM・SNS・店頭販促を組み合わせた年間プランのうち、コアアイデアの立案とターゲット設計を担当。クリエイティブへのオリエンにも関わった。

制作会社や媒体担当との役割分担も添えると、チームの中での立ち位置が明確になります。
 

1-4. KPI・効果測定・改善まで含めて成果を示す

設定したKPI、測定結果、改善の打ち手までを一続きで書くと、成果の裏づけになります。戦略立案だけでなく、検証と改善ができる人材として評価されます。

ブランド認知率を年間12ポイント引き上げる目標を設定。四半期ごとにトラッキング調査で推移を確認し、想起率の伸びが緩やかな層へ向けて後半の出稿配分を調整した。

指標名・期間・変化の幅をそろえて書くと、案件規模が正確に伝わります。

2. ストラテジックプランナーの職務経歴書の書き方

職務経歴書は、以下の5項目で構成すると、読み手が経歴をたどりやすくなります。

・職務要約
・職務経歴
・担当業務
・スキル
・自己PR
 

2-1. 職務要約では担当業界・戦略領域・経験範囲をまとめる

職務要約は、担当業界、扱った戦略領域、経験年数を4行前後でまとめるパートです。業界知見は評価につながるため、冒頭で提示すると職務経歴も読み進めてもらいやすくなります。

飲料・通信サービスを中心に7年、ブランド戦略を担当。調査設計から関わる進め方を得意とする。

個別案件は職務経歴で展開し、要約は担当領域の提示に絞ります。
 

2-2. 職務経歴は案件ごとに「課題→分析→戦略→施策→成果」で整理する

職務経歴は、案件ごとに同じ形式で並べると、思考の流れがそのまま伝わります。

食品メーカーの新ブランド立ち上げ
・課題:既存ブランドと購買層が重なる
・分析:購買データと定性調査で要因を特定
・戦略:20代向けの価値提案
・施策:SNSとサンプリングの組み合わせ
・成果:指名検索数の増加

案件は3~5件に絞り、アピールしたい内容(貢献度の高いもの、応募先に近いもの)を前半に置きます。
 

2-3. 担当業務ではリサーチ・戦略設計・提案・推進の範囲を具体化する

リサーチ・戦略設計・提案・推進の4つの工程ごとに具体的な作業名を書くと、任せられる業務の輪郭が明確になります。

・リサーチ:調査票設計、インタビュー実施、既存データ分析
・戦略設計:ターゲット設計、ポジショニングの定義、コンセプト立案
・提案:企画書作成、プレゼン、競合プレゼン参加
・推進:クリエイティブオリエン、進行管理、効果測定・改善提案

主担当の工程には、その旨を添えましょう。
 

2-4. スキル欄では調査・分析手法と使用ツールを実務経験とセットで書く

手法名だけを並べるより、実務年数を添えると自走できる範囲が伝わります。

・調査手法:定量調査の設計・集計(7年)、デプスインタビュー(5年)
・分析ツール:GA4での行動分析(4年)、Tableauでのダッシュボード作成(2年)
・フレームワーク:3C、STP、カスタマージャーニー
・資格:マーケティング・ビジネス実務検定、統計検定

ツールは、自分で操作した範囲と、レポートを読み解いた範囲を分けると、習熟度が正確に伝わります。
 

2-5. 自己PRでは再現性のある戦略立案力を実績から示す

強み→根拠となる実績→転職先での活かし方の順で書くと、再現性のある力として伝わります。

「調査データから課題を再定義する力」が強み
→購買データと利用者インタビューから離反要因を特定
→メッセージを組み替えて継続率を改善
→同じ進め方を応募先の事業にどう活かすか

3. ストラテジックプランナーの実績を職務経歴書で伝える方法

実績は、数値で示す成果と、事実で示す成果の両方を用意すると幅が伝わります。成果に至るまでの分析や判断も添えましょう。
 

3-1. 売り上げ・CV・認知度など数値化できる成果を示す

指標名・期間・変化の幅をそろえて書くと、案件の規模が正確に伝わります。

「売り上げを前年比115%まで伸ばした」
「資料請求CVを月間400件→680件へ増加」
「ブランド認知率を年間8ポイント向上」

数値の後ろに施策を一言添えると、成果と打ち手が結びつきます。
 

3-2. 数値化しにくい成果は提案採用・案件獲得・継続受注などの事実で示す

戦略の成果は数値化に時間がかかる場合も多いため、事実で示す方法も有効です。

「年間約20件の提案のうち12件が実施」
「競合プレゼン5件のうち3件で受注」
「担当ブランドの年間契約が3期継続」

社内表彰や継続指名も第三者評価として有効です。
 

3-3. 成果だけでなく自分が行った分析・判断・提案をセットで示す

成果の裏側にある分析・判断を添えると、別の案件でも同じ進め方ができる人材として伝わります。

解約者アンケートと利用ログから初月の利用頻度が分岐点と特定。初回接触のメッセージを使い方の提示へ変更し、継続率を改善した。

判断に迷った場面で何を優先したのかを書くと、思考の順序が伝わり、面接でも話しやすくなります。

4. 応募先の業務領域に合わせたアピールする実績の選び方

同じストラテジックプランナーの募集でも、求められる戦略の種類は応募先によって異なります。求人票を読み、近い領域の実績を前半へ並べ替えると、一社ごとに響く職務経歴書になります。ここでは、代表的な3領域の示し方を解説します。
 

4-1. ブランド・コミュニケーション戦略ではインサイトとコンセプト設計を示す

ブランドやコミュニケーション戦略を担う求人では、生活者インサイトの発見と、コンセプトへの言語化を中心にアピールします。ブランドの向かう方向を定め、関係者が同じ判断基準を持てる状態をつくる役割が求められるためです。

書く際は、インサイトの根拠→導いたコンセプト→実際の表現展開を一続きで示します。

グループインタビューで語られた使用場面から、「時間の使い方に価値を置く層」をとらえ、暮らしに余白を生む提案としてコンセプトを設計。CMとSNSへ展開した。

ブランドガイドラインの整備経験があれば、担当範囲として明記しましょう。
 

4-2. デジタル・統合マーケティングではKPI設計とチャネル横断の戦略を示す

デジタルや統合マーケティングの求人では、KPIの設計と、チャネル横断の役割分担を組み立てた経験を示します。複数接点を組み合わせて成果へつなげる設計力が中心になるためです。

記載する際は、事業目標→チャネル別指標→配分の見直しの流れを示します。
 

年間の新規顧客数という事業目標を、検索広告の獲得件数、SNS動画の視聴完了率、店頭来店計測へ分解し、四半期ごとに配分を調整した。

獲得後の継続率まで含めて指標を設計した経験があれば、担当範囲として書き添えましょう。
 

4-3. リサーチ・データ起点の求人では調査設計と示唆の導出を示す

リサーチやデータ起点の求人では、調査設計から示唆の導出までを具体的に示します。手元のデータをもとに、意思決定に使える結論を出せるかどうかが評価の中心になるためです。

書く際は、調査の目的→手法→サンプル数→分析の切り口→結論の順に並べると、進め方が正確に伝わります。

離反要因を探るため、既存顧客と離反顧客それぞれ400サンプルの定量調査を設計。利用頻度と満足度のクロス集計から初期体験に改善余地を見いだした。

結果を社内でどう共有したか(レポート、ワークショップなど)も添えると、実務のイメージがより具体的になります。

5. 職務経歴書と企画書・ポートフォリオを連携させるコツ

選考では、職務経歴書に加えて企画書やポートフォリオの提出を求められる場合があります。2つの書類で伝える内容を分け、同じ案件でつなげると、経歴と思考過程の両方が伝わります。以下では3つのコツを紹介します。
 

5-1. 職務経歴書では担当範囲・意思決定・成果を伝える

職務経歴書は、どの案件で、どこまで担当し、どの成果につながったかを端的に整理する書類です。読み手は限られた時間で複数の応募書類を見るため、事実が簡潔にまとまっているほど全体像を把握しやすくなります。

案件名、期間、規模、担当工程、成果を同じ形式でそろえ、1案件あたり5行前後に収めると読みやすくなります。思考の中身は企画書で示す前提に立ち、職務経歴書では「どの判断を下したか」を一文で示すのがおすすめです。例えば「ターゲットを既存顧客の上位層へ絞った。」この一文で意思決定の位置づけが伝わります。
 

5-2. 企画書・ポートフォリオでは戦略を組み立てた思考過程を伝える

企画書やポートフォリオでは、課題設定からコンセプトに至るまでの思考の流れを、資料の構成そのものによって示します。ストラテジックプランナーは、結論に至る筋道の立て方が評価されるため、どのように考え、どの事実を根拠に判断したのかが分かる形で整理することが重要です。

提出した企画書を再構成し、課題→調査で得た事実→示唆→コンセプト→施策展開の順にページを並べると、思考の流れを追ってもらえます。

1件に絞って詳しく見せる構成にすると、考え方の道筋が伝わります。

守秘義務に配慮する場合は、クライアント名を業種・規模へ置き換え、数値は変化の方向で示す方法が有効です。
 

5-3. 同じ案件を対応させて職務経歴書から企画書へつなげる

職務経歴書で挙げた代表案件と、企画書で扱う案件をそろえると、2つの書類が一連の流れとしてつながります。職務経歴書で概要を把握した読み手が、企画書で中身を確認できるためです。

案件名の書き方を両方の書類で統一し、職務経歴書の該当欄に企画書のページ番号を示すと、読み手は書類を行き来しながら理解を深められます。面接では「なぜその課題設定にしたのか」「どの選択肢を検討したのか」を問われる場面が多いため、書類段階から筋道を通しておくと、受け答えが組み立てやすくなります。

6. ストラテジックプランナーの職務経歴書の例文

ここでは、職務要約、プロジェクト・職務経歴、自己PRの例文を紹介します。
 

6-1. 職務要約の例文

職務要約は、通算年数、担当業界、扱った戦略領域、得意な進め方の順に、4行前後でまとめます。応募先に近い業界を先に置くと、読み手が自社の案件に置き換えて読み進められます。

広告会社2社で通算7年間、飲料メーカーと通信サービスを中心に、ブランド戦略とコミュニケーション戦略の立案を担当してきました。年間約15件の案件で、市場分析と生活者調査の設計から、コンセプトの立案、統合プランの設計までを一貫して担当しています。定量調査と定性調査を組み合わせた課題の再定義を強みとし、直近3年は競合プレゼンの戦略パートを主担当として務めております。

 

6-2. プロジェクト・職務経歴の例文

案件ごとに課題、担当工程、戦略、施策、成果の順で並べると、関わりの深さと貢献が同時に伝わります。規模はチーム人数や期間で示すと、担当範囲の大きさが伝わります。

・担当案件:食品メーカーの新ブランドのコミュニケーション戦略
・期間:2024年4月~2025年3月
・体制:ストラテジックプランナー2名、クリエイティブ4名、メディア2名(戦略の主担当)
・課題:既存ブランドと購買層が重なり、新ブランドの価値の伝え方に検討の余地
・担当工程:市場・競合分析、定量調査400サンプルの設計、デプスインタビュー12件、コンセプト立案、統合プラン設計
・成果:発売後半年で指名検索数が前年同月比180%に伸長。ブランド認知率は8ポイント向上

 

6-3. 自己PRの例文

自己PRは、強み→根拠となる実績→応募先での活かし方の順でまとめます。強みは1つに絞り、応募先の商材や課題に近い実績を根拠に選びます。

私の強みは、調査データと事業データを突き合わせて課題を再定義する戦略設計力です。前職では飲料メーカーの主力ブランドを担当し、購買パネルデータで20代の購入頻度に変化が表れている事実を確認した上で、定量調査400サンプルとデプスインタビュー12件から、飲用シーンの想起が要因と特定しました。飲用シーンを前面に出したコンセプトへ組み替えた結果、売り上げは前年比115%、20代の購入率は6ポイント向上しました。同じ進め方を活かし、貴社ブランドの成長に貢献したいと考えております。

まとめ

ストラテジックプランナーの職務経歴書は、担当した課題と、リサーチから戦略立案、効果測定までの範囲を整理してまとめる応募書類です。案件ごとに「課題→分析→戦略→施策→成果」をそろえ、数値と事実の両面から成果を示すと、経験の厚みが伝わります。

より自分に合った求人や経歴の見せ方を相談したい場合は、業界に強い転職エージェントの活用が近道です。マスメディアンは、マーケティング・クリエイティブ職種に特化した転職エージェントとして、経歴の棚卸しや職務経歴書のブラッシュアップ、企画書の見せ方の相談などに、専任のキャリアコンサルタントが対応いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

執筆・編集

マスメディアン編集部
マーケティング・クリエイティブ領域に特化した転職支援サービス「マスメディアン」の編集チームです。業界・職種に精通したキャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーへの取材、企業の採用情報、公的機関や各種調査データなど、信頼できる情報をもとに記事を制作・監修しています。求職者が正しい情報をもとに納得のいくキャリア選択ができるよう、正確性・客観性・実用性を重視したコンテンツをお届けします。(厚生労働大臣許可番号:人材紹介 13-ユ-040475)

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