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「信頼・芸術性に長けたキュレーションメディア」×「独自のアドネットワーク」で新しいデジタルメディアビジネスを創出する─株式会社グライダーアソシエイツ

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キュレーションアプリ「antenna*(アンテナ)」の運営や、独自のアドネットワーク「craft.(クラフト)」の開発、そしてそこで得たノウハウとネットワークを武器にさまざまなビジネスプランニングを手掛けているグライダーソシエイツ。同社が持つ唯一無二の強みとはいったい何なのか。取締役副社長の荒川徹さんに、事業の魅力や今後の展望について詳しくお話を伺いました。(マスメディアン編集部)

──まずは、御社が展開している事業について教えてください。
当社の事業は、日常が楽しくなる情報を届けるキュレーションアプリ「antenna*」からスタートしました。世の中には良質なコンテンツがたしかに存在しているのに、それが生活者に読まれないままメディアが衰退していく。このような状況を打開してメディア業界の成長に貢献したいという思いで、マクロミルというリサーチ会社の一事業として立ち上がったのが始まりです。そこから2012年に独立し、グライダーアソシエイツが設立されました。antenna*のビジョンは、優れた「コンテンツや広告」と「生活者」の最高の出逢いをプロデュースすることです。厳選された400社以上のパートナーメディアと提携し、信頼性や芸術性に長けた良質なコンテンツのみをキュレーションすることにこだわっています。ニュース記事ではなく、ファッション・カルチャー・ライフスタイルなど日常を豊かにするモノ・コトについて発信しているため、この領域に関して感度の高いユーザーが多い点もantenna*の特徴でもあります。AI学習機能によってパーソナライズされた記事と当社の編成部が目利きで選定した記事の両軸で配信することで、「興味のある情報」と「新しく出逢う情報」の両方をお届けしています。

「信頼性や芸術性に長けたコンテンツと、感度の高いユーザー」に注目いただいて、レクサスさまや日本ゴアさまなど名だたるナショナルクライアントから広告出稿やタイアップのご相談をいただいています。当社が得意とするのはブランディング広告です。コンバージョン獲得や閲覧回数などの数値的パフォーマンスのみを目的とするのではなく、クライアントが持つブランドの世界観をしっかりと伝えていくことを大切にしています。トレンドやユーザー属性などantenna*から得たデータを活用しながら、良質なブランド体験をユーザーに届けるため、独自の広告企画を提案しています。

──antenna*で培ったノウハウを活かして、アドネットワークも開発されていますよね。
「craft.」というコンテキストマッチ型ブランドアドネットワークを開発しました。antenna*で提携している優良なパートナーメディアを中心にネットワーク化し、ブランド広告を配信するサービスです。craft.を導入することで、媒体社向けには広告収益の増加を支援し、広告主向けにはブランディングのための良質なアドネットワークを提供します。antenna*同様、おしゃれなクリエイティブや、嫌悪感を抱かれない広告表示形態にこだわっています。

なかでも最大の特徴は、コンテキストマッチ機能です。「人」ではなく「記事面」をターゲティングして配信します。趣味嗜好に年齢や性別といった属性は関係ないと思っているからです。また同一人物であっても、昨日検索したキーワードに今日も高い関心を抱いているとは限りません。さらに今後、個人を特定して広告配信するリターゲティングの手法はますます制御されていく世の中になるでしょう。だからこそcraft.では、今閲覧している記事面をターゲティングし、リアルタイムの興味にマッチした広告を配信する仕組みになっています。どのような記事面に対して、どのようなクリエイティブが効果的か。豊富なデータ(左脳)と感性(右脳)を組み合わせて提案できるところが強みです。

取締役副社長 荒川徹さん

──antenna*とcraft.を組み合わせながら、広告主やメディアの課題と向き合っているのですね。
antenna*やcraft.はもちろんですが、当社が持つ「400社以上のパートナーメディアや名だたる広告主企業とのネットワーク」も最強の資産です。私たちは、この資産を最大限に活かしたビジネスプランニング事業も行っています。大手広告会社のように国内最大級の大型案件を任されるような立ち位置ではないですが、困っていることや挑戦したいことがある時に、当社のネットワークに期待して「グライダーさん力を貸してよ、何か面白いことを一緒に考えてよ」と頼っていただくことがとても多いです。広告を出稿するだけであれば広告会社に依頼すればよいのだと思いますが、教科書を見ても答えがないようなプロジェクトを推進したい時は、当社の出番です。日々、さまざまな企業の経営層や宣伝部長とコミュニケーションを取っているため、いろいろなご相談が舞い込んできます。大規模なプロモーションでは、広告会社のパートナーという立ち位置で進めるケースもありますね。

──ビジネスプランニング事業の具体的な事例を教えてください。
例えば、広告主企業同士をつなぐコラボレーション企画です。カゴメさまの「野菜をとろうプロジェクト」では、健康寿命延伸を目指した野菜摂取推進プログラムを異業種連合チームで実現したいというご相談がありました。そこで、全日本空輸さま、東急さま、星野リゾートさまなど私たちが直接お付き合いのある企業にお声がけをして、わずか1カ月ほどでコラボチームが結成されました。連合チーム内ではさまざまな化学反応が生まれていて、「私たちも同じ課題を抱えているので一緒に取り組みましょう」というように参画企業同士のコラボレーション企画が続々と立ち上がっています。私たちは事務局という立場でそれらの企画をサポートしています。

ほかには、クロスメディア企画を手掛けることもありますね。東京メトロさまから「注目される中づりポスターつくりたい」というご依頼をいただいたんです。そこでJ-WAVEさまに参画いただいて、中づりポスター×ラジオ×アプリ(antenna*)のクロスメディアプロジェクト「ENRICH YOUR LIFE WITH METRO SONGS」を企画しました。電車内の移動時間で人々の暮らしを前向きに元気にしよう!という思いをこめて、元気が出る歌詞を中づりポスターで紹介。その曲をJ-WAVE放送やantenna*の「METRO SONGS特集」でも楽しめるようにしました。このコンセプトに共感いただいたアーティストさんに多数参画いただき、SNSでも大きな話題を呼んだことで協賛企業も続出。このプロジェクトは今でも継続しています。

プロジェクト「ENRICH YOUR LIFE WITH METRO SONGS」

──自社メディア×アドネットワーク×ビジネスプランニング。3つの武器で戦えるのはグライダーアソシエイツの大きな魅力ですね。
この3つがそろっている会社はあまりないので、面白い環境だと思います。そして、広告会社のような縦割り組織ではないからこそ、少数先鋭ならではの機動力が発揮できているのだと思います。とある広告主のお客さまからは、「グライダーさんは、小さな力で大きな推進力を生む『倍力装置』ですね」と言っていただきました。お客さまの課題に合わせてプロジェクトエンジンを加速させるブランドプロモーション専門集団でありたいと思っています。

──今回募集されている「企画営業」には、どのような役割を期待していますか?
広告主のブランディング課題を整理し、antenna*やcraft.を駆使したプロモーションの企画・提案をお任せしたいです。広告主に直接提案する場合もあれば、広告会社やメディアレップを通じて提案する場合もあります。antenna*の広告枠やcraft.というツールをただの商品として販売するのではなく、これらの武器を使ってどのような課題解決ができるかを社内のプランナーと一緒に考えながら、提案していくスタイルです。ゆくゆくは、ビジネスプランニングの領域も含めて、柔軟で面白い提案ができるように成長していただけることを期待しています。主にデジタル広告を扱うため、デジタルの知識・経験がある方にご入社いただきたいです。

──どのような方が御社で活躍されているのでしょうか?
もともと出版社やWebメディアで編集長を務めていた方や、メーカーのマーケターだった方などさまざまなバックグラウンドを持ったメンバーがいます。バラバラなバックグラウンドを持っているほうが面白いと思っています。「芸能トレンド」「地方自治体」「クリエイティブ」「テーマパーク」など、ある一定の分野に精通しているユニークなメンバーが集まることで、お互いの知識を持ち寄りながら、助け合ってプロジェクトを推進できています。入社したら、自分の個性や専門性をぜひ発揮してほしいですね。

──今回のポジションはフルリモートと副業が可能だとお聞きしました。
働く場所は自由です。地方に住みながらフルリモート勤務でも良いですし、毎日会社に来ていただいても構いません。勤務時間のご相談にも応じます。自分のライフスタイルに合わせて働けるのは、当社の良いところだと思います。私自身、週4日は当社で働き、週1日は地元山口県のまちづくり会社でアドバイザーを務めているダブルワーカーです。ほかにも通訳をしていたり、別の雑誌の副編集長をしていたりと、副業をしているメンバーがたくさんいます。多様なバックグラウンドの人材を受け入れているからこそ、それぞれにやりたいこともしっかり許容していく文化があります。

──最後に、今後の会社の展望を教えてください。
飛行機の部品のように、「このパーツ(グライダーアソシエイツ)がなくなったらこの仕組み(ブランドプロモーション)は回らないよね」と広告主とメディア、そして広告会社に言っていただけるような存在になりたいです。世の中は常に変わっていくからこそ、自分たち自身も厳しく鍛え上げていく必要があります。さまざまなチャレンジを積み重ねながら、広告主・メディア・広告会社、それぞれの思いに伴走し「倍力装置」であり続けた結果、グライダーアソシエイツにお願いしてみようと指名いただけるような会社になっていきたいと思います。そしてなにより、ユニークなメンバーたちと共に楽しみながら、やりがいのある仕事を手掛けていきたいです。

──グライダーアソシエイツという会社をさまざまな角度から知ることができて、御社が多くのステークホルダーから必要とされる理由がわかりました。魅力的な事業に加えて、一人ひとりの社員を尊重している社風も素敵ですね。本日はお話しいただきありがとうございました!

※2020年12月に取材した内容を掲載しています。