2017年 広告賞を最も受賞した広告は何だったのか?(国内編、海外編)

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ブレーン編集部では、2017年に発表された国内外の広告賞の結果から独自に「2017年国内外広告賞 ベストオブベストランキング」を選出。今年最も広告賞を受賞した日本の広告は何だったのか?(本記事は、ブレーン1月号の特集記事の一部を再編集したものです)

2017年広告賞ベストオブベスト(国内)
1位 赤城乳業 ガリガリ君 「値上げ」
2位 大塚製薬 オロナミンC「20年分のありがとう新聞」
2位 大日本除虫菊 蚊がいなくなるスプレーほか「金鳥少年シリーズ」
4位 江崎グリコ「GLICODE」
4位 大塚製薬 カロリーメイト「夢の背中」篇
6位 BEMAS「TOKYO CULTURE STORY」
7位 ヤフー「防災は、想像から。」
8位 近畿大学「早慶近」
8位 九州全県・山口県・沖縄県 九州・山口 ワーク・ライフ・バランス推進キャンペーン「知事が妊婦に」
8位 有楽製菓 ブラックサンダー「黒いイナズマ」シリーズ

2017年に結果発表された国内広告賞の中から、TCC賞/2017 57th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS/ADC賞/広告電通賞/OCC賞/FCC賞/交通広告グランプリ/新聞広告賞/日本雑誌広告賞/朝日広告賞/毎日広告デザイン賞/読売広告大賞/日経広告賞/コードアワード/BOVAの受賞作(ブロンズ相当以上)をピックアップし、スコア化。

■最も国内で広告賞を獲ったのはガリガリ君の「値上げ」CM



ベストオブベストの国内1位は、赤城乳業の「値上げ」テレビCM。ガリガリ君の価格を60円から70円に10円値上げすることを、社長筆頭に社員らが“お詫び”するCMだ。2017年のTCCグランプリほか、OCC賞、広告電通賞などを受賞した。

2位は、大塚製薬 オロナミンC「20年分のありがとう新聞」と、大日本除虫菊 蚊がいなくなるスプレーほか「金鳥少年シリーズ」ラジオCMが横並びでランクイン。



「20年分のありがとう新聞」は、成人の日に、新成人の父母にサプライズで新聞を配達したキャンペーン。20年前の誕生日に発行された朝日新聞1面に、新成人の赤ちゃんの頃の写真を掲載し、裏面には父母やお世話になった人への手書きの感謝のメッセージを印刷したものを届けた。

「金鳥少年シリーズ」は2016年に始まったラジオCMシリーズで、中学生の「高山さん」と、高山さんに恋する同級生の「大沢くん」の甘酸っぱい青春を描いたシリーズ。ラジオCMながら、ネット上でも話題になっている。ACCのラジオCM部門で2年連続グランプリを受賞した。

4位は、江崎グリコの「GLICODE」と、大塚製薬 カロリーメイトのテレビCM「夢の背中」篇が並んだ。



「GLICODE」は、無料アプリのプログラミング教材。ポッキーなどグリコのお菓子をコードとして並べてカメラモードで読み込むと、アプリ上でプログラムが実行される。2016年夏にリリース以来国内外の反響は大きく、2017年8月から仕様を一新し、英語版の提供もスタートしている。



大塚製薬 カロリーメイトのテレビCM「夢の背中」篇は、これまでも満島ひかりさんが出演したCMや、美大生の手による黒板アートCMで話題を呼んできた、受験生向けCM。受験生役を村上虹郎さん、母親役を神野三鈴さんが演じ、レミオロメンのボーカル藤巻亮太さんが『3月9日』をCM用にセルフカバーした。受験生を見守る母の強さと愛を描いた。

2017年広告賞ベストオブベスト(海外)
1位 ソニー・インタラクティブエンタテインメント「GRAVITY CAT 重力的眩暈子猫編」
2位 佐川醤油「THE SOY SAUCE POSTERS」
3位 アディダス「GREEN LIGHT RUN」
3位 パナソニック「Life is electric」
5位 本田技研工業「Honda. Great Journey」
6位 江崎グリコ「GLICODE」
7位 END ALS「Still Life」
8位 グリーンリボンプロジェクト「Second Life Toys」
9位 東日本旅客鉄道「行くぜ、東北。」
9位 広告電通賞審議会「The Study of Human Being」

2017年に結果発表された国際広告賞の中から、カンヌライオンズ/ワンショー/D&AD/クリオ/ロンドン・インターナショナル・アワーズ/アドフェスト/スパイクスアジア/エピカ賞の日本受賞作(ブロンズ相当以上)をピックアップし、スコア化。

■海外広告賞はGRAVITY CATが最多受賞

続けて海外広告賞を見ると、国内と海外はまったく受賞作の顔ぶれは変わる。海外広告賞での受賞最多作品は、「GRAVITY CAT」だった。



クライアントも含め、ほぼ同世代の若手チームで作った、自主提案から始まったムービーだ。CD兼プランナーの奥山雄太さん(博報堂/SIX)は、今年小田桐昭賞(ACCでCMプランナーに贈られる個人賞)を受賞。監督の柳沢翔さんも、海外各国(アメリカ、イギリス、フランス)のレップがつくなど、世界からの注目度を高めている。

 

2位の「THE SOY SAUCE POSTERS」は、山口県の老舗醤油会社がクライアント。同社の醤油で制作された“魚拓”ポスターで、オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパンが制作した。

3位はアディダス「GREEN LIGHT RUN」と、パナソニック「Life is electric」が並んでランクイン。



唯一、国内賞、海外賞の両方にランクインしたのは「GLICODE」だった。

「GREEN LIGHT RUN」は、東京中の信号機のタイミングなどを緻密に計算し、赤信号に捕まらず、ノンストップで東京の街を走破できるルートを算出し、フルマラソンを実現したイベント。シティランニングにフォーカスしたアディダスの新店舗のオープンを記念し、開催された。

パナソニック「Life is electric」は2016年の海外広告賞ランキングでも、9位にランクイン。引き続き受賞を重ねた。



(ブレーン 編集部/宣伝会議 AdverTimes)