電通アイソバー、電通グループの日本市場におけるデジタルソリューションの中核を担う「デジタル領域の総合広告代理店」

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企業特集

今年1月に設立された電通アイソバー株式会社。取締役の荒川氏に、同社の強みや電通グループ内での立ち位置、今後の展望について、お話を伺いました。電通グループ、アイソバーのグローバルネットワークを最大限に利用し、電通グループの日本市場におけるデジタルソリューションの中核を担う「デジタル領域の総合広告代理店」としての姿が見えてきました。
(マスメディアン編集部)

電通アイソバー株式会社
取締役
荒川 友宏氏

――まず、御社の概要を教えていただけますか。
電通アイソバーは、今年1月、電通iX(アイエックス)(※1)とアイソバー・ジャパンが合併し設立された「デジタル領域の総合広告代理店」です。

(※1)電通iX…前身は、2001年に電通グループ内でデジタルコンテンツの企画・制作を担う会社として設立されたデジタルパレット。その後、米国のレイザーフィッシュ社と連携して、2007年に電通アベニューAレイザーフィッシュ(後の電通レイザーフィッシュ)に改変。電通の英イージス買収に伴い、独自のグローバルネットワークが構築できたことで、2015年にレイザーフィッシュとの連携を解消し、電通iXへ名称を変更。

――電通グループ内での立ち位置について教えてください。
電通グループの国内事業は、大きく3つのグループに分かれています。まずは電通のグループ会社。例えば、電通東日本、電通テック、電通パブリックリレーションズなどがそれに当たります。ニつ目は、電通デジタル・ホールディングスで、ここにはサイバー・コミュニケーションズ、電通イーマケティングワン、ネクステッジ電通など、デジタルに強みを持つ企業が入ります。三つ目は、電通イージス・ジャパンです。現在、電通は海外の広告会社を次々と買収し、電通イージス・ネットワークに取り込んでいるのですが、それら企業の日本法人がこのグループに入ります。電通アイソバーは、電通イージス・ネットワークの一員である「Isobar(アイソバー)」の日本法人という位置づけです。



――アイソバーについても詳しく教えていただけますか。
アイソバーは、44カ国・4500名のスタッフを擁する世界最大級のフルサービスデジタルエージェンシーです。英国に本社を置きながら、台湾出身であるジーン・リンがグローバルCEOを務め、ジーン・リンは上海を拠点にしています。どこかの拠点にビジネスを集中しているのではなく、それぞれの拠点で強みを持ちビジネス展開しているというのも特徴的だと思います。

具体的には、アイソバーの発祥の地であるクリエイティブに強い英国。システムやテクノロジーに強いポーランド。グローバルCEOが拠点としており、大手クライアントを抱えクリエイティブに定評のある上海。アジアのハブとなっているシンガポール。システムやコンサルティングに強い米国。最新のテクノロジーを活用した革新的な事例で世界を驚かすブラジルなど、拠点によって多角的なチームが所属しています。

Digital Experience Service Providers, Q4 2015(※2)

2015年12年、米独立系調査会社のフォレスター・リサーチ社が発表した「The Forrester Wave™: Digital Experience Service Providers, Q4 2015」においては、「リーダー」という評価を受け、特に「Current offering(提供されている機能)」の部分では、最高得点を獲得しています。デジタルソリューションの分野では、クリエイティブとテクノロジー、そして、戦略の面でもエグゼキューション(実行施策)の面でも、世界でトップクラスのデジタルエージェンシーだと自負しています。

最近では、最先端のテクノロジーを使った商品開発に携わる機会が多くなってきています。IoTやAI、VR、ドローンなど、デジタルテクノロジーから新しい商品をクライアントと協同で開発することも広告会社の役割になってきました。それは、日本(電通アイソバー)でも例外ではありません。今後ますます需要は増えていくと思います。

――なるほど。電通グループとアイソバーのグローバルネットワークに、電通アイソバーはデジタルソリューションをフルサービスで提供する会社なんですね。
その通りです。当社は、電通グループとアイソバーのノウハウをふんだんに取り込んでいます。当社の全社員は、グローバルのアイソバーが貯蓄しているノウハウをイントラネット経由でアクセスすることができますし、アイソバーの他拠点チームと協業することもあります。

これまで、クライアントに対して、従来型の総合広告会社がデジタル領域を含め、すべての広告・マーケティング領域を統合して担当することが多かったのですが、欧米を中心に「デジタル領域の総合広告代理店」を選定するようになってきました。

背景としては、消費者がリアルとデジタルをまたいで自由に行動するようになり、デジタルテクノロジーを駆使した顧客体験価値づくりがブランドの競争力を左右するようになってきたことが挙げられます。デジタルを、ひとつのメディア、コミュニケーションのひとつの「場」と考える部分発想ではなく、コミュニケーションの「仕組みづくり」と考える全体発想が必要とされています。さらに、テクノロジーの進化は著しく早く、運用が複雑化するデジタルマーケティングの領域に、最適に対応できる特殊なスキルが求められるようになりました。

そのような状況の中で、電通アイソバーは、電通グループの日本市場におけるデジタルソリューションの中核を担う「デジタル領域の総合広告代理店」として最大の強みを発揮してゆきます。

――本日はありがとうございました。

事務所風景

電通アイソバーでは、LINK&RELAXをテーマに社員が運営する「L&RCafe(エラカフェ)」を展開。カフェでの活動を通じて、企業のインナーコミュニケーションを支援するワークショップやコンサルティング、社内向けのデジタルマーケティングサポートも行う。


 

(※2)……「Isobar Blog : Isobar Named a Leader on the Forrester Wave」<http://usblog.isobar.com/2015/11/04/isobar-named-leader-forrester-wave/>(2016/3/28アクセス)
※2016年3月に取材した内容を掲載しています。