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いま、宇宙ビジネス市場に必要なのは、楽しく伝えるスキル─株式会社DigitalBlast

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日本で唯一の「宇宙ビジネス×デジタルコンサルティングベンチャー」であるデジタルブラスト。「宇宙に価値を」をミッションに掲げて2018年に創業した同社は、民間企業の宇宙ビジネス参入を支援することで宇宙ビジネス市場の発展を目指しています。

同社の現在の注力領域の1つが、メディア運営やコンテンツ制作などのコミュニケーションプラットフォーム事業。そこで重視しているのは、「面白く、楽しく伝えること」だといいます。宇宙ビジネス市場の発展に、なぜ「楽しさ」が必要なのか? デジタルブラスト創業者で、代表取締役CEOの堀口真吾さんに伺いました。(マスメディアン編集部)

──堀口さんのご経歴と会社概要を教えてください。
新卒で野村総合研究所に入社して、資産運用系のシステム開発をしていました。その後、日本総合研究所に移り、宇宙事業のコンサルティングに携わることに。ここから宇宙との関わりが始まりました。その次のベイカレント・コンサルティングでも、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の案件などを中心に担当しました。

起業を考えたのは、2つ理由があります。まず、宇宙では、何をやってもイノベーティブになります。例えば、唐揚げを打ち上げただけでも革新的だと話題になる(*1)。最初に魅力を感じたのはその点でした。

もう1つは、産業の発展においての課題点が明確だったからです。一般の産業だと、お金は民間の市場から調達するもので、国の予算を取りにいくのは特殊領域です。宇宙は逆で、基本的に国が発注しています。

歴史を振り返ると、どの産業も最初は官製から始まります。そこから産業が成熟するにつれ、民間が担う領域が広がります。宇宙ビジネスはその転換ができていないのです。民間の市場を拡大させて宇宙産業を確立すること、つまり、宇宙に価値を生み出すことにビジネスのチャンスがあると感じました。

デジタルブラストを起業したのは2018年。2名からスタートし、2022年8月には70名に成長しました。2022年中に100名まで増員する予定です。現在は、民間宇宙ビジネスという市場を盛り上げるために必要な事業を3本柱で運営しています。メインは民間企業に対する宇宙事業のコンサルティング。加えて、宇宙空間での植物育成実験のための重力発生装置「AMAZ(アマツ)」の開発と、宇宙ビジネスに関する情報を発信する「メディア・イベント企画・運営」を行っています。

デジタルブラストの事業の詳細はこちら

──そんなデジタルブラストで、マーケティング・クリエイティブ人材はどのような役割を担っているのでしょうか。
宇宙って、見えないですし、行くこともできません。民間ではビジネスとして成立している前例もありません。それに、宇宙ビジネスについて語ろうとすると、どうしても真面目な話になりがちです。技術や実験データの話は難しいですから。

それを、面白くする、カッコよくすることで注目してもらう。いまは楽しく伝えることが一番で、少しやり過ぎてもいいくらいだと思っています。そのように見せ方を工夫するにあたって、マーケター、クリエイターの力が必要になります。

その情報発信を担っているのがプラットフォーム開発部です。なかには、コンサルティングと兼務のメンバーもいますが、専属の社員が10名ほど所属しています。イベントプランナーやディレクター、グラフィックデザイナーなどのマーケティング・クリエイティブ人材がメインです。

──プラットフォーム開発部の業務内容について、詳しく教えてください。
プラットフォーム開発部はコンサルティング以外の事業である「AMAZ開発」と「メディア・イベント企画・運営」を担当しています。宇宙ビジネスに民間企業でも参画できるという実証(AMAZ開発)と、情報発信(メディア・イベント企画・運営)です。また、コンサルティング部と連携して、クライアント企業のプロモーションやコンテンツ制作を引き受けることもあります。

AMAZは月面と同じ地球の6分の1の重力など複数の重力環境を同時に再現させ、植物の重力応答に関する基礎データが取得できる実験装置です。AMAZは、装置そのものが価値あるものですが、それに加えて「大企業ではなくても宇宙ビジネスに挑戦でき、収益化できる」ことを実証するために実施している面もあります。前例がないなら、実例をつくって情報発信する。それがいま、宇宙ビジネス市場に必要なことです。

そして、私たちの事業や、宇宙ビジネスの最前線について発信するために、「SpaceLINK」というプロジェクトを立ち上げました。2022年8月23日に同名のイベントを開催したのですが、テーマは「あなたと宇宙がつながる日」。宇宙に関心を持つ、あらゆる人の交流の場をつくることが目的です。ビジネスに興味がある方向けの企業ブースやトークセッション、また就職や転職に関心がある方向けの交流スペースを設置しました。また、衛星データを活用するビジネスアイデアコンテスト「コペルニクス・マスターズ 日本大会」も開催しました。

また、プロジェクトの一環として、YouTubeチャンネル「New Space Times」、Webメディア「SPACE Media」も運営し、宇宙ビジネスの最新情報や業界企業へのインタビュー、解説動画などを取り上げています。このように、交流の場や、宇宙ビジネスを手がける各社がアピールする機会を継続的につくり、サービスとして提供していく予定です。

──現在の求人について教えてください。
さまざまな職種で募集をしているので、詳しくは記事の最後の求人一覧をご覧いただければと思います。

特に、マーケティング・クリエイティブ職種で採用したいのは、目に留まるコンテンツをつくりたいので、高いクオリティの記事や動画を制作できるライターや動画クリエイター。また、コンテンツを運用し広めるWeb広告運用担当者。自社メディアにクライアントのコンテンツを組み込みたいので、メディア運営全体を統括できるメディアディレクターも必要です。

──求める人物像を教えてください。
柔軟性がある方です。楽しい情報発信をするには、さまざまな場面で臨機応変に思考する必要があります。それに加えて、当社も宇宙ビジネス市場もまだまだ発展途上ですから、環境変化に適応していかなければなりません。「宇宙に価値を」というミッション実現のために、事業の方針が間違っている、現状に合わなくなったと気付いたら、変えなければいけない。いまのメンバーにも、そういう思考の人たちが多いですね。

──応募を検討している方へのメッセージをお願いします。
まずは宇宙が好きな方。宇宙が好きなデザイナーさんや、動画クリエイターさんはいても、仕事で宇宙に携われる機会ってなかなかないと思います。デジタルブラストなら、いまの仕事やスキルを活かして、もっと宇宙を身近にできます。

もう1つ当社の魅力としてお伝えしたいのは、自由であること。事業の展望はありますが、これをしなければいけないという決まりはありません。「宇宙に価値を」生み出すために必要なことを考えて実行するのがデジタルブラストです。当社にも民間宇宙ビジネスにも足りないものばかりですから、面白いと思うものがあれば、どんどんやってほしいし、やっていきたいですね。

──宇宙ビジネス市場に民間企業を呼び込むために、コンサルティングを軸に、実験装置の開発からYouTubeの動画制作まで手がける。市場の成長と会社の成長が密接につながっているのは、デジタルブラストならではの面白さですね。宇宙に興味のある方にとっては、これまでの仕事で培ってきたスキルを「宇宙を楽しく伝える」ことに生かせるのも大きな魅力です。本日はお話いただきありがとうございました!

※2022年8月に取材した内容を掲載しています。

*1:ローソン「『からあげクン®』が宇宙に 『スペースからあげクン』正式に“宇宙日本食認定”」