【北陸特集】大手広告会社グループでありながら、地元に密着した広告会社。

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北陸で多くの企業や自治体、メディアと深いつながりを持つ地元密着型の広告会社、大広北陸。創業当初から「地縁のある社員が地元のために仕事をする」ことを理想とし、北陸の大手広告会社としてのポジションを築かれました。今回は、富山で働く決断をして同社にUターン就職された加藤さんと、加藤さんの採用に携わられた富山本社営業局局長の藤崎さんにお話を伺いました。
(マスメディアン編集部)

世の中の反応がダイレクトに伝わってくる地方都市

株式会社大広北陸
営業局 営業部
主任
加藤哲也氏

――まずは大広北陸の成り立ちについて簡単にお伺いできますか?
藤崎:大広北陸が営業を開始したのは1991年です。地元出身の社員が地域に密着した仕事をすることで、クライアントやパートナー企業との信頼関係を築くことができる。このような想いから、親会社の大広から分社化し、現在25年以上が経ちます。信頼関係をうまく構築でき、今でも分社化以前からの仕事が、社内の案件の中で大きなシェアを占めています。

――お二人とも、富山のご出身なのでしょうか?
藤崎:私はずっと富山で過ごしてきて、27歳から大広北陸で働いています。
加藤:私も富山生まれ富山育ちです。新卒で入ったIT企業では東京配属になったのですが、3年後、富山に帰ろうと思い立ち、Uターンで大広北陸に入社しました。

――加藤さんの、1日の仕事の流れを教えていただけますか? 
加藤:プレゼン前は、集中して企画書を書いたりしているので、社内に籠もりますが、普段は1日に約3、4社を回り、クライアントの課題の抽出、案件の顕在化をおこなっています。

――どういった案件が多いのでしょうか?
加藤:国が力を入れていることもあって、最近は「地方創生」関係の案件ですね。特に「故郷への定住」「人口増加」「特産品を増やす」という3つが多いです。規模はさまざまですが、大きな案件の場合は、大抵コンペになります。

――東京から富山に移られて、感じたことを教えてください。
加藤:富山ではクライアントとの距離が近いです。その先の消費者との距離も近いです。友人との会話でも、自分が手掛けた仕事が話題に上がったりしますからね。世の中の反応がダイレクトに伝わってくる機会が多いのは、地方都市ならではだと思います。

地元に戻るのであれば、思い切って業界を変えてみる

――IT業界から広告業界に移ろうと思ったのはなぜですか?
加藤:広告の仕事は、世の中からの反響が見えやすいと思って、興味を持ちました。地元に戻るのであれば、思い切って業界を変えるのもいいんじゃないかと。

――業界を変えてみて、最初はどう感じられましたか?
加藤:もちろん扱うものは違うのですが、仕事の進め方が似ているなと感じました。IT業界では、「ソフト」であるシステムと、「ハード」であるPCやサーバを組み合わせて提案する、クロスセルの提案スタイルが主流ですが、これは広告業界も同じで、メディアとクリエイティブを組み合わせて提案しますよね。

――前職で培ったスキルが活きているのですね。
加藤:そうですね。クライアントの課題に対して、解決するソリューションを提案しつつ、期待を上回る提案をする。これは、どちらの業界でも同じだと思います。

株式会社大広北陸
営業局 局長
藤崎聖哲氏

――藤崎さんは加藤さんの選考に携わられたとのことですが、採用の決め手は何だったのでしょう?
藤崎:古い考えに囚われない、新しい発想ができる人を採用したかったんです。加藤が入社した2012年頃は、広告のあり方が変化した時期でしたからね。ただメディアの枠に広告を当てはめるだけではなくて、先ほど加藤が言ったようなメディアとクリエイティブを組み合わせた課題解決が求められていました。これからの時代はデジタルだ、という風潮もありましたし、IT業界出身の加藤に白羽の矢が立ったんです。
加藤:IT業界の知識がそのまま活かせるわけではないんですけどね。いかにして自社サイトへ誘導して購入に結びつけるか、といった、広告業界で求められるデジタルの知識は自分でも積極的に勉強しました。

――どういった方が、御社の営業職として活躍できるとお考えですか?
藤崎:現場のいろいろな職種の人を束ねて、それぞれのパワーを発揮させることができる人でしょうか。加藤のように、前職の業界が違っても、人を束ねるスキルがあればうまくやっていけると思います。あとはやはり富山に縁がある方ですね。

地元密着のスタイルと大広グループであるというステータス

――お二人以外にも、地元出身の方が多いのでしょうか?
藤崎:富山本社は地元出身者がほとんどです。Uターンでの入社は加藤を含めて2人です。福井支社でも地元出身者ばかりですね。

――福井支社について教えてください。
藤崎:大手の広告会社で福井に拠点を構えているのは弊社だけなんです。福井では、メディアエージェンシーが力を持っているので、弊社としては、彼らが扱わないところでシェアを拡大させています。同じ広告業界でも、地域ごとに事情が違うので、戦略も変わるんです。また、福井は大阪に近いので、コンペになると大阪に拠点を置く大手広告会社と競合になるケースもあるのですが、その場合は大広に協力を仰ぎ、グループとして対抗することも多いです。

――他の北陸の広告会社と比べて、御社ならではの強みはなんでしょう?
藤崎:強みは三つあります。一つは、社内にクリエイティブディレクターがいることです。地方の広告会社は、クリエイティブディレクターを制作会社などの社外に依頼するケースが多かったりします。コンペも、クリエイティブディレクターの代わりに営業が仕切っているところが多いです。弊社の場合、ディレクションできる人間が社内にいるので、それぞれの仕事に集中できて、進行もスムーズです。二つ目は、メディアとの関係が深いことです。テレビ・新聞ともに、長いお付き合いをさせていただいていて、メディア主導の企画でも、企画立案の段階からお声掛けをいただく信頼関係を築いています。三つ目は、親会社である大広グループのネットワークです。普段は地元密着のスタイルで仕事をしていますが、全国規模の広告会社グループであるというステータスは、やはり強みになります。

――最後に、今後の展望をお聞かせいただけますか?
藤崎:なにより必要なのは、今までと変わらず、クライアントやパートナーとの信頼関係だと考えています。大広グループとしてのメリットを活かしながらも、地域に根ざした企業としてこれからも発展していけたらと思います。

――ありがとうございました!


※2017年5月に取材した内容を掲載しています。