開港150年の神戸で全広連大会開く

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イベント

全国の広告会社や新聞社、放送局の幹部らが一堂に会する「第65回全日本広告連盟神戸大会」が17日、神戸市中央区のポートピアホールで開かれた。

全日本広告連盟(全広連)によるイベントで、今年は「開港150年」を迎える神戸が開催地に選ばれた。このほか「震災と絆」「広告の未来」をテーマにした講演やプレゼンテーションが披露された。全広連に加盟する東京、大阪、愛知など全国37の地域広告協会の会員社から約1300人のほか、一部プログラムには一般からの参加も含め約1500人が来場した。


 

(左)高士薫大会実行委員長(神戸新聞社社長)による開会宣言
(右)一般も含め約1500人が来場した(神戸市中央区のポートピアホール)



来賓として登壇した井戸敏三兵庫県知事は、「阪神・淡路大震災から22年が経った。南海トラフ沿いでは、今後30年の間で70%の確率で動くと言われているにもかかわらず、『もうあのような地震は起きないのでは』と風化現象が起きているのではないかと懸念している」と述べ、啓発に力を入れたいと強調した。また、久元喜造神戸市長は、「インターネットを使って誰もが情報を発信できるようになった。同時にネット社会では、真贋の見極めがつきにくい情報が発信され、それが拡散されるという状況が起きている。そんな中で、あるべき広告とは何か。広告の未来について考える大会が神戸で開かれることは意義深い」と歓迎の意を表した。

広告界の向上・発展に貢献した個人や団体を顕彰する「全広連日本宣伝賞」の贈賞も行われた。広告主対象の「松下賞」を受賞した江崎勝久・江崎グリコ社長は、「創業95年を迎える江崎グリコの事業が社会に貢献できていることの証だと考えている。さらに、生まれ育った神戸の大会で表彰されたこと、最大の恩師ともいえる松下幸之助の名前を冠した賞をいただいたことは本当にうれしい」と喜びを表した。「正力賞」には宝島社の蓮見清一社長、「吉田賞」には日本ABC協会の森田清会長、「山名賞」にはグラフィックデザイナーの佐藤卓氏がそれぞれ選ばれた。

大会テーマを題材にした記念リレープレゼンテーションでは、電通の北原利行氏をモデレーターに、防災啓発の取り組みを紹介。岩手県で東日本大震災に被災した博報堂の鷹觜愛郎氏は、被災地支援のために取り組んだ「浜のミサンガ」の取り組みを紹介した。

午後は地元兵庫県出身の作家・玉岡かおる氏が「港からはじまる物語」と題し開港後の神戸の歴史をテーマに講演。また記念演劇公演として、阪神・淡路大震災を題材にした「午前5時47分の時計台」が上演された。主演はいしだ壱成。父の石田純一と高士薫・大会実行委員長(神戸新聞社社長)もゲスト出演した。

全広連大会は、全広連加盟の37協会の中から持ち回りで開催地が決まる。神戸での開催は、人工島ポートアイランドが造られ「神戸ポートアイランド博覧会」が開かれた1981年以来36年ぶり。来年は秋田市で開かれる。


(宣伝会議 編集部/宣伝会議 AdverTimes)