今年初開催ACCクリエイティブイノベーション部門、グランプリは「COGY」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

9月11日、今年新設されたACCクリエイティブイノベーション部門の最終審査会が行われ、受賞作が決定した。


受賞者および審査員での集合写真

本部門は、2016年~2017年6月30日の間に上梓または社会実装されたプロダクト・サービスおよび発表されたプロトタイプを対象とし、「ビッグ・アイデア×テクノロジー」を審査基準としている。部門創立初年度の今年は109本の応募があった。

最終審査会では、2次審査を通過した5チームによるプレゼンテーションが行われた。審査員および事前に申し込みのあった一般参加者などを前に、各チームがビデオやスライド、デモンストレーションなどを交えながら、持ち時間である5分間でプレゼンを行った。プレゼン後の質疑応答では、各審査員から事業ビジョンに対する質問、技術の実現性に対する質問など、多彩な視点から質問が投げかけられた。

なお、本部門の審査員長は東京大学教授でソニーコンピュータサイエンス研究所副所長の暦本純一氏。ほか、タレント/クリエイターの池澤あやか氏、ヤフー CSO(チーフストラ テジーオフィサー)安宅和人氏など総勢 12名の多彩な顔ぶれが集っている。

最終審査を経てグランプリに選出されたのは、“あきらめない人のための車いす”「COGY」。足が不自由な人に足で漕いでもらうことで、リハビリ効果も見込めるというこれまでになかった発想の車いすで、大学発のソーシャルスタートアップ、ベンチャーキャピタル、エージェンシーの3者でチームを組み、普及に努めている。


関連記事 COGY取材記事「「あきらめない人の車いす」が生まれるまで」(ブレーン)

審査委員長の暦本氏はCOGYについて「これからの日本では、歩ける/歩けないの狭間にある人が確実に増えていく。その問題をテクノロジーで解決する可能性を示した」と選出理由を説明した。

ゴールドに選出されたのは、“服づくり4.0”を標榜し、国内初の衣服生産プラットフォームサービスを提供するベンチャー「シタテル」のサービス「WE ARE(ウィア)」。アパレル専門外の企業や団体とアパレル生産工場とのマッチングを行い、ユニフォームなど等をアイデアからワンストップで形にできる、服づくりのオープンプラットフォームサービスだ。こちらは「数兆円におよぶアパレル産業を丸ごとアップデートしようとする試み」と評された。

■受賞一覧

総務大臣賞/ACCグランプリ
COGY Wheelchair(TESS/東北大学/M2 デザイン/ TBWA\HAKUHODO)

ACCゴールド
服づくり 4.0「WE ARE」(シタテル)




ACCシルバー
toio(ソニー)


ソニーの “ロボット×遊び” 研究が生んだ 五感で遊べる・学べるトイ・プラットフォーム。バトル、レース、アクション、スポーツ、アート、プログラミング発想のパズルなど、さまざまな遊び方ができる。



ACCブロンズ
MetaLimbs(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科/ 東京大学 先端科学技術研究センター)


東京大学を拠点に研究開発を行っている稲見研究室によって開発されたロボットハンド。「もし腕がもう1本あったなら」の具現化を通じて、人間の身体の拡張(Human Augumentation)の可能性を追求する。



ACCブロンズ
ELI(博報堂/ワン・トゥー・テン・ホールディングス/ 博報堂プロダクツ/AOI Pro.)


洋服の襟につける小型マイクデバイス。専用のスマホアプリと連携し、使用者が話す日本語を記録・解析、 個人に最適な英会話レッスンを生成する“ウェアラブル英会話教師”。



審査委員長の暦本氏は審査講評として、「ACCクリエイティブイノベーション部門は今年初めて開設された賞で、今回受賞された作品が今後のこの部門を形作ると言って過言ではない。未来を創る可能性のある研究段階のものもきちんと認めようという方針で募集した。初年度から予想を越える応募があり。この会場に来られなかったチームの提案にも、優れた作品がたくさんあった」と締めくくった。


(ブレーン 編集部/宣伝会議 AdverTimes)